黒斑山
黒斑山(くろふやま、標高2404m)は浅間山の外輪山。
小諸駅からだと、JRバスに揺られて50分ほどで高峰高原ホテル前(車坂峠)に到着。
乗客は自分も含めて2人。採算合うのかな~。シーズン中はもっと混むのだろうけど、などと余計な心配をしてしまう。
まあ、車坂まではチャリで登って登れないこともないけど、その先があるので(笑)
車坂峠から黒斑山までは、無積雪シーズンなら小中学校の遠足コース。
表コースを上りだしてわりとすぐ、北アルプスが眺望できる。
「あれが穂高であれが槍で・・・爺ヶ岳。あれは野口五郎岳。」
とくとくと説明する中学のクラスの副担任。
歌手の野口五郎が売れてた頃、なにギャグいってるのかなーと思っていたが、本当にそういう山があったことは、後になって知る。
今日も見えたよ。(↑写真中央はたぶん鹿島槍)
山好きだったあの中学の先生は今どうしているかなぁ。
しかし今日はまだかなり積雪あり。最初からアイゼン着用。
それでも、踏み跡がありコース上は締まった雪で大抵は、比較的歩きやすい。
しかし、時折ずぼっといくと下半身が埋没するorz
↓車坂山から黒斑山方面を見る。
スパッツは絶対必要。今度買ってこよう。
つまり、今日はなかった。もぐると雪が靴に入り込み、しまいにはびちょびちょ。
暖かかったからまだ良いが、気温が低ければ凍傷だ。
一時間半弱でトーミの頭に到着。登山日和ではあるが、やや霞んでいる。
佐久平、遠くに蓼科山。
剣ヶ峰。佐久平からは浅間山の左側に三角形に見える。
が、ここからは、過去に大崩壊を起こしたらしい険しい地形が剥き出ている。
円錐状の成層火山だとすれば、旧黒斑火山は2700m以上の標高があったとされる。
その成層状況の一部が観察できる。
あわよくば、ここから草すべりという急斜面を降りて浅間山を目指したい。
分岐点はわかったが、それは雪に阻まれた。踏み跡もない。
おとなしく黒斑山頂を目指すことにした。
浅間山の西半分を取り巻くように残っている外輪山の最高点。
↓お決まりのアホ面(笑)
実は、さらに外輪山を北方に縦走し始めた。
果てまで行けば、外輪山を降りて浅間山の裾野に取り付いて登れる。ただし、かなり大回り。
が、雪に腰がなくて、ズボズボともぐりだした。トレースはあるものの、わかんによるもの。
それでさえ、ときおり大穴があいていて、埋没した痕跡がある。
もはや無理である、と判断。引き返すことも勇気である(笑)
うーん、わかんも欲しい。
風は強かったが、灯油ストーブ”マナスル”は風にも負けず(実は一回だけ立ち消えしたが)今日も快調。
2404mの標高でほとばす時間もない場合の飯盒炊爨は、所定の目盛りより1cmほど水かさを余分にして、炊飯時間は20分ほどかかった。(標高830mでは16分ほど)
が、まだわずかにしんがある感じ。もう少し水かさを余分にしたほうがよい。
ともあれ、いただきまーす。デザートは巨大な白いプリン(なわけないか)
よし、今度は浅間山だ。
ただいま活動レベル1なので、前掛山まで登れる。
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コメント
いよいよ実践されたのですね。雪の浅間をまじかに見える
黒斑山は格好の場所ですが、昨日は風もなく良い天気で
羨ましいような写真の数々魅了されました。
登山靴にスパッツ、わかん、スノーシュー
ソロテントやツェルト、シェラフにサーマレスト
ほしい装備だらけですね。
投稿: baja | 2008年4月22日 (火) 07:00
>baja様
郷里から見える山シリーズ第一弾・・・なのですが、実は現居住地から黒斑山山頂は微妙に見えないかもしれません。
同じ町内でももう少し引くと見えますが。
下界では風も穏やかでしたが、車坂峠では、即合羽をウインドブレーカーにするほどの風でした。
欲しい装備もおいおいとそろえていくしかありません。
ソロテント欲しいー。
マイホームと考えれば安いもの(笑)
投稿: 豚磨 | 2008年4月22日 (火) 22:32
美しい信州の春山景色を見せていただきました。(癒されました)
標高の高い部分は雪に覆われていても、
春山は緑との調和がとれていて好きな風景です。
(こちら、地元の山は雪が見えなくなってしまいました)
それにしても羨ましいのは、
誰も居ない山の頂で、独りご飯を炊いていただく。
↑これも最高の贅沢ですね。
#(少々ずれますが)新田次郎「孤高の人」を思い出しました。
投稿: Ken28 | 2008年4月24日 (木) 21:50
>Ken28様
下界では桜がちょうど見ごろでしたが、天気図を見て迷いなく山を選びました。
この季節の山登りは初めてです。
積雪はまだまだありますが、やはりどこか春を感じさせます。
逆戻りの天気にあえばまだまだ冬山の厳しさもあるのだろうなぁ、とも思いました。
今回はヒートパックライスではなく、あえて普通の米を炊きましたが、さほど寒くもなく至福の時を過ごしました。
きわめて読書暦は貧弱で、表題の本の内容は知らないのですが、今度読んでみようと思います。
どちらかというと、”恍惚の人”だったかも(笑)
投稿: 豚磨 | 2008年4月26日 (土) 10:16