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2008年6月16日 (月)

ささやかな改良(2)

 タカハシEM-200の木製三脚の締めには、クイッククランプという工夫がされている。

Tripod_qc0

 自転車のクイックレリーズが応用されていて、ワンタッチで固定できる。
EM-200用三脚は幅も広く、自転車用の部品がそのまま使われている。
リング状のスペーサーは外径12.7mm、肉厚も充分である。
 
小型のスペースボーイ用にも応用したかったのだが、足の幅が70mm程度と小さく、市販のクイックレリーズ(自転車前輪用でも100mm)は余ってしまう。
だから、普通にボルトナットを用い、対辺17mmのスパナで締めていた。

だが、工具を忘れるとアウト。重い思いをして機材を運んでも、水泡に帰す。 
以前から組み立てに工具レス化を狙って構想はあったのだが・・・。

クイックレリーズが長ければ、切断してねじを切り直せばよい。
ふうまさんこのエントリーを見なければこの簡単な事実に気づかずにいたところでした。
工作そのものは、そっくり物まねです。

Tripod_qcproj

チャリから使いまわしたのと、新しく補充したのと、寄せ集め(笑)のクイックレリーズ(シマノ1、無名品2)、外形8mm、肉厚1mmのスチールパイプ。

Tripod_qc3

ダイスでのねじの切り初めが微妙なので、その作業を回避するためクイックレリーズの既存のねじから続けてダイスでねじを必要な長さまで切った。(横着)
その後現物あわせで、シャフトを金のこで切断した。
スチールパイプは三脚の幅よりやや短く切り埋め込む。

Tripod_qc

やってみれば、割と簡単だ。気づくまでが長いのだ。
なお、以前はクイックレリーズ方式は締めが甘いような気がすると思ったのですが、使い方に誤解があったためのようです。
自転車に付き合ってきた今、もちろん適正な締め圧も自在にコントロールできます。


もうひとつ、ついでに改良。
これも確か、タカハシのEM-10に施されていた、三脚の抜け止めのアイデア。
タカハシの小型赤道儀は、分解して運ぶときの便宜を図ってか、木製三脚のボルトを緩めると、座から抜けるようになっている。

Tripod_mod1

が、これは設置中は逆に不便。三脚の開きを調整しようとナットを緩めると、抜けて倒れてフニャフニャのタコのごとく始末が悪いのだ。
そこで、抜けなくするように追加された一本のボルト。正確な位置にさえ穴が開けられれば、たいした工作ではない。

Tripod_mod2

都合、三つの改良が施された山行三脚↓。
あとは、山へ背負っていく気力だけだなぁ(笑)

Tripod_modf

望遠鏡のタカハシ製作所は、決して大きな企業ではない。でも、こういうちょっとしたアイデア、それも大きな開発費のかからない、使う人の身になって考えられた工夫が詰まっている。
 
 PENTAXも、カメラメーカー2強に埋もれず生き延びていくためには、”使う人の身になって考えられた工夫”というのもヒントとなるのではないだろうか。(ちょっと意味不明)

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コメント

自転車のことは全く分からないのでアレですが、確かにEM-200の三脚止めは便利ですね。
EM-200は三角板もワンタッチで付けられ、EM-10赤道儀はどちらも不便です。
自分のEM-10は、車載で運んでいるので止めネジが次第に緩みます。
だから、機会があればEM-200風に改造したいです。三角板もイマイチ面倒くさい。
移動は専らEM-10なので、三脚台座部分から下だけEM-200三脚を流用しようと思うようになりました。
(しかし、脚が短い..苦笑)
自転車店?自転車用品を扱っている所へ行けばよいのでしょうか?

ちなみに、GM-8赤道儀は三脚台座と三脚、開き止めが一体型で、かつ稼働可能です。
これまた、なかなかよく考えてあると思います。

投稿: Ken28 | 2008年6月16日 (月) 20:23

TBありがとうございました。さっそくやってみたんですね。
このシマノ製のクイックは押さえ込んだときにレバーの収まりが良くて良いですね。
タイオガのクイックは楽天の通販で購入しました。送料を入れても近所の自転車屋さんより安かった。(笑)見た目にカッコいいのですが、少し邪魔に感じます。サドル用のクイックが収まり良さそうですが、シャフトの長さが足りません・・うまくいかないものですね。

投稿: Fuuma-mfuk | 2008年6月17日 (火) 01:29

>ダイスでのねじの切り初めが微妙なので
はるか昔の技術の授業で失敗していらい、苦手な作業です。既存のネジに沿ってやるのはいいアイデアですね。

ところでクイックレリーズに利用するダイスのサイズとピッチってどれになるんでしょうか?
教えてくださ~い。


投稿: 極楽蜻蛉 | 2008年6月17日 (火) 23:46

>Ken28様

その昔、EM-10は新品で購入しました。
数回しか使わないうちに下取りに出して、中古のEM-200にしてしまいました。
EM-200のほうが三脚の組み立て、極軸のセットが速いのも理由です。
でも、機動性を考えると、大は小を兼ねないわけです。
小さい赤道儀にも便利な仕掛けがあると、随分使い勝手が良くなります。
クイッククランプはロードバイクやMTBのようなスポーツサイクルを扱っているような自転車店なら、扱っています。
または、サイクルパーツで検索して出てくるようなサイクルショップの通販でも容易に手に入ります。
私のは行きつけの町の自転車店で1本800円+税のところ、税を負けてくれました。

>Fuuma-mfuk様

構想は以前からあったので、アイデアを頂き、さっそくやってみました。
タイオガの形状のもあったのですが、数の関係でそちらは今回、自転車にまわしました。
タイオガのほうがたしかに締めのストロークはありそうですが、ポタ赤用にはどちらでも用は足りると思っています。
行きつけの自転車屋さんには3個買ったら、「えっ、3個・・・?」と微笑をいただきました(笑)

>極楽蜻蛉様

>既存のねじに沿って
多少余分に体力が必要でも、微妙な作業を回避しました(笑)

ダイスはM5、ピッチ0.8です。(M5のダイスには0.9というのも存在するので、誤購入しないようにご注意を)

投稿: 豚磨 | 2008年6月18日 (水) 10:06

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