Kiss F再手術
最近、KissF(a)をほとんど使っていない。
一番の理由は、
これ。ローパス内面についた無数のごみ。55mmF36、強調処理。
次に、ピント位置のずれ。
ライブビューがあるからいいものの、しかしそれとて、IF式のレンズでは、あまりフランジバックが異なっていると、本来の性能が発揮できない。
このさい、再度清掃しなおそうか。もっと強くHαを通すように改造してしまおうか。それともノーマルのKissFにもどしてしまおうか、悩んだ。
ここまでいろいろ手間をかけて、またノーマルに戻すのはつまらない。
発色自身は、20Daのローパスの現状で案外好みだ。
先人の知恵を拝借して、再度ローパスを清掃することにした。
どうも田舎ではEE6310なる薬品をおいているところがない。
ダスパーも手に入らない。ともに代用品で。
分解した部品は、卵のケースで分類していたが、テンパッて振動を与えると混ざってしまうので、これも先人の知恵にしたがった。
懸命にローパスをはずして裏表とも清掃した。
が、スプレーで吹っ飛ばそうが、PENTAXの”ねちゃねちゃ”で取り除こうと努めるも、どうしても撮りきれない。
何時間も試みたが、根負けして妥協して復位した。やっぱり、まだ取りきれていない。
ごみというより、ごみを埋め込んでくぼみを作ってしまったような感じだ。
少しはマシにはなったともいえるのだが。
一方、焦点位置の移動を直進タイプのレンズを使ってマイクロメーターで測定すると、どうも0.38mm程度のようだ。
2mmビス用のワッシャーの厚みは0.42mmと出た。
ノギスで測ると焦点移動は0.5mmと見積もっていたので、2mmビス用ワッシャーをかませれば近づくと考えていたので、判断を誤るところだった。
C-MOSのピント位置を出しているスペーサーに、KissDの部品(ワッシャー)を移植して現状より一律0.31mmマウント面より離してやった。
すると、位相差AFでも一見ピントが来ていると錯覚する程度には、ピントは出るようになった。もちろん厳密に見るとまだ後ピンである。
(厚み0.42mmのワッシャー追加では離しすぎで、オーバーインフの使えるレンズでないとピントが来ないことになる。)
結局、ローパス清掃の問題が完全にはクリヤできないので、自分の現状の清掃テクニックでは、改造業者に5万円払うのは賢明だということになるorz
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コメント
興味深く拝見しました。
一概に言えませんが、ちゃんと使いたい、と思う機材は専門家に任せるのが無難ではありますね。
清掃用の機材ですが、私はオークションで入手しました。
実質は通販ですが、2日もあれば届くので便利ですよ。
DNのフィルタ清掃にも使用しています。
投稿: ich | 2009年2月18日 (水) 12:55
経費削減のためには人に頼るより自分でやってしまえ、ということでがんばってやっています。
僕も清掃用のペーパーと薬剤はオクで入手しました。
割り箸に巻きつけて使っていますが、ハンドラップもないと適量が取り出せませんので、この作業は大変だったでしょう・・お疲れ様でした。
1枚清掃するのに30~40枚使うこともあります。非常に面倒な作業ですね・・。^^;
PENTAXのクリーニングキットは良くゴミが取れますが、あまり押さえすぎるとフィルターに良くなさそうですね。ダストリダクションを積んだフィルターの薄い機種では気をつけないとフィルターを割ってしまいそうです。
ワッシャーですが、ラジコン売り場に0.1mm刻みで0.1~0.3mmまで3種類10枚づつ入った、サイズもおあつらえ向きのセットを見つけました。ステン製で300円程度です。
投稿: Fuuma-mfuk | 2009年2月18日 (水) 20:20
>ich様
専門家があるのに自分でやってしまうのは・・・自分の場合、ひとえに金がないから。これに尽きます(笑)
星景・星野の場合、自分の中ではまだ銀塩に主軸があるので、いろいろ試して検討中というのもあります。
しかし、ローパスが汚れていてはそれ以前。
オクで清掃用品を至急手に入れて、清掃しながら考えることにします。
>Fuuma-mfuk様
私も同様、経費削減、そして怖いもの見たさもあるのかな(笑)
やはり用品はオクで手に入れるのですね。いろいろと参考になります。
実は、ハンドラップもどきは買いました。適量があるというのは、何時間も奮闘した結果、なんとなくわかります。
カメラレンズを清掃するときは、割と簡単にいくのですが、ローパスフィルタ清掃は・・・なんとも難しいですねぇ。(溜息)
>1枚清掃するのに30~40枚使うこともあります。
あっ、やっぱりそうなんですね。
でも、この清掃技術はマスターすれば、なにかとデジタル時代には便利そうですね。
これにくじけず修行したいです(笑)
>PENTAXのクリーニングキット
万能ではありませんが、ごみの種類によってはかなり有効とは思います。
ただ、無理に押し付けすぎると、フィルター表面に傷を作るかもしれません。
どうしても取れない汚点があって、ごみというより傷かな、という場所もありました。
今回、KissFのオリジナルのフィルタは2枚とも傷を作ってしまいましたorz
ノーマルに戻してから改造業者へとはいかないかも。
さらにHα欲しいという結論が出た場合、何らかのフィルターを別に買うのか、ノーマル観音か改造済み観音を増備するのか、はたまたPENTAX天文用モデルを絵に描いたもちでなく、現実に出してくれるのか?
フィルタはローパスの役目もありますので、(波長は選別しても)素通しガラスでは、偽色などには疑問が残ります。
長焦点の直焦点なら問題はないとおもいますが、短焦点カメラレンズによる星野では?とか。
理想的には素子を知り尽くしたカメラメーカーが、天文向けフィルタを装備した機種を出して欲しいです。偽色の問題、改造のリスク、アフターサービスも含めて。(弱気)
投稿: 豚磨 | 2009年2月19日 (木) 14:39
ダスパーは、キタムラとかで、ニコン シルボン紙セットとして入手可能ですよ。
http://shop.nikon-image.com/front/ProductPSP00068.do
オリンパスEEクリーナーは、HCL LENSクリーナーとして、購入することができます。
EE6310 って、5軸の電気機関車をイメージしてしまいますね。
投稿: でぱいゆ | 2009年2月19日 (木) 23:57
HCL LENSクリーナーは、EE3310でした。
違いについては、こちらのオリンパスの技術資料に詳しく書いてあります。
http://www.olympus.co.jp/jp/crdc/opto-metrology/product/pdf/hc.pdf
投稿: でぱいゆ | 2009年2月20日 (金) 00:12
>でばいゆ様
有益な情報、ありがとうございました。
道理で、いなかのホームセンターや薬局では、店員が首を捻るわけです(笑)
両方とも、某ショップから通販で取り寄せることにしました。
>EE6310
横軽用強力電気機関車の出来損ない・・・って、同じことを考えていました(笑)
投稿: 豚磨 | 2009年2月20日 (金) 17:31
Nikonのシルボン紙を注文したら、
2束届くので、びっくりです。
紙にホコリが付かないように、タッパーみたいなケースにいれておくといいようです。
投稿: でぱいゆ | 2009年2月21日 (土) 10:10
>でばいゆ様
本日、物が届きました。
Nikonシルボン紙と同じ”ダスパー”です。
確かに、一度開封したら容器に入れないと、ホコリだらけになりそうですね。
アドバイス、ありがとうございました。
投稿: 豚磨 | 2009年2月21日 (土) 21:01