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2006年3月27日 (月)

現実電車でゴー・・・教導編

教導運転士・・・”学科”に合格した列車の運転士見習に直接乗務しながら広い意味での”技能”あるいは”精神”も含め、指導する。

shitei
画像はイメージです。筆者ではありません(笑)。

例えてみれば、車の大型二種免許を最初から路上で、お客様を乗せて教習するようなところもある。見習も必死であるけど、教導の責任もまた大きい。

自動車とちがって教習コースがあるわけではなく、実際の営業線で回送を仕立てて教習することもあるが、営業列車を使って行うことが多い。
一つは、鉄道車両は車のように運動性能が機敏にはいかない点にある。実際の線路の形状や条件にあわせて教習しなければ、役に立たない。
ブレーキも、車のように目の感覚だけで止めるわけにはいかない。色々な目標物をおぼえて速度の目安にしながら、計画的に減速していかないと、所定の位置で円滑に止まれないのです。
annchoko
会社で統一した資料を持っているところもあるし、教導各自の”秘伝のタレ”をもとに教導しているところもある。この場合、ブレーキやノッチ扱いに固有の特徴があり、誰が教導だったかその道の人ならすぐ分かる、といった職人的側面もある。

ブレーキやノッチといった技能ばかりではなく、いや、一番大切なのは”安全マインドの育成”なのです。
お弟子さんが立派に一人立ちするまで、ともに学びながら安全を全うしたいものである。

 あひみての のちのこころに くらぶれば むかしはものを おもわざりけり

もとは逢瀬をとげた前後の恋心の変化をうたったものですが、ここではいざ指導的立場になってみての、仕事に対する心構えの変化を歌っています(謎)

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コメント

手書きの秘伝書でしょうか…
修正液の跡家蛍光ペンのラインもあるようで、皆様苦労して教習されているのですね。
素晴らしい運転手さんになってくださいね…

投稿: うなむ | 2006年3月27日 (月) 23:30

待っていました!久しぶりの鉄道ネタ。

イメージ写真は、隣に中央線の201系が走っている、そして一枚窓である、ということから、総武緩行線でしょうか。

手作りの運転マニュアル、迫力があります。ノッチオフする場所まで決めるのですね。てっきり僕はその日の気分で力行を決めているのだと思っていました。

「採時」というかん呼、JRでは聞いたためしがありません。

Primera

投稿: Primera | 2006年3月28日 (火) 00:13

#「SL列車でGo?」だったかでD51の運転シミュレーション経験があるだけです。(誤爆)

最近、(クルマの)大型を取得しましたが、ご紹介のような指導用図面はありませんでした。
技能教習のみで学科は無し(これが取得に踏み切った最大の理由です..爆)ですが、
二種免となると途端に学科時間が登場し、技能も難易度増加で、自分にはとても無理。
=お客様を乗せるのですから当たり前ですねぇ..
学科がない代わりに(路上に出た時)大型車特有の事故や注意点等を老齢教官が経験談を
交えて話してくれました。また、
普通免許では無かった教習課程として、地図上に示されたポイントへ(教官の指示無しで)
自力で向かう、というのがありました。
地図の読み取りもさることながら道路状況や交通量等も考慮して進路を組み立てるもので
『急がば回れ』的な発想が大切に思えました。

ともあれ、大型取得によりそれまでもっていた大型トラックに対するイメージが変わりました。

投稿: ken28 | 2006年3月28日 (火) 20:46

>うなむ様

蛍光ペンは、自分が見習いのときにつけたものです。修正ペン、免許を取得してから自分なりにアレンジしたり、新駅ができたり・・・秘伝のタレも少しずつリニューアルしていきます。
試験の得点が高い運転士より、決めたことをきちんと守り実行する運転士になって欲しいものです。まずは試験に受からなければ、ではありますが。

>Primera様

お久しぶりです。

>イメージ写真:ご高察のとおり、総武緩行線です。一昔前は男の職場のイメージが強いこの分野にも女性の志願者がでてきて、よき時代になったものだと、私は思います。

ノッチオフの場所:教習用の”タレ”は覚えやすいように、単純化したものを使います。実際には、遅れの有無、込み具合、車両固体の癖、架線電圧気象条件などを考慮しながらさじ加減をするわけです。こういったさじ加減があるいは「その日の気分」のように映るかもしれませんね(笑)

採時:「採時」と喚呼するのではなく、たとえば、時刻とおりなら「定時」、遅れ15秒なら「15秒延」などというわけです。この辺は鉄道会社ごとに定められています。

>Ken28様

大型を取得されたのですか・・・。いつかは取得したいとは思っていますが。バス路線に転換したときかな(笑)
技能教習のみでいいのですね。自力で向かう、という課題はおもしろい課題ですね。

経験談を交えて:こういった蓄積がありがたいですよねぇ。技能的職場はどこも共通かもしれませんが、ベテランが減少して技術、安全力の伝承が課題となっています。私などいちおう経験年数は達していても、この道何十年という人はだてに長くやっていないものだなぁ、と思うことしきりです。
勉強しなおすいい機会になりました。

投稿: ゆうひぶたっくす | 2006年3月29日 (水) 12:13

私も去年、見習いを一人育てましたけど、教える立場にならないと見えてこないものも多くて勉強のし直しでしたね。
初めての教導(ウチの会社では指導員といいますが)だったので、指導と平行して自分自身も勉強しているようなものだったので終わってみれば教えたかった事を全て伝えられなかったのが残念でした。
この辺の話は語り出すとかなり長くなりそうなので、機会があれば直接お話ししたいですね(^_^;)

投稿: しんいち | 2006年3月30日 (木) 00:36

>しんいち様

教える立場にならないと・・・勉強のしなおし。教導役は正直、気が重かったのですが、このさい自分も勉強しなおしということもあって、いい経験となりそうです。
機会があれば直接・・・ですね。

投稿: ゆうひぶたっくす | 2006年3月30日 (木) 14:43

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