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2010年3月31日 (水)

改良リレーボックスとNGC4565

 3/30ブルームーンの照る夜、気温は-3℃、さっそく改良したリレーボックスでオートガイドの試験を行った。
軸別に色分けしたLEDは、動作をモニターするのに好都合であった。
だが、リレーボックスを保温したにもかかわらず、オートガイド開始割とすぐに(T T)現象発生orz

 幸い、このときLEDモニターやPC画面を監視していた。
まず赤道儀からガツンというような軋み音が発生し、赤経信号が出っ放しになった。ガイド星は監視範囲の四角形からはみ出していった。
ここでいつもならいたたまれなくなってPHD GuidingをSTOPしてしまうのだが、さらに放置してみると、PHD Guidingはなんとかガイド星を連れ戻そうと、試みている。それに応じて、リレー基板出力も赤や緑が点滅している。フリーズしたわけではないのだ。

これらから、
(T T)現象は、基板の動作フリーズによるものではなく、赤経ギアの固渋による、ガイド星の見失いとほぼ断定できそうだ。

 満月の夜の対象としては、かなり無理のあるかみのけ座の系外星雲、NGC4565を狙った。見かけの大きさは15.8×2.1'で極端に細長く、長径は満月の半分ほどもあるが明るさは10.2等で、月夜には苦しいはずだが。

Ngc4565all

EOS KissX3/MT-160+レデューサー/ISO100 118sec  4コマコンポジット、相当強調。
EM-200赤道儀 PHD Guidingによるオートガイド

以下は同率でトリミングしてあります。
DECをAuto、アルゴリズムをResist switching ↓にすると・・・うーん、星像が微妙に南北に長くなる

Ngc4565decauto

かといって、オートガイドを無効↓にしてしまうと、わずか2分の露光でも、赤経ギアのピリオディックモーションはけっこう目立つ。

Ngc4565ng

 ひょっとして、PHD GuidingのDEC制御は、あまりお利口ではないのかな?そうとまではいえないかもしれないが、少なくてもResist switchingでは旧EM-200のようなバックラッシュの大きい赤道儀のDEC制御には、相性がいまいちのような気がする。絶えずバックラッシュの狭間でドリフトしているように思われる。
かといってDECガイドをなしにすると、やはり星像は南北にいびつになることが経験された。

 そこで、今回は、DEC片側だけ修正するNorth、Southでためしてみた。DEC方向のずれの主原因は主として極軸セットの誤差であり、原理的には一方方向にずれていくはずである。
最初頭脳アイコンでDECNorthを選んでガイド状況のグラフをみていたら、DECの偏差は大きくなるばかり。そこで今度はSouthを選ぶと、今度はいい感じ。本当に必要なときだけほんのときたまDEC信号が出るに過ぎない。
このときの結果↓は良かった。

Ngc4565dec_s

満月のもと、ISO100、2分しかかけなかったわりにNGC4565は意外によく写るものだ。
もちろん、暗夜にもう一度チャレンジしたい対象だ。

とりあえず、金をかけず良い星像を得るためには

・(T T)現象はおそらく赤経ギヤのせい・・いいところで使う。
・DECの不必要なドリフトによる星像のいびつを回避するには・・・DEC片側ガイド。ただしNかSかは、毎回不定。グラフなどで試行錯誤して決めることになる。

なお、文献をみてわかったこと。
ガイドグラフのRMS値は、小さければいいというものでもない。
1.0-0.5の間をとるようだ。あまり1.0に近い(大き目の値)をとるようなときは、agressiveの値を少し下げる、又はhisterysisをあげる。
理想的なばあいで0.3。それより小さければ、agressiveを上げるよう、記述がある。

そして、ガイドカメラの蓄積時間・・・直感的に0.2secにしていたが、デフォルトの1.0secにすると、ガイドグラフはずいぶんノーブルになる。しかし、実際の星像はいびつになり勝ち。
0.2secのほうがグラフは荒々しいが、実際の星像はいい。

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コメント

ともかく、原因は判明したようで良かった(?)ですね。(^^;
オートガイドも徐々に手の内に入れられているようで、羨ましいです。
当方も何とか進捗させたいと思うのですが、なかなか思うようになりません。
せめて、もう少し天候が安定してくれれば良いのですが・・・。

ところで、Blogのタイトル(とHN)を変えられたのですね。
まさかエイプリル・フールでは無いと思いますが(笑)。

新年度もよろしくお願いいたします。
P.S Twitterはいかがですか?

投稿: ich | 2010年4月 2日 (金) 03:52

>ich様

 原因は多分判明したと思うのですが、根本的な対策にはお金がかかる部分なので頭を抱えています。
子供の入学準備でDA☆60-250が買えるくらいはかかっていますし。
(親としては当然ですけど。)

ブログ名改題とHN変更については、新たにエントリあげてご挨拶すべきなのですが、とりあえずプロフィールをごらんください。

 新年度、気分をかえてtwitterも始めてみました。まだ、基本的なことがわかってないです(^^;
モバイル環境も整備していないので、即時性という面でマヌケになると思いますが、ご容赦願いますm(_ _)m
あちらでもよろしくお願いします。

投稿: keypon13^2 | 2010年4月 2日 (金) 07:15

同じくPHD Guidingを利用している(否、利用していた?<苦笑)者として、とても参考になります。

マニュアルは真剣に読まないと、いろいろ機能を試さないと、思いました。
(紹介いただいた機能があるとは知らずに居ました。恥)

一昨年春にEM-200赤道儀/20cm反射直焦/PHD GuidingでオートガイドしたM13がありましたので、
再掲載しました。(ブログネタ切れ対策です..汗)
(あまり深く考えずにPHD Guidingを使っており、当時は幸せでした>現在、コード断線?で不調)

投稿: Ken28 | 2010年4月 3日 (土) 22:03

>Ken28様

TBありがとうございました。
当時はオートガイドなど我がシステムでは夢のようなもの、と関心の外にあったようです(汗)
PHD Guidingだったのですね。
どうも赤緯のギヤのバックラッシュが大きいEM-200には、片側ガイドのほうがいいような気がしています。
ただそれも、たまたま偶然だったかもしれないので、もう少し経験値が必要かもしれません。

投稿: keypon13^2 | 2010年4月 3日 (土) 23:46

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» ヘラクレス座の球状星団M13@自宅 [星空雑記簿.。.:*・°☆]
同じくEM-200赤道儀でMT-160反射直焦点+PHD Guidingを使っていらっしゃる豚磨さんのPHD Guiding記事へTBします。 [続きを読む]

受信: 2010年4月 3日 (土) 22:07

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