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2008年8月24日 (日)

悲願の超音波モーター

 某店頭で自分のK10Dにためしに、DA17-70SDMをつけてみた。
ギュイーン音のしないPENTAXに不思議を覚え、そのまま即逝ってしまった。
前回はいったんはあきらめたDA55-300でも・・・とか言ってたはずなのになぁ。
制御不能の俺。もうだめぽ。
_│ ̄│○ │││

KAF3マウント(右)。本当に、AFカプラーがない。へんなことに感心するオヂサン。

Kaf3

特に防滴を謳っていないのだが、マウント外周にゴムシール。

Oring

このため、レンズ交換の手ごたえは重い。


このレンズ、ちょっと印象の芳しくない作例もウェブ、雑誌とも出ていた。が、最も安価なSDMレンズ。
SDMよ我が家へ、の悲願達成の前には、重箱の隅を突くようなテストは、もうどうでもよくなった(笑)。

さて、量販店の威勢のいいCMソングのなかで体感した無音のSDMなのだが、独りぼっちになってK10Dに電源を入れると、あれっ、無音とは言いがたい。
大きく動くときは、スッと合焦点に向かいファインダー画面が浮き上がる感じはC社と同じなのだが、最後に合焦の詰めを行うとき、K10Dのダストリムーバブルが働くような(ずっと軽い音ですが)カツカツカツカツという”キツツキモード”が出現し合焦にいたる。
この辺は、正直言って感触がイマイチだ。
いままでのAFカプラの詰めと基本的に同じなのだ。が、今後合焦アルゴリズムで改善できそうな気も大いにある。
それに、DA18-55の同じ焦点域と比較して合焦までの時間は大差ない。逆にもたつくように感じるときもある。
でもギュイーン音がしないのは、やはりPENTAXとしては画期的だ。感激。



描写は。
周辺光量と歪曲でDA18-55と比較。レベル補正で強調してあります。

DA18-55広角端。F4

Vig_da1855

DA17-70SDM広角端 F4

Vig_da1770

DA18-55よりは目立たないが周辺光量低下はある、タル型の歪曲もけっこうある。
銀塩*istにつけて観察すると、DA18-55は24mmより望遠側にすると、けられはなくなるのに対して、DA17-70SDMは、どの焦点域でもけられは残る。
イメージサークルがはっきりしていて、そこからストンと光量が落ちる感じ。

DA18-55 F4

Da1855wex1

DA17-70SDM F4

Da1770wex1

雲の流れが激しいので比較にならないですが、ワイド端の焦点距離の1mmの差は案外大きい気がします。

DA17-70SDM ワイド端での作例

Da1770wex2

テレ端での作例

Da1770ex2

もうひとつ。

Da1770tex3

 周辺減光や歪曲といったあら捜し的見方をすると、あまり良い印象がなかったのですが、いざ使ってみるとけっこう実写性能がいい、という印象です。
 ワイド端ではやや2線ボケはあるものの、うずをまいたようないやらしいボケにはなっていないし、テレ端ではふわっとおだやかにボケてくれる、個人的にはとても印象のいいものです。
 
 K10Dにつけるとずっしりと手ごたえがあります。描写も、外観の風体も銀塩時代のZ-1+パワーズームFA28-105の印象にやや似たところがあります。
(あのときもZ-1の大きさが市場に受けなくて、苦戦してたなぁ。)
 私の場合、ワクワクして買ったレンズ、ちょっと撮ってみただけの第一印象で、そりが合う合わないというのが案外早期に確定しますが、これはいけそうです。
まだ実写数が乏しいのですが、PENTAXのよき時代の味が思い出せる、といったらいいすぎでしょうか。

 星にも使えるといいのですが、悪天候で試せません。

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コメント

大変興味深く読ませていただきました。
17-70mm=とても実用性の高い領域ですね..(羨)

>歪曲や周辺減光
気にする必要はあると思いますが、作例接写画像を拝見していると、
レンズ性能はそういった指標だけで判断できない、と思いました。

>超音波モーター
銀塩時代の中古MFレンズばかりの環境下では、羨ましい限りです。
#相変わらず、先立つモノがありません(悲)

投稿: Ken28 | 2008年8月25日 (月) 10:54

購入おめでとうございます。
自分も、この焦点域があれば、ほぼ1本で済ませそうです。
K200Dはともかく、K20Dのレンズキットにはこちらの方が似合うかもしれませんね。

販売では苦戦が続いているPENTAXを応援したいところですが・・・。
星が撮れるレンズ・・・と思って、PENTAX GALLERYなどを覗いてみると。
星の写っている作品がまず少ない(^^; のは仕方ないのですが、DA18-55mmと*istDL
の組み合わせだったり、銀塩35mmにA50mm/F1.7とか。
写真を撮るのは機材(だけ)じゃないんだよ、と言われているような気もしてきました。(笑)

投稿: ich | 2008年8月25日 (月) 23:04

>Ken28様

17-70mmは日常で使う焦点域をほとんどカバーしてくれます。
でも、コンデジのOptioW60のほうがズーム比が広かったりします。
16-80mmくらいに、もう少し広かったらなどと贅沢も言いたくなります。

>歪曲や周辺減光

このレンズ、数量評価では、たぶんそんなにずば抜けてよくないと思います。
でも数値に表れない、近接時のバックのボケなどは、いい感じと思います。
自分のものにしてしまうと、あばたもエクボです。
雑誌のテスターは、一応公平な目で、事務的に扱っていますから、こういった微妙なよさは活字になりにくいと思います。

>超音波モーター

PENTAX初の超音波モーター専用レンズです。
先立つものはないのですが、問題先送り後立ち方式で(笑)

結果から言うと、フィーリング、合焦速度ともに期待ほどではありませんでした。
もっとも、レンズというよりボディーがわの問題の感があります。
きっちりと超音波モーターの能力を充分生かせるボディーの出現に期待します。
今回は、描写の豊かさで許すことにします(笑)

投稿: 豚磨 | 2008年8月25日 (月) 23:22

>ich様

今回のテーマは、PENTAXの超音波モーターを賞味する、でした。
だから描写などには少々目をつぶっても、という気分で。
ましてや、星に使えるという期待はほとんどしていません(笑)

実際に明けてみると、肝心の超音波モーターの合焦フィーリングは、K10Dとの組み合わせではイマイチといわざるを得ませんでした。

逆に、描写の面で気に入りました。
写真はレンズで決まる・・・昔のCONTAXのキャッチフレーズですが、良いレンズを増やしていくことがPENTAXの魅力を増していくことになると思います。
また、モチベーションという、人間ならではのファクターがあります。
この点ではDA18-55は描写面で、早期に自分とそりが合わないと確定してしまいましたので、一眼レフを使うことにすら意義を感じにくい状況が続いていました。
本当は、DA18-55で素晴らしい作品を創り出せるのも事実ですが(^^;)
モチベーションをくすぐる機材依存は重要なことだと思います(爆)

けれでも、D700の作例にしても、やはり空のいいところにいって初めて本領を発揮するわけで・・・やはりまずは良い空に到達する道筋を作ること・・・自分の宿題・・・がまだな以上、銀塩かK10Dでまだまだ星を撮ってみる修行が必要と思っています。
・・・
・・・
・・・
が、天候がまったく(笑)

投稿: 豚磨 | 2008年8月26日 (火) 06:30

W60に続きましてSDMにいきましたかー、ここのところの設備投資の勢い衰えませんね。

ペンタックスで音なしのAFというのは実感してみたいものです。高倍率タムとの組み合わせ
では歯車に注油したくなるような音がしますからね。

>写真はレンズで決まる・・・
正しいこととわかっています
旧ペンタックスフォーラムで写真家による
ds+18-55の作品を見たときに

そう言えないこともある と感じました。
レンズの性能では人をカンドーさせる写真は撮れない事
学んだのでした。

しかし、止まらない迷いを止める方法は未だ学べません笑

投稿: baja | 2008年8月26日 (火) 07:02

>baja様

とっくに財政破綻しているのに、設備投資は続きます。
困ったもんです(-_-;)

”写真はレンズで決まる”・・・このくだりには当時随分と反発を覚えたものです。
写真は一般には不出来なレンズと見られるHOLGAでも、単玉でも、作画の意図とセンスによっては素晴らしい作品になるのですから。。。
それに比べたら、最近のカメラ雑誌もそうですが、わずかに残る収差をあーのこーのというのは、写真趣味としてはナンセンスといえそうです。

DA18-55もエッジの太さやコントラスト、そして周辺減光を効果的に作画に活用すると面白いレンズかもしれませんね。
でも私には、そのセンスは持ち合わせていないようですorz
自分の気持ちにあった描写をするレンズは、財産です。(言い訳・・・笑)
なんだか知らないが、PENTAXにマインドコントロールされて??買っちゃった(爆)
さんざん超音波モーターには飢えさせといて、ちらりと出して、どう、おいしそうでしょう?
みたいな。下手そうで案外商売上手なのかも>PENTAX

投稿: 豚磨 | 2008年8月27日 (水) 11:45

豚磨さんもDA17-70逝ってしまったんですね~^^
AFの小さなカツカツ音ですが、
私はクイックシフト・フォーカス・システムの
クラッチの音ではないかと思うのですが。
C社のUSM等は、確かに無音に思えますけど、
あちらにはそんな機構ありませんから。。。

投稿: のんきち | 2008年8月28日 (木) 22:00

>のんきち様

SDM ONLYの潔さに惚れて、実物に触れてからはほんの5分で堕ちてしまいました(笑)

>AFのカツカツ音
確証はないのですが、クイックフォーカスシフトは1枚噛んでいる感じですね。
DA☆200/2.8もカツカツいったような記憶が。地方だからなかなか実物に触れられないのであやふやですが。
C社で言うリングUSMなら、クラッチは要らないと思うのですが、
マイクロUSMタイプでフルタイムマニュアル(EF50/1.4)だとどうなんですかね。

従来のAFカプラー式のクイックフォーカスシフトは、駆動軸が目標まで回ったあと少し逆転をかけることで初めて
ピントリングがフリーになります。
この制御が入らない銀塩AFのPENTAXでは、ピントリングがフリーになりません。
このクラッチがSDMにも入っているとすると、目標に達した後逆回転を入れてカツカツとなる?気もします。
せっかく静かな超音波モーターなのに。うーん。
PENTAX DSLRのAFのニワトリモーションはひょっとしてクイックフォーカスシフトも一因なのか、と。
なら、いらない。と言い切れないのは、AF精度がイマイチだからorz
ボデーのほうでクイックフォーカスシフト可否を選べるようにすればいい?

カツカツいっても、もう少し速くなればいいのですが。

あと、ギュイーン音がない分、やっぱり静かで快適なことは間違いありません。

投稿: 豚磨 | 2008年8月29日 (金) 21:13

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