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2007年2月16日 (金)

M天体巡り(2)

年度末、卒業式を控えて、なにかと打ち合わせ事が多い。
昨夜は朝までと一転して寒く、徒歩で打ち合わせに出かけた。そのときは少し吹雪いた。
星空は拝めそうもないので、心置きなく打ち合わせを終わった。
そして外へ出てみると、満天の星。透明度よさそう。

ということで、寒さにモチベーションが打ち勝ち、星見ライナー運転。Odo1750.3km
今日は、PENTAXの望遠鏡75SDHF直焦点でやってみた。

共通データ:
K10D  PENTAX  75SDHF望遠鏡直焦点 ISO400  カメラ内蔵NR on
WB 太陽

観測場所で組み上がると、すでにオリオンは西に沈む少し手前。

M42_sdhf

2/16 0:01より303sec露出 JPEG

町明かりの方向に沈んでいくので、ちょっと残念。
もっと早い時刻に狙ってみたい。

上画像のトリミング。
やはりガイドエラーは認められます。強風下なのでガイド星は絶え間なくゆれているし、人間によるガイド作業はなかなか難しい。

M42_sdhf_mag

夜半すぎともなると、ふたご座も西の空に直立してきます。兄カストルの足元にある球状星団M35。下よりの、更に小さい細かい星団はNGC2158?

M35_sdhf

2/16 0:34より303sec  RAW  PPL3にてトーンカーブ調整

星座の季節はもう春。天頂近くにはしし座。
その後ろ足もとの系外銀河M65、M66、NGC3628

M65_66_trim

2/16   1:03より303sec RAW  トーンカーブ調整。
面積で約1/4をトリミング。 
太いのがM66,M65。横向きの細いのがNGC3628。

・K10Dは、RAWボタンでここぞというときRAWも撮れるはずです。が、もたもたしているとタイマーで電源が落ちます。再度シャッターを触れて電源を覚ますと、RAW+が解除になってJPEGだけでした。やはり背面のメニューでRAWにしておくべきでした。

・ピント合わせには、K10Dのデジタルプレビューはなかなか便利です。
明るい星で露出M、シャッター数秒でプレビュー操作すると、背面モニタに星像が出ます。
拡大もできます。カードには記録されないので、シャッターに手を触れるなどすれば画像は消えます。ライブビューには及ばないものの、ピントあわせ過程の余分なデータを消す手間が省けます。

・今回は内蔵NR を終始onのままで撮影。待ち時間はもったいないが、熱かぶりは認められないようだ。

スペースボーイによるチャリ移動観測セットも、最初は銀塩カメラ、広角レンズでの星野でしたが、これは今後も続けてみたいテーマです。
しかし、これは暗い、いい空が必要で、近場では意外と難しい。

ついで、カメラ望遠レンズで少しクローズアップしてみたくなる。
もっと大きく、もっと克明にということで、結局望遠鏡の直焦点にまで来てしまった。

前回のタクマー6×7の300mm望遠レンズの星像に比べると、
「やっぱいいわー。75SDHF。」
やはりこの筒を活用しない手はない。
いずれ、ステライメージがK10Dに対応すれば・・・コンポジット、画像処理も再開するんだろうなー。(自問自答)

しかし、スペースボーイでのfl=500mmの半自動ガイドは、やはりカメラレンズ300mmよりは格段にガイドがシビアになります。
まだ赤緯モーターは未搭載なので、赤緯ハンドルを(昔懐かしい)フレキハンドルにしてやってみました。が、いざ修正しようと回すと逆に動いてしまうなど修行が足りません。

人生も有限であることだし、ちょっとこの趣味もステップアップしてみたくなった(笑)

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コメント

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サイト名
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登録先
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投稿: デジタル一眼レフペンタックスフォーラム | 2007年2月16日 (金) 20:43

>デジタル一眼レフペンタックスフォーラム様

当ブログは、内容の素晴らしさなどといわれても、恥かしいものがありますが、なぜだか小学生の頃からPENTAXに慣れ親しんできましたもので・・・貴サイトの「ペンタックスのデジタル一眼レフの素晴らしさを広め、ペンタックスオーナーを増やしていきたいです!」という主旨には、共感するものがあります。

後ほど伺いますので、よろしくお願いします。

投稿: ゆうひぶたっくす | 2007年2月17日 (土) 17:03

実は、RAWモード未だ試していません(笑)
なにぶんにも届いたばかりなのと、天候不良のためです。
こちらもNR-on撮影ばかりです。

まずはISO感度と画像の写り具合を知りたいということで、最高感度ISO1600ではD70よりも荒れが少ないことを確認。
ま、画素数の違いもありますので当然なのですが..。

ISO400で撮影なさったようですが、800や1600もいけそうな気がしています。少なくとも800は問題なさそう。
その、(Web程度では)コンポジット無しでもいけるのではないかと..
(試写データ数が全く不足なので何とも言えませんけど)

#あー、せっかくの新月休日だったのに、天候がさっぱり駄目です(泣)

投稿: Ken28 | 2007年2月18日 (日) 18:17

ISO400、3分でも結構写るものですね。
K10DのNRは非常に高性能のようですね。*istDの派手な赤カブリとは大違いです。それとデジタルプレビューというのは便利ですね。

赤緯修正にフレキハンドルとはまた懐かしいです。
考えてみれば2軸コントローラのレスポンスというのもどんなもんでしょう。当方所有のDD-1では数回押さないと動きませんから(笑)、実際の使用ではレスポンスはほとんど変わりなさそうな気がします。赤道儀への振動を最小限にできるよう気をつければ意外と使えそうですね。

投稿: Fuuma-mfuk | 2007年2月18日 (日) 23:37

>Ken28様

今回の作例ではM42こそRAWで撮ってみたかったのですが、RAWが解除になっていたのが分からずに、五分の手動監視ガイド。けっこう集中力がいります。(トホホ)

シビアな検討をしたわけではありませんが、付属ソフトPPL3のシルキーピクスの絵作りが以前から好きなもので、これを生かせたままコンポジット等できないものかと。

>800や1600もいけそうな気がしています。少なくとも800は・・・

どうも、いまだに頭が銀塩時代から切り替わっていなかったようです(笑)
さすがに口径比6.7ともなると軽量級赤道儀では、ISO400ではしんどいですし、IS800やそれ以上も、状況によって活用してみるべきですね。
勉強になりました。

>Fuuma-mfuk様

>*istDの派手な赤カブリとは・・・
確かに、*istD時代は電源対策から始まって、熱かぶりには苦労したのは、なんだか懐かしいです。
ただ、K10Dも連続通電しますと、部分的に熱かぶりが認められます。(ダーク処理をサボれると思っていたKiss Dでも最近、熱カブリが出ることを認識しましたが)
カメラNRはNR中手持ち無沙汰な上に、効率も落ちますので、PC上でダークを引けるようソフトの対応と使いこなしをしたいものです。

>デジタルプレビュー
今度は、十字の棒を使用してデジタルプレビューで回折を見ながら、ピントを探してみようと思います。

>赤緯修正にフレキハンドル
慣れれば、意外と使えるかもしれません。
赤緯モーターまで必要か、悩む結果です(笑)
しかし、スペースボーイの赤緯軸はウォーム歯数が92枚と少ないので、ノブの回転量がとても微妙で・・・。
いずれ、電動化かな?

投稿: ゆうひぶたっくす | 2007年2月21日 (水) 10:31

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初めてK10Dをボーグ12.5cmF6.4ED望遠鏡へ取り付け、直焦点撮影しました。 [続きを読む]

受信: 2007年2月26日 (月) 01:47

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