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2007年10月29日 (月)

10/28の17P/Holmes彗星

台風通過で観測できず、二日置いた今日(10・28)のホームズ彗星はいかに。
退勤路途上のチャリからも、付点ペルセウス状態が一見してわかる。

Holmes_1028_w

K10D/smc PENTAX-FA  1:2  35mm  AL F3.5/15sec  ISO200  撮影20:00 SPACEBOY赤道儀

右下は満月を過ぎた、まだまだ明るい月。

肉眼では、Per α1.8等よりは暗くPer δ3等よりは明るく見える。
写真に撮ると、広がりがあるせいか、αより明るく写って見える。

135mm望遠で拡大すると、10/25より空の透明度が良いせいか、明らかに広がりを持って見える。

↓10/28  20:09より15sec

Holmes1028_t

↓比較・・・10/26  0:14の同一レンズによる画像

Homesup1025_2

双眼鏡でも、彗星特有のボワッとした広がりがわかる。
わくわく。モチベーション急上昇。
これはもう、久しぶりに(笑)主砲(高橋MT-160)を持ち出すしかない。

Holmes1028_4c_iso160

K10D ISO160 15sec露光21:21~ 21:22~ 21:22~ 21:23~を4枚加算平均
MT-160望遠鏡、レデューサー使用 D=160mm 1:4.8 EM-200赤道儀

↓上画像をトリミング

Holmes1028_4c_trim

これは、MT-160にO12mmの接眼レンズ(83倍)で眼視観測した感じに近い。
はっきりした核のまわりにくらげの傘のような、反射鏡をフーコーテスターにかけたような輪帯状に光度差のある、神秘的な光であります。

絶対的な明るさは、やや衰えた感じもするが、まだまだ肉眼ではっきりわかり、広がりのある光で彗星らしさは出てきたよう?で、目が離せない。40万倍の増光は久々にわが枯れた心にサプライズを与えてくれた(笑)

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コメント

さすがに主砲だとコマの詳細がよく分かりますね。

>クラゲの傘..フーコーテスターにかけたような輪帯状..
まさに言い得て妙..。
見たもの(情景)を言葉に表すのは大変難しいもので、(私は)
同彗星を観たとき、どう言い表せばよいか思いつきませんでした。

それにしても、(これまで自分が見てきた彗星の中では)
明らかに異質で、個性的な存在です。
#一気に惹かれてしまいました(笑)

投稿: ken28 | 2007年10月29日 (月) 18:44

>ken28様

これは、ひょっとするとバドミントンのシャトルコック状のものをを正面から見ているのかもしれません。
斜めから見ると、尾が見えるのでしょうか?

増光直後は恒星状に見えていましたが、広がりのあるイメージに変わってきたのかな、という印象です。
今まで見てきた彗星とは、違うタイプですね。
今後どのような変化を見せてくれるか、楽しみです。
月明かりが影響しないころまで明るさを保ってくれるといいのですが。

投稿: 豚磨 | 2007年10月30日 (火) 19:43

やはり直焦点での画像は迫力がありますね。
これに触発されて、私も昨晩は何とか撮影してみましたので、後でアップします。
>バドミントンのシャトルを正面から・・
彗星と地球、太陽の位置からすると、そういうことも有るのかもしれませんね。
太陽から離れた位置では、いずれにしろ長い尾はできないのでしょうけど。
近日点付近でバーストしていたら、どんな光景になったんでしょうね。

投稿: ich | 2007年10月30日 (火) 21:17

>ich様

久々にEM-200を組み立てて、MT160を使ってみました。
やはり、集光力、スケールは75SDHFとは一回り違います。

どうせ月明かりがありますので、自宅近所でいいし。
光害の少ないところに運搬できないので売却してしまおうか、とも思ったのですが、
手放したら、もうこのクラスの機材は二度と買えないなぁ(笑)。

>近日点付近でバーストしていたら。。。
今年1月のマックノート彗星のように夕空、ひょっとしたら昼間でも見えるような大彗星になっていたかも?
それにしても、彗星は生ものですねぇ。暗い彗星でも、情報だけは監視していたほうがいいかもしれません。

投稿: 豚磨 | 2007年10月31日 (水) 08:08

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