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2008年6月26日 (木)

AF精度の再検討

 前回のsmc PENTAX-FA  1:1.4  50mmをつけたK10DがAFを外しまくったこの撮影条件↓

Afa_fa5014fl

を検証するため、別のパターンを作ってみた。

 撮影距離は約45cm。
折る刃カッターの刃に替えて、白黒はっきりしたパターンを、ものさしの目盛りからは離して、設置してみた。
 中央一点にし、AFエリアが白黒パターンの中央に乗るようにした。
結果は3倍にトリミングしてあります。
 設備の都合上、正しくパターンに合うとき、ものさしの目盛りはわずかに前ピンになるのが正解です=ものさしを正しく光軸に持ってくると目盛りが見えない=ものさしの目盛りを斜めに見下ろすためのコサイン誤差による。

K10D、smc PENTAX-FA  1:1.4  50mm 絞り開放、蛍光灯照明

Afs_k10dfa50fl

白熱電球照明では、

Afs_k10dfa50t

4コマずつ撮ってみたが、安定して同様の傾向であった。

機械の都合に合わせて(笑)パターンを作ってあげると、明るいレンズでも蛍光灯照明ではAF精度に実用上の問題はなくなることがわかる。


前回、なぜ蛍光灯照明でAF不良が出たか。
蛍光灯のほうが白熱電球より明るい→AFセンサーが水平パターンのものさしの目盛りを、刃のエッジより拾いやすくなった。→だが、折悪しく、繰り返しパターンでAFが合焦位置を誤認識した。

>繰り返しパターンでAFが合焦位置を誤認識
これは例えば、細かい規則的なパターンの波板を二重像合致式のレンジファインダーでピントあわせするという場面に相当します。


蛍光灯と白熱灯での違い
K10D、このレンズ装着時には、白熱灯では明らかに前ピンになった。肝心の白黒のパターンのエッジがぼけているので、被写界深度を外れていることがわかります。
これは、アサヒカメラ診断室のたびたびの指摘で、PENTAXも今回(K20Dの診断)で正直に回答しています。
 うん、正直になることから進歩は始まるのだ!

キスデジではどうなのか。
↓蛍光灯照明

Afs_kissfl

↓白熱灯

Afs_kisst

 18-55USMの暗い標準ズームなので微妙ですが、ものさしの最良ピント位置は白熱灯照明で前ピン傾向になることは、程度の差こそあれK10Dと同様。
 最新のX2では、光源によるピント位置の補償をつけたのは、やはりキヤノンにも自覚症状はあったのだろう。


参考にK10D+smc PENTAX-DA  1:3.5-5.6  18-55mm  ALでも比較してみた。
蛍光灯照明

Afs_k10dfl

白熱灯

Afs_k10dt

シャープネスの強調が弱いせいか、むしろキスデジよりピントのずれが目立たない?。という気もします。←一見そう見えるが、落ち着いて見てみると、やはりずれていることがわかります。

<まとめ>
AF精度については、スタティックな対象なら、PENTAXも実用になる精度があるはずである。精度については、いたずらに他社をうらやみ卑屈になることはない(笑)はずなのだが・・・。
ただし、特定の繰り返しパターンなど、撮影者の意図に反した合焦状態を起こしやすい傾向はある。
また、この挙動がレンズの明るさ、光源などによって変わりやすい点も要注意だろう。

 他社は明るいレンズ用のF2.8センサーとか、光源による補正、複列センサーなど、実用場面での合焦率を高める工夫がされていることを考えると、そろそろPENTAXもAFに対して次なる回答が必要な時期ではないだろうか。

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コメント

詳細な検討、興味深く拝見しました。
ペンタックスのAFが白熱灯で云々、というのはセンサーの赤外線感度が
高めだということでしたっけ。
どうせならAFセンサーだけでなくて、撮像側も少し高めの設定にしてくれて
いたら、K20Dも面白かったのですが。(笑)

投稿: ich | 2008年6月26日 (木) 22:55

>ich様

肝心のお星様が姿を見せないので、薄暗い部屋でこんなことばかりしています。
なので、ずんずん太りますorz

メーカーとアサカメのやり取りをみると、
・撮像素子には赤外カットフィルターが取り付けられているのに、AFセンサーにはとりつけられていない。
・AFセンサーは、赤~赤外成分が多いと(AFセンサー系の色収差で?)合焦位置がずれる。
と推察されます。
シロウト考えでは単に赤外カットをつければ・・・と思うのですが。
いろいろつけてコストを上げたくない、または感度を落としたくないといった事情がありそうです。

>撮像側も少し高めの設定

天文部的には、残念ながら、K20Dで高めのものは30秒を超えるような長秒時のノイズの発生量のようです。
今回、長秒時NRがオートとオンしか選べない理由も正直に返答しています。
「30秒以上のような長い露光時間において、ノイズの発生量が弊社で定める許容量より増大するためです。」
アサカメのテストを見る限り、
30秒までのノイズのデータは、D3は別格としても、D300や40Dには対抗しうる数値なのですが、なぜ?
天文部には、もう一踏ん張りの改良を期待したいところです。

投稿: 豚磨 | 2008年6月27日 (金) 07:59

〉K20D
ライナスさんも、天体適性の問題からK20Dを5Dに買い替えられたようですね。
NRの設定なんてデフォルトはともかく、カスタマイズの余地を残して欲しかったです。
ところでEFマウントに6X7や645のレンズは適合するんでしたっけ?(謎)

投稿: ich | 2008年6月28日 (土) 10:36

>ich様
ライナスさんのところのコメント、拝見しました。
ちょっと衝撃的ではありましたが、PENTAXもこの事実を受け止め、
for your precious momentsを天文部にも、と切に願うわけであります。

>EFマウントに6X7や645のレンズは

まず思いつくのは、PENTAX純正のマウントアダプターK for 6×7または(645)
に宮本製作所のPK-EOSアダプターを更にかませる方法ですが、2個重ねるのは強度精度的には劣ると思われます。
実はPK-EOSアダプターを中古で入手して、この方法で遊んでいます。

理想的には、高価ですが、光映社のアダプターがあります。
http://www.koheisha.jp/canon/eosad01.html

投稿: 豚磨 | 2008年6月28日 (土) 15:00

一連の合焦機能についての検証記事を興味深く拝見させていただきました。
アマチュアならではの、それでいて合理的で分かり易い実験を見せていただき、とても参考になりました。
これまで、感覚的に日光や観音に比べてはたまたオリンパスに比べて合焦速度が遅い、いつまでも合焦できないことがある、違うところに合焦することがある..と感じていながら、他社とこのような比較をしていなかったので、大いに反省しているところです。
合焦機能に限らず、メーカーの方でもより専門的な立場から実験検証がなされているものと思います。(と、信じています)

で、若干話はそれますが..
思い切ってほぼ完全マニュアル小型デジ一眼を出してくれませんかねぇ..>ペンタックスさん
#まぁ、デジ一眼用レンズがAFばかり?では無理かも知れませんが..

投稿: ken28 | 2008年6月28日 (土) 19:02

>ken28様

PENTAXのAFの実用上の一つの欠点は、(速さは1500歩譲るとしても)線状のパターンに引きずり込まれやすい、ということではないでしょうか。
体育館で駆けるムスメにAFエリアを重ねても、フロアの継ぎ目やラインにピントがあってしまいます。
これでは親ばかマシンとしても、大蔵省から認可が下りない(笑)
また、AFエリアがファインダー上のエリアより意外と広がっていることも感じます。
撮影者の意図したところに合わない・・・これを何とかして欲しい。

>完全マニュアル小型デジ一眼
AF機はMF機を兼ねない・・・いまだにそう思います。MF全盛期のしっかり見えるファインダー。
レンズも昨今のAFレンズのがさがさのピントリングでは、最良ピント位置を探し出してもすぐ動いてしまうような気がしてしまいます。
写真をつまらなくするおせっかいな自動機能はいらない、と思うこともしばしば。
しかし、数が勝負の商売の世界・・・現実には難しいのでしょうか。
こういうスキマ商品はぜひPENTAXに出して欲しいとは思うのですが。

投稿: 豚磨 | 2008年6月29日 (日) 22:59

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