« 山岳遭難・・・ケーススタディ | トップページ | 懐かしのME »

2008年1月17日 (木)

M28/2.8修理記録

絞りの粘ったsmc PENTAX-M28/2.8レンズ
今となっては、この手のレンズもだんだんと貴重になってきている。
すでに、田舎では手に入りにくい。

以前にM35/2.8レンズが同様の症状で、意外と楽勝に直せたので今回も夕飯前だろうと思っていた。が、意外とてこずった。
もちろん、今度は「遭難」しないように、都度OptioW30で記録しながら、迷いそうだったら一歩戻って自分なりに慎重に作業した。(以下十数枚も画像がありますので注意。)

まずは、前面の飾り銘板を回して外す。ゴム製の冶具、なければ程よく使ったビニールテープ巻きで代用。

Take1

飾りリングが外れる。

Take2

前群固定リングを外す。

Take4

前群が丸ごと外れる。

Take6

これで絞りに到達するのだが。。。

Takef

絞込みレバー(5時の方向)と絞りリングからの伝達パーツ(7時から9時の方向)がつっかえていて絞り機構が外れない。
やむを得ず、今度は背後から攻める。

Take7

マウント側面の小ねじを外す。

Take8

飾りが外せて、次に、後部リングを緩めると、

Take9

工具がかかる切込みが現れるので、工具をかけて後群を外す。
このとき、一番後ろのレンズは裸で外れてくるので注意する。

Take10

マウント金具を外す。

Take11

絞りリングとそれに連動して回る(この時点でフリーになっている)リングを外す。

Take12

後部鏡筒を絞りリングをはずすと現れる側面のビス3箇所を外して外す。
かなり硬くしまっているので、ビスがなめないように注意。

Take13

それを外してようやく、絞込みレバーユニットを外す階層に行き着く。

Take15

絞込みレバーユニットを外す。

Take16

絞り込み量を伝える部材を外す。
その時点で、前から覗くとこのような状態になっている。

Take17

絞りリングからの連動(ビス2本で留められた)銀色に光る部材を外す。

Take18

これでようやく、絞り羽根を収めているリング固定側が外せる。

Take19

外すと、絞り羽根を動かすリング(可動側)が現れる。

Take20

これを外すと、羽根は一枚一枚フリーになってばらばらになるので、デジカメに撮っておいて、重なり具合を記録しておく。そうしないと、どうしたらいいかわからなくなる(笑)

Take22

それで、今回の不良箇所は、

Take21

この、絞り羽根を可動させるリング可動側の側面についたグリース。
これをふき取り、逆の工程で組み立てると修理完了。M35/2.8と同じ不良だったが、この部品を取り出すのに手間がかかった、というお話。
ここまで読まれた皆様、お疲れ様でしたm(_ _)m。

|

« 山岳遭難・・・ケーススタディ | トップページ | 懐かしのME »

コメント

これは、とても参考になります。
#といっても、カニ目とか解体キットから手に入れなくては..(恥)
↑練習用?旧Takumarレンズは複数あるし..殆どカビ繁殖状態(恥)
こちら、クマと同じく冬眠期間突入状態ですので、所有器材の整備点検?再生?に充てようと思います。
↑ではなく、分解・修復不能になる可能性大←#どうせ、使ってないのだから(苦笑)

投稿: Ken28 | 2008年1月17日 (木) 18:08

うちにある28mmはM42マウントのFUJINONしかありません。
これもお気に入りですが、PENTAXのレンズも欲しいところです。
確かに画角はデジタル(APS -C)で使うのにちょうどいいですね。
手頃なM28mm/F3.5とか無いかな。

投稿: ich | 2008年1月17日 (木) 22:25

>Ken28様

ちょっと油断すると、古いレンズはカビにやられますね。
最近のズームレンズもかび易い気がしてますが、ズームは難しいです。
ダメもとのTakumarあたりでコツをつかめれば、再生業も楽しいことうけあいです。
ただ、最初はやはり歩留まりは良くないかもしれませんので。。。

>ich様

FUJINONは名玉ですね。
なかなか地方では、目にする機会がありません。
うちにもTakumarの28/3.5があるのですが、数多く出回りました。
Kマウントの28/3.5は、希少価値と思われます。
歪曲が少なく、端整な描写かと。
M28/2.8のほうが玉数も多く、たぶん安いと思います。
が、ポピュラーすぎて面白みには欠けるかな、と。
すこし広角気味の標準は小さいボディーと組み合わせて常用するのにいいと思います。
現行DAにもあるといいのですが。

投稿: 豚磨 | 2008年1月18日 (金) 23:05

なるほど、銘版まわしに、使いかけのビニールテープのロールですか。
わたしは、ホームセンターでアオリゴムという円筒形のゴムを買って来て、少し削って寸法を合わせて使ってます。

グリスが流れて、絞り羽根についてしまう不具合、良くありますね。
白ガソリンで、付着したグリスを除去した後、6Bくらいの鉛筆の粉を、潤滑剤代わりに羽根に塗ってます。

投稿: でぱいゆ | 2008年1月20日 (日) 10:04

>でばいゆ様

 ビニールテープ・・・たまたまあったので(笑)
本当は、解体用工具セットを使えばいいのですが。
それでも67用レンズとかは大口径が必要なので、自分で工夫しなければなりません。
アオリゴムですか。。。参考にさせていただきますm(_ _)m

今回の場合、まだ羽根には回っていませんでした。
そのケーシングの側面のグリスでした。
店員さんも、羽根はきれいなのでおかしいなぁ、と首を傾げていましたが。
洗浄にはホームセンターで安売りのパーツクリーナーを使っています。
鉛筆の粉・・・固体潤滑ですね。なるほど、これも参考になります。

投稿: 豚磨 | 2008年1月20日 (日) 18:12

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36015/17720179

この記事へのトラックバック一覧です: M28/2.8修理記録:

« 山岳遭難・・・ケーススタディ | トップページ | 懐かしのME »