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2005年10月17日 (月)

難ありだらけの火星観測

さる10月13日、久しぶりに火星を拝むことが出来ました。EM-200にすえたMT-160(D-160mm  f=1000mmニュートン反射)でいざ観測。

mars051013

MT-160望遠鏡、smc PENTAX O-9mmで拡大撮影法。合成焦点距離約9760mm、合成F値約61 PENTAX  *istD  ISO200 露出0.5sec  トリミング

今回はかなり条件の良い接近だそうで、期待して倍率111倍~200倍覗くと・・・まるで線香花火の火の玉を見ているようにせわしなく揺れて・・円盤状に広がっていることは分かりましたが、それ以上何にも見えません。→興味も半減。火星の接近の都度望遠鏡を向けてはいますが、毎回同じ感想。

でも、せっかく望遠鏡をすえたのだからと、二重星を見て楽しみました。

はくちょう座β星(アルビレオ)

cyg_beta

火星と同じ光学系 露出10sec  火星と同率でトリミング

・はくちょう座β星はきれいです。主星3.1等、伴星5.1等、離隔34.6”・・・MT160ではもちろん、FC60でも楽々分離して見えました。

・アンドロメダ座γ星もなかなかきれいなものです。主星2.3等、伴星5.5-6.3等、離隔9.8”・・・これもFC60で充分分離できます。

・北極星・・・これも二重星なんですね。認識を新たにしました。主星2.1等、伴星9.0等、離隔18.3”・・・MT160では楽ですが、FC60でもいけます。

・ペルセウス座ε星:主星2.9等、伴星7.4等、離隔8.8”・・・高度が低いときはMT160でも伴星が確認できない。光軸でも狂っているのか。あらためて本をみると「光度差がある重星、気流が安定しないと案外難しい。」とある。たしかに気流は良くない。高度をあげてから再挑戦すると、MT160では分離して見えました。FC60では確認できませんでした。

これでは・・・接近時でもせいぜい視直径20”程度の火星の表面の観測は当地では難しいに違いない。高度が増してきて、あらためて火星を観測すると・・・

気流の良くなったとき、なんとなく地球儀のアフリカ大陸のような形のやや暗く見えるところがあるかなぁ、といった程度にはみえましたが・・・そこまででした。だから、惑星観測には余り興味が湧きません。

おまけに接眼鏡のO-9,O-7,Or5mmはごみやカビだらけ、主鏡には直径数cmのおおきなしみ、斜鏡には指紋。PENTAX  *istDのCCDにはごみ。懸命にジャンボハリケーンで吹き飛ばすのですが、しつこく残ります。いままでこんなことはなかったような気がするのですが。

と意気消沈、よそを巡回しますと・・・ich様が同じ日にウェブカメラで見事な火星を撮影しています。Registaxを導入して、果たして当地でどのくらい写るのか、勉強してみる必要がありそうです。

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コメント

う~ん、惑星の撮影って奥が深いですね。
> 火の玉を見ているようにせわしなく揺れて・
もろに大気の影響を受けるんですね。今月号の天ガに確かそのあたりのことを書いてました。
> 合成焦点距離約9760mm、合成F値約61
おお、うちの近所の天文台の105cm望遠鏡より焦点距離が長いです・・。^^;

投稿: Fuuma-mfuk | 2005年10月17日 (月) 22:02

これは、やはりWebカメラ+RegiStax3でしょう..(笑)

Webカメラは、数千円で入手できます。
Q-cam,ToUcam(これは、もうちょっと高いか?)等..或いはビデオカメラの利用
RegiStaxは無料DL可能です。

文字通り、下手な鉄砲数撃ちゃ当たる方式ですが..侮れないですね。
>16cmニュートン反射
ピシッと決まったときの中央部鋭像は、他に代え難い魅力があります。
日本上空大気の状態を考えると口径が大きければいいと言うわけでもないし、
そういう意味でも稼働率の高い口径だと思います。

投稿: Ken28 | 2005年10月17日 (月) 22:03

TBありがとうございました。
F61・・気の遠くなりそうな口径比ですね。(^^;

>高度が増してきて、あらためて火星を観測すると・・・
私の撮影した時間帯も、高度はかなり高くなっていました。望遠鏡の角度からすると60度以上にはなっていたと思います。

WebカメラとRegiStaxの組合せは、比較的気楽に導入できるので、私からもお勧めです。

先日の火星の画像、実はコンポジット枚数がとても少ないのです。(数十枚)
最初お任せでスタックしたら、どうも気に入らなかったので、1フレームずつ良さそうなのを選んでみた結果がアレです。単に調整が下手なだけかもしれませんが。(笑)

投稿: ich | 2005年10月17日 (月) 23:00

>Fuuma-mfuk 様

やはり気流の影響は想像以上で、びっくりしました。合成焦点距離は相当稼げますが・・・独身時代末期にそろえた機材なので、使いこなさないうちにお蔵入り・・・ねこに小判、豚に真珠。まだまだわからないことが多すぎで、楽しいです(笑)

> Ken28様

Registax3はDLしてみました。ウェブカメラも買って買えないことはなさそうです。が、取り込むノーパソのバッテリーが完全に死亡・・・屋外に持ち出せません。トホホ。これは諭吉さんを動員するほど高いし、納期が最接近には間に合わない・・・。ビデオカメラでテープに録画して何とかなるなら、こっちで検討してみようと思います。

口径16cm・・・カタログ的には分解能0.73”ですが、シーイング1”になる日はかなりの良夜だそうで・・・この辺の土地柄、気流は悪くて、使いこなせていません。

>ich様

以前のエントリを拝見してウェブカメラ+Registaxの威力は気になっていました。目で見えた以上に写るのでしょうか。とすれば、すごいものですね。
さっそく導入をと、思わぬ伏兵・・・ノーパソなのに外へ持ち出せない・・・ので、ビデオカメラでやってみたいと思っています。
やはり、できるだけ高度をかせぐことは重要ですね。(このときは仕事に差し支えないように早めに撤収せざるを得ませんでした。)

投稿: ゆうひぶたっくす | 2005年10月18日 (火) 06:35

天文ガイド10月号に「デジタル機材で何が変わるか?」という連載記事がありますが、その中に惑星撮影に最適な合成焦点距離の求め方、というのがあります。
ある程度の拡大率を求めることも必要ですが、できるだけ早いシャッターを切れるようにするのも重要のようです。
要はシーイングの影響を最小にする、ということで、ちなみに私がQV-4000で火星を撮影したときには1/30くらいになっていたと思います。一応ご参考までに。

投稿: ich | 2005年10月19日 (水) 00:53

>ich様

大変参考になります。さっそく検討してみます。ある程度大きなイメージをつくる=銀塩35mm一眼レフ時代の思考回路のままでした。思えば2年2ケ月前の大接近のときは、まだ我が家にデジカメはなかったし、*istDも発売延期になっていて、世に姿をあらわしていませんでしたから・・・(笑)

投稿: ゆうひぶたっくす | 2005年10月19日 (水) 09:59

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