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2006年1月14日 (土)

箱根登山鉄道(2)

登山の名前が大袈裟でない、すごい鉄道だと思った。

tozan_rosenzu

「給水作業」

kyusui

急勾配では、少しでも摩擦力を稼ぎたいはずなのに、なにゆえ水を撒くのだろう。急カーブでのレールと車輪の磨耗を抑えるために、通常ならフランジ塗油器を使うところだが、油では急勾配では滑って危ないからだという。水も滑るのでは。某鉄道では落ち葉と朝露で25‰の坂でもひどい空転で苦労することがあるというのに・・・。きっと、生半可に湿るからいけないのだ。洗い流すほどジャブジャブかければいいのかも。実際、いたるところレールは水で潤っている。けっこう大量に使うらしく折り返しのわずかな時間に水を満タンにするのは、忙しそうだ。

「名物3線式線路」

sansen

小田急の乗り入れ区間は、登山鉄道は軌間が標準軌=1435mm、小田急がJR在来線などと同じ狭軌=1067mmなので、こんな工夫が。山形新幹線の在来線併用区間もこの技術を参考にしたのだという。狭軌がなぜか貧弱に見える。実際、昔の技術では狭軌のせまいスペースに大出力のモーターを収めるのは難しかったらしい。まして蒸気機関車の時代は、ボイラーの太さと動輪の大きさを求めると狭軌では限界が・・・幾度か標準軌に敷きなおす計画があったという。この計画がばれると厳しい処分があった。(英国から鉄道技術を導入するに当たり、1067mmの選択は、ゲージという言葉を知らない伊藤博文が、質問するのもコケンにかかわると、内容を知らぬまま決めたとか)

「民家すれすれを走る」

surechigai

この親近感がとてもいい。

「日中15分間隔はえらい!」

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少し歩けば駅があり、少し待つだけで次の電車が来る・・・ある意味、鉄道の理想郷。地方の鉄道はどこも経営は楽でないと思われる。お客が少ないからと減便をかさね1時間に1本、2時間に1本なんていうところもあるというのに、このサービスは賞賛に値する。平日の日中でも、さびしくない程度の乗りがあったし、途中からの区間利用もけっこうあった。観光だけでなく、地元の足としても定着しているみたい。

やあ、いいな、箱根登山鉄道。少しは見習いたいものです(謎)

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コメント

狭軌..比較対象の横断しているネコが何とも..でも、実感がわきますね。

それにしても地方格差がますます拡大しているのを実感させられます。
日中は2時間待たないと列車が来ない赤字ローカル線の住人です。
#新幹線建設を止めれば本県の赤字解消間違いないのに..

投稿: ken28 | 2006年1月15日 (日) 01:30

>ken28様

狭軌・・・わが国の技術というのは、限られた寸法など、制約のなかで克服することに長けているみたいで・・・今では狭軌でも充分な出力のモーターをつけることも出来ます。
オーデイオカセットも一時期、ひとまわり大きいエルカセット(もう、とうの昔に死語)がでましたが、普及した規格を覆すには至りませんでしたし。
ニコンのFマウントもいわば狭軌のままユーザーには不自由なく発展してきましたし。
キヤノンは口径の大きいマウントに”改軌”しましたが・・・話が脱線しました(笑)

箱根登山鉄道は、東京圏から比較的近く、新幹線の小田原駅もあり、箱根という一大観光地をかかえ、好条件もありますが・・・
地方ローカルの2時間に1本というのは、利用者にはつらいですね。自分の居住地でも最近また減便されまして・・・思うに充分な需要が見込めない新幹線建設は、不便な地域をますます不便に追い込むと思う次第です(あくまでも私見)。。。

投稿: ゆうひぶたっくす | 2006年1月15日 (日) 09:06

登山鉄道というと、トロッコ列車のように車両もカーブも軌道もすべてミニ、というイメージだったのですが、標準軌なのですね。
3本レールを見るといつも不思議に思うのですが、狭い方の軌道の片方にオフセットされた分の影響はどうなのか?、プラットホームとの間隔がおかしくなったりしないのか?、などと気になります。

投稿: fetta1.8 | 2006年1月15日 (日) 10:00

>fetta1.8様

ゲージは標準軌、車体幅は小田急より少し狭いので見かけの安定性はとてもあります。

登山鉄道はゲージが1435mm、車体幅が2590mmです。一方、小田急(実はJR115系のデータで代用ですが)はゲージが1067mm、車体幅は逆に広く2950mmあります。
作図すると分かりますが、両者の車体の通る位置(一方)は数ミリの違いしかなく、殆ど同じになります。ホームの問題は大丈夫です。
パンタグラフのすり板の磨耗はオフセットした分だけ偏ることになりますが、区間も短く速度も比較的低速なので、問題はないのでしょう。

投稿: ゆうひぶたっくす | 2006年1月15日 (日) 11:47

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