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2008年11月26日 (水)

Kiss Faへ

 KissFと3ヶ月弱つきあって、すっかり昼間の写欲が落ちた(笑)。最初は、そつなく、いや至れり尽くせりの機能と申し分ない小型軽量、コストパフォーマンスに驚きすら感じた。

 が、気に入らない点が出てきた。昼間JPEGで普通に撮っている状況での発色の食いたりなさである。ときおり色数が少なくなったような冴えない色味になるのだ。ピクチャースタイルでいろいろ変えてみるのだが、色味が「帯に短したすきに長し」である。
 これは、オートライティングオプティマイザーONで顕著になる。極端にシャドーのつぶれをきらった初心者向き?設定となる。商品の性格上、やむをえないのかもしれない。

 一方、RAWでじっくり追い込めば、悪くない。しかし、RAWにするとがっくりスピードは落ちるし、ファイルもでかい。メモ程度のをいちいちRAW現像するのもねぇ。

 前置きが長くなった。このくらい言っておかないと、これから失うもの(手術が無事成功したとしても)への鎮魂にならない(笑)
というわけで、結局、KissFに20Daのローパスを移植することにした。

Kissf_inner

 

 KissDにくらべて一段と、フレキのコネクタは微細化し、破損に対する注意が必要であった。
しかし、半田コテを握るような場所はなく、作業性は向上した。

Kissf_flex

↑CMOSブロックからのフレキは、基板と垂直に引き抜くものになっていた。

Kissf_inner2

接眼部左にも外さなければならないビスがあるので、トップカバー(ビンテージカメラでいう軍艦部)を外してしまったほうが、やりやすい。
赤丸3箇所と×点2つがCMOSの取り外しにかかわるビス。

Kissf_cmospl

取り出したCMOSセンサー部分。セルフクリーニングセンサーユニット。
そういえば、センサークリーニングのご利益ともお別れなのだ。

Kissf_clean

このゴミ取り機構は、ローパスが2枚に別れていて、前方の薄いほうにピエゾ素子と思われる振動源がついている。

Kissf_low2

2枚のローパスはゴムで隔てられ、1枚目が振動する。

Kissf_flowpass

このゴミ取りの効き目は・・・けっこう有効だったと思う。
取り出したときもきれいだったし、撮影の障害になるゴミも購入の初期にちょっと散見された程度だったから。
ただし、写りにかかわる反射面が増えることは、画質の面では厳密には不利になるかも。
誰もそんなことはいわないが。

さて、20Da用のローパスを接着剤で取り付けて、組み上げて終わりのはずであった。

Kissf_20da

が、うんともすんともいわない。
1.コネクタに遠慮して刺さり方の不足しているところ2箇所。
それでもダメ。
さすがに焦ってきた。

2.よくよくOptioW60で撮ってあった画像と見比べると、・・・左下のフレキが裏表逆にさしてあるorz
直してON・・・おお、背面液晶に日付設定の画面が出てきた。ほっ。

しかし、シャッターをおすと、なにか音はするのだが、ミラーが上がりきらないで止まり、エラー99を表示する。電池を入れなおすが同じ。
逆ざしで、デバイスがいかれたか。焦りはいよいよ夏の入道雲のように広がり、貧乏な心の中にはお札の生えた鳥が飛んでいく。

3.左肩はメカがぎっしりであったことを思い出して、トップカバーの左のねじを緩めてみた→正常動作するようになった。
原因・・・間違って、他の場所の長いビスを左肩につけたので、メカ歯車列に干渉した。
卵のケースでビスの部位管理はしていたつもりなのだがなぁ。

ともあれ、動くようにはなった。

・ピント位置は・・・ずれた。20Daは8Mピクセル用。位相差AFで合焦させると、目標より明らかな後ピンとなった。これは、繰り出せばよいので、∞撮影には問題はない。
ただし、前玉繰り出し式や内焦式のレンズでは、あまりずれる量が大きいと、収差補正が設計と異なってしまう。

・色味は・・・これは偏るのは承知の上で行ったので、問題なし。AWBで撮影したのだが、ピアノの白鍵がローズピンク(笑)

・ダスト混入は・・・細かいのはF32程度まで絞るといっぱいある(笑)この辺がシロウト作業の悲しさ。でも星景なら開放近いし、短焦点なので、おそらく大丈夫であろう。ダストデリート機能を説明書でマスターしてみようか。

Kissf_paf

↓ライブビューによるコントラストAFでは当然ながらきちんとピントは来る。
この辺が、ライブビューの便利なところ。
もっともキヤノンは、こんな使い方を想定してライブビューをつけたわけではないのだろうが。

Kissf_caf

どうやら、KissFa化は一応成功したようだ。

 気づくと、昼間担当のDSLRはPENTAX  *istDだけである。さすがにキー操作に対するレスポンスの鈍さ、小さな液晶、SDM非対応とくれば、いずれ・・・。

キヤノン中級機に進学するか、次期PENTAXに期待するか、しばらくは静観。

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コメント

勇気ある決断に脱帽!というよりは、改造・復元に自信をもっていらっしゃるからこその決断!と思いました。
ところで、
春に(天文専用に改造しようと)衝動入手した我が中古DXは未だにノーマルのまま。
(IRCフィルターの代わりに入れるHα透過フィルターを準備するので)
我が中古DXの天文改造をお願いしようかな?..との思いが一瞬頭をよぎりました。

投稿: Ken28 | 2008年11月26日 (水) 20:32

やりましたね。

Kiss F、改造機は未見ですがノーマル機の作例を見ると、天体用途には
なかなか良さそうですね。ノイズレベルも、DN系の800万画素の素子より
低いという評価のようですし。
実写の結果が楽しみですね。(^^)

投稿: ich | 2008年11月26日 (水) 22:37

>Ken28様

 実はすべきかやめておくべきか、そうとう時間をかけて迷いました。
50k円ほど出せば、有名なあそこでUIBARには換装してくれるのですし。
星景・星野用にはややHα透過率は劣るものの、一般撮影もどうにかできる程度の20Daのローパスもなかなか手ごろではないかと思っての決断です。画素クラスによってローパスの実効的な厚みが異なり、ピント位置がずれますが、KissFならライブビューでフォローしてくれることも後押ししました。

 シロウトはクリーンルームで作業が出来ませんから、どうしても細かい埃が入ってしまいます。その辺は、やはり業者の作業のほうがのちのち後悔が残らなくていいと思います。

>ich様

 はじめは、Hαの高い透過率を目指して、UIBAR化をもくろんでいました。
しかし、6×7用広角をゲットしてしまい、予算がなくなりました(笑)
ピント位置がライブビューで確認できるだけでも、使い勝手が全然違います。
ノイズも、個体で当たり外れもありますし、まあ、無難に安心なのは天体用には都合がよさそうです。

 何はともあれ、実写結果。良い作品を生み出してこそはじめて成功したといえるので、晴れて休みの日が待ち遠しいです。
大きな犠牲を出したので、今度こそは活用品ければ(^^;)

投稿: 豚磨 | 2008年11月26日 (水) 23:50

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