« Kiss D(改)へのDAレンズの適用 | トップページ | デジタル専用vs銀塩 各普及ズーム昼間編 »

2005年12月26日 (月)

デジタル専用ズームは天体に使えるか?

前エントリの考えで、実戦投入してみました。一通りの儀式に立ち会うと、クリスマスイブの夜にもかかわらず、オトウサンは星空の元へ消えていきました。だって、久しぶりの晴天なんだから・・・

spaceboy_with_kiss

さらりと流すつもりでspaceboyにしました。電源一元化でポータブル電源12Vを秋月のレギュレータを使い、6Vのspaceboy駆動用モーター(HD-4)に供給するようにしました。(以前は単一4本使用)

さて、組み立て終わると・・・極望スケールパターン早見板を忘れたことに気付きました。せっかく整備したリングレベルも意味がなく、極軸のセッティングは精度が出せません。

ガイド鏡で監視すると・・・どんどん赤緯軸方向にずれます。仕方なくISO1600にして一こま2分以内に仕上げました。

キスデジでもISO1600ではだいぶノイジーです。Kiss DNのほうが進化しているみたいですね。

「オリオン座中心部」

ori_center

2分露出2枚を加算平均

「バラ星雲」

bara_nb

2分2枚を加算

共通データ:撮影12月24日 21時~22時30分のあいだ "PENTAX" Kiss D /  smc PENTAX-DA 1:4-5.6  50-200mm  ED  200mm端 F5.6開放/ ISO1600  RAW  spaceboy赤道儀で放任追尾 / ステライメージ4で周辺減光補正、レベル調整

このレンズの印象:

・クラシックな非EDレンズよりは、紫のハロは少なそう。が、周辺で円周方向にハロがやや渦を巻く。

・開放では周辺減光がやや目立つ。(ステライメージ4で補正してあります)ちなみにフルサイズにつけてファインダーをながめると、ズーム全域で四隅が暗くけられます。

・ボケ味は暗いF値相応で、豊かとはいえないものの癖の悪いボケではなさそう。

P社のデジタル専用の謳い文句をみると、「イメージサークルを撮像素子のサイズに特化し、同様スペックのフルサイズ用にくらべて小型・軽量・安価」を旨としているようです。画質上のメリットよりも経済性が前面に出ているような言い方ですね。

そんな中で天体用としては大して期待していなかったのですが、色収差については努力の跡が感じられます。F5.6の暗さは仕方ないですが、気楽に流すにはいいかも。一般撮影には、切れ込みはなかなか良いのでは、と思いました。

|

« Kiss D(改)へのDAレンズの適用 | トップページ | デジタル専用vs銀塩 各普及ズーム昼間編 »

コメント

望遠系ズームレンズの実力がよくわかります。
よろしければ、広角側での結果も..

レンズ構成枚数が多くなるとどうしても乱反射によるゴーストも
気になるのですが、どうなんでしょうか?

自宅でない遠征撮影では、レンズを忘れてしまうことがあり、
やむなくズームで..ということが起こります。(私の場合..爆)

【追記】
私もイブの恒例行事をすっぽかしたのですが、
見事に空振り・失敗に終わり、帰宅してから
さらに険悪な状況に..(以下、省略)

投稿: Ken28 | 2005年12月26日 (月) 02:08

>Ken28様

広角側は50mm・・・銀塩時代の標準レンズが使えますので、このズームを使うメリットは無いと思います。(F4の暗さ、ピント合わせが微妙すぎてくたびれる・・・笑)
それでも自分としても広角側の素性も知っておいたほうが良いので、また機会があったら試してみたいと思います。

構成枚数:10群11枚・・・ゴーストについては今回の被写体ではわかりません。ただHαは構成枚数が多いとどうしても減衰するようで・・・IRC無しのわりにさえない気もします。

気楽に流すといいながら、ピントだしが一番面倒でした。ピントリングの回転角のわりに繰り出し量が大きいので、非常に微妙なうえに、最良ピント点が分かりにくいです。ニュートン反射のほうがスパイダーの回折像を見ながらピント位置を決められるのでむしろ楽という矛盾した結果が・・・イブの夜に、私はなにやっているんでしょう(笑)

ken28様も、ごくろうさまでした。

投稿: ゆうひぶたっくす | 2005年12月26日 (月) 07:56

TBありがとうございました。
極軸合わせが間に合わせでも、これだけ写れば満足できる結果じゃないでしょうか。
うちはシグマとタムロンのデジタル対応ズームですが、銀塩時代の同社のものと比べると色収差については非常に性能が上がっているように感じます。

AFレンズの問題はピントですね。僕はピントリングに指標になる目盛を貼り付けて、撮影結果をモニタで最大限に拡大しながら見比べてピン出ししていますが、リングを0.5mm動かすだけでもピントのズレは大きいです。
マイクロメーターのように少しづつずらして目盛を打っておくと、1/10mmの回転が出来るんじゃないかとは思うのですが・・人間の手ではピントリングを正確に回すのは不可能なんじゃないかと感じています。今後の課題ですね。^^;

投稿: Fuuma-mfuk | 2005年12月26日 (月) 23:03

ふうま様のコメント同様、比較的短時間の露出とはいえ、星像のながれもあまり感じられませんし、なかなか良好なんじゃないかと思いますが。
ズームとはいえ、やはりEDレンズは良いですね。

投稿: ich | 2005年12月27日 (火) 21:04

>Fuuma-mfuk様

ピクセル等倍ですと明らかにガイドミスで流れていますが、リサイズするとあまり分かりません。山勘でそれらしいところへ導入するよりも、北極星をど真ん中に導入したほうが(勘違いしていると余計ずれるので)まだマシなのかも。

IR除去のみですと、ピントの目安がファインダーで確かめられないし、普及型AFズームでのピントだしはくたびれます。
ピント位置のずれない、そしてHαが半分くらいは通る観音が欲しいかも。f(+_+)☆\(-_-#)バキッ

以前拝見した、ピントリングにノギスのようなバーニア目盛りをつければ、少しは再現性はよくなると思いますが・・・そこまでするほどのレンズでもない(シャープさは意外といいけど明るさが足りない)ような気がします。せめて望遠端でF4の明るさがあれば。

>ich様

気楽に流せる観測システムも確立したいな思いつつ、お気楽に考えすぎ、導入早見板を忘れるとは・・・_│ ̄│○ │││

ピントリングもMFレンズのようにまったり、しっくり動くといいのですが。
まあ、このズームを天体用に積極的に使うつもりはないのですが(笑)
IRC除去しっぱなしでカラーバランスをまともに近づけると、思ったほどくっきり出ないような気がするし・・・
いっそ、無限遠突き当たりでピントのでるMFレンズ+銀塩のほうが気楽に流せるような気もしてきました。
(退行現象)

投稿: ゆうひぶたっくす | 2005年12月28日 (水) 00:01

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36015/7828644

この記事へのトラックバック一覧です: デジタル専用ズームは天体に使えるか?:

« Kiss D(改)へのDAレンズの適用 | トップページ | デジタル専用vs銀塩 各普及ズーム昼間編 »