K-mのペンタプリズム化を検討する
K-mがガラスプリズムだったら・・・。*istDのファインダーをのぞくたび、思う。ならば、*istDを使えばいいのだが、AWBの的確さや各種速さなどでは、もうさすがにK-mが上回る。一コマ撮るたびに砂時計が表示される*istDでは、いまとなってはつらい場面もある。
それなら、*istDのガラスプリズムを移植できないか。貧すれば鈍すの試行ループができあがった。
トップカバーを外した両機。
もちろん、右が*istD。
接眼部まわりの部品は、似ているような気もする。
*istDはプリズム取り外しの際、フレキを外さなければならず、犠牲になってしまうかもしれない。が、K-mのペンタ部はシンプルで、わりとたやすくガラスプリズムに換装できそうな期待が湧く。
しかし、たとえペンタミラーをプリズムに交換できたとして、この思惑が成功するためには、接眼レンズもセットで交換できなければ意味がない。ガラスプリズムファインダーの倍率が大きいのは、ガラスが満たされていることにより実質の光路長が短くなって、焦点距離の短い=拡大倍率の高い接眼レンズが使える・・・ことによるからだ。
そこで、まず、接眼レンズを取り外してみる。
右が*istDのもの。一見、良く似ているのだが、取り付け部の形状と、光学系の奥行きが違う。K-mはSR機構の都合だからなのかは定かでないが、レンズが前後に長くなっている。
特に、一番目に近いレンズの厚みがK-mのほうがだいぶ厚い。
簡単な実験をしてみると、やはり*istD用の接眼レンズのほうが焦点距離が短かった。
微妙に構造は似ているが、機械的寸法が違ってはめられない以上、しろうとが単純に交換するのは無理なことが判明。
ここまでばらして納得しましたよ、ハイ。
それぞれ元に戻して、おわり。さいわい犠牲はでなかった。
素直に、「ガラスプリズムで、ペンタらしく小型軽量なモデル」を買えばいいことだな(笑)
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コメント
ちょうどKen28様のところでも、*istDsとDs2の話題が出たところでしたが、初代の*istDからDs2まではガラスプリズムだったのですよね。
ファインダーの見え味の良さがPENTAX機の美点の一つであるのは確かだと思います。
ミラーであっても、Kissなどに比べると、見え方は悪くない気がします。
K-xがプリズムファインダーだったら、手を出していたかも・・・。(笑)
自分は使っていないので少々無責任ですがO-ME53など使って倍率を上げたら、いくらか改善されるのでしょうか。
投稿: ich | 2010年4月24日 (土) 01:51
>ich様
PENTAX機はDSLRの今も、ピントグラス(もはや死語)としての機能を普及機にも残しているのが偉い、と思います。Kissは、いわば単なるフレーミング用の窓(笑)
でも、像の大きさは同じPENTAXでもガラスプリズム機に分があります。自分的許容ラインはガラスプリズム採用各PENTAX。
また、接眼レンズのコーティング面の数も*istD用のほうが多く、見え味に配慮のあとが感じられます。当時今のK-7よりずっと高価だったのもありますが。O-ME53も像の大きさは改善されると思いますが、メガネ族には隅が厳しいのと、見え味では最初からガラスプリズムの機種には負ける、そんな気がします。(試みてもいませんが)
いつかは、ガラスプリズムの機種をゲットの方向で。。。
投稿: keypon13^2 | 2010年4月25日 (日) 06:10
以下、カメラ分解が自力でできない不器用人間の思ったことを。
(文中、失礼な点がありましたら、ご勘弁ください)
いっそのこと*istDボディの硝子プリズムだけを残して、そこへK-xのミラープリズム以外の基盤やら撮像素子やら一式組み込んだら如何でしょう?
これがうまくいけば、当然K-xへ*istDのプリズム以外の中身を移植すれば..
投稿: Ken28 | 2010年4月26日 (月) 23:00
Kissは、ピントの山がほんとわかりにくい上に、AFがどこに合焦してるのかがわかりにくい。
つい20Dとかが欲しくなってしまいます。
*istDSもだいぶくたびれてきた(レリーズラグが大きくなってきた)ので、
次が欲しいところです。
ただ、今年受験した子どもが二人とも私立にいったので、どうにもこうにも・・・。
Panaのマイクロフォーサーズ+マウントアダプタを買って撮ろうかな。
それにしても、思い切って、あけちゃいましたね。
無事復元できたようで、なによりです。
投稿: でぱいゆ | 2010年4月26日 (月) 23:00
管理人、ゲットしたsmc PENTAX-DA 1:3.2 21mm AL Limitedにはまっております。レス、もう一日ご猶予ください。
m(_ _)m
投稿: keypon13^2 | 2010年4月29日 (木) 00:02
>Ken28様
部品を削ったり、新たに成型できれば今回の接眼部は移植できるかもしれません。が、スマートに済ませるには、寸法の問題は大きいです。
ピント精度にかかわる部分は、基本的に素人では無理ですし。実は、K-mのレリーズスイッチ端子増設も考えたのですが、主にスペースの問題で、そんな簡単なことですら、ためらっています。K-7にKissX3の臓物を入れられたら、などと危険な妄想もしたことがありますが(苦笑)
投稿: keypon13^2 | 2010年4月29日 (木) 09:32
>でばいゆ様
Kiss系のファインダーは、完全にメーカーのほうで割り切っている感じです。部分的性能では上位機に下克上を起こすKissですが、ことファインダーに関しては完全に上位機の立場を守っています。C社のガラスプリズム機となると、自分の使い方には大げさですし。
お子様達、進学おめでとうございます。いろいろ出費多忙ですね。
次期K-7の予感がする中、次を見てから次の魅力に惹かれるか、現行K-7がお求め易くなるかというところで構想中>ガラスプリズム機、いずれにしても、今はじっと我慢ですが(苦笑)
マイクロフォーサーズ+アダプタというのも楽しそうですね。
投稿: keypon13^2 | 2010年4月29日 (木) 09:54