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2010年5月13日 (木)

M27

 こぎつね座の亜鈴星雲として有名ですが、導入は思いのほか難しい。まず、こぎつね座は、どの星をどう結んだら「こぎつね」が想像できるのか、わかりません。

M27find_g

EOS KissX3/smc PENTAX-FA 1:2.8 20mm→F4/60sec ISO800  赤道儀使用
下↓は上の部分拡大。

M27find_up

 自動導入とか、赤道儀の目盛環を利用して座標で入れればいいのですが、(本格的な作品を創る人は導入になど時間をかけていられませんね、きっと。)探したメシエのつもりになって?眼視導入です(笑)

 大雑把には、はくちょう座β星・・・この星はアルビレオの名前があり、望遠鏡でみると色の対比のきれいな二重星です・・・から、こと座の底辺と反対方向に同じくらいの距離です。アルビレオから10番星、13番星と飛び石のようにたどりつくわけですが、ファインダーを覗くと天の川の中にあり、星がいっぱい見えてしまい、なにがなんだか(--;)
13番星は少し離れた隣の星と並んでいること、また、16番星はもうちょっとちかくに並んでいる特長などから、探ります。や座の先端も目安にするといいかもしれません。しかし、いるか座はわりとわかりやすいですが、や座は良くわかりません。(眼鏡を作り直したほうがいい、と自答)

 いざ見つかれば口径6cmに20倍でも、地図の銀行の記号のように割りと明るく見えます。見かけの大きさ8’×4’と満月の1/4ほどもあり、明るさも7.6等なので、本当は見えやすいはずです。

 おりしも強風、山のふもとの空のいい観測地では雲が立ち込め、割と街中の小学校跡地で空はいいとはいえない。気温+1℃、オートガイドはうまく行くだろうか。

全体

M27_4ce

EOS KissX3/タカハシMT-160+レデューサー D160mm F4.8  fl=716mm/ISO400  181sec
ステライメージ6で4コマを加算平均、ダーク処理
EM-200、PHD Guidingによるオートガイド

↓1200×900ピクセルを切り抜いたアップ画像。

M27_4ceup

 赤い部分もあることがわかります。IR改造したX2でも撮ってみるべきでした。

 前回、赤緯方向のガイドは、ずれる方向にのみNorth、Southを選ぶことによって、無用なドリフトなく、良好な結果を得た。

 しかし、今回は、NorthともSouthとも言い切れない状況になった。SouthではダメなのでNorthでガイドしていると、あるときからやっぱりSouthガイド必要か?と思う方向にずれていくのだ。おそらく、比較的正確に極軸があっていて、高度の低い対象を長い間追いかけていたので大気差の影響も出たものと思われる。なかなか難しい。なので、DECはAuto、アルゴリズムはLowpass filterでやってみた。やはり始めは多少のドリフトが見られたが、しばらくガイドしていると、なぜかグラフ上は穏やかな、良好な追尾状態になった。

ガイド状況:

Lowp0513jpg

実際の星像は、上の画像をご覧の通り、パーフェクトとはいかないが、まあいいのかなというところ。

 ちなみにオートガイドを止めると、↓わずか3分の露出でもこのとおりの流れ。なお、この流れの方向が東西方向なので、本来はこの方向を横とすべきですね。次回から気をつけてみようと思います。

M27_ngup

また、これはコンポジットを行わない1枚ものです。ダーク処理はしてあります。星雲の滑らかさが違うことがわかります。

さらにISO6400、15secのもの↓もあえて掲出してみました。オートガイドは止めてあります。いうまでもなくノイジーです。が、オートガイドがなくてもいけるかもしれませんね。

M27_6400up

 星雲等の強い処理前提の天体写真は、現状ではやはりキヤノンが使いやすい。
といっても、コンポジットしなくてすむほど歴然とノイズが少ないわけでもない。
ただ、コンポジット前提で複数枚同じものをとるとき、長秒時NRをOFFできること、熱かぶりの顕著な増加がないなど、使いやすいことはいえると思う。

 いつかは、ペンタックスで星も撮ってみたいと思う、偏愛ペンタ人のため息と(笑)

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コメント

昨晩は私も少しだけ撮影してみましたが、透明度がイマイチだった上に、例によって始めて間もなく雲が出てきてしまい、まともに枚数を稼げないうちに撤収でした。

撮影機材、やはり用途によって何通りか使い分けるのが良さそうですね。
星景ならX4のコストパフォーマンスは魅力です。フィルター改造も始まっているようですし。
直焦点では・・「いつかは(笑)冷却CCD」ということになりますが、645Dより高価な機材ではなかなか手が出せません。

投稿: ich | 2010年5月13日 (木) 21:17

先週とはうってかわって天候不順&寒冷な日が続いています。
記事を拝見して、隣県でありながら日本海側にいることが恨めしく思われます。

M27は自分も眼視(と山勘)導入をしています。メシエが使った望遠鏡が小口径屈折であったということですから、M天体ぐらいは眼視で、という変なこだわりがあります(?否、嘘>M27ごときに自動導入が面倒くさいだけです)

ここのところ、お気楽放置追尾撮影か三脚固定多数枚比較明撮影で誤魔化しており、長焦点オートガイドから離れておりました。
長焦点自動ガイド自体はきっちり正確に行われているように思います。
(以前も申しましたが、長焦点になるほど貴記事にもありますように大気の条件が無視できなくなるというのが持論です)

仰るとおり、自分も天体用途としての観音様優位には異論がございません。ただ、天の邪鬼な性格も災いして、人(みんな)と同じというのが気に入らない。
(否>本当は、同じ観音様を使っても、撮影時・撮影後の技量で差が出るものなので、そのことから逃避している自分が居ます)
ペンタックスに心が残るのは、初めての一眼レフがペンタSPであり、SPを選択した理由が、琢磨玉の鋭像にあったことと価格であったことです。
そして、当時の琢磨玉が意外にデジ一眼でも鋭像を結ぶことにも驚きと喜びを感じています。
ただ、それがレンズに限られるのが残念。(同社デジ一眼がもう少しノイズ対策をしてくれれば、と希望をもっている自分が居ます)

投稿: Ken28 | 2010年5月13日 (木) 22:14

>ich様

 こちらでは、透明度はまずまずでしたが、低空を行く雲が多く、観測地をわずか数キロかえるだけで、晴天の面積がまったく違いました。
 適材適所なのでしょうが、予算によっても変わってきます(苦笑)
 予算が許せば冷却CCDがベストなのでしょうが、私には到底無理です。諭吉数人分でがんばってくれるKissXシリーズに、当面はこの方面をゆだねるしかありません(苦笑)
 X4も気になってはいますが、個人的には赤道義の修理のほうが先かな、と。

>Ken28様

 この日は同じ町内で表日本と裏日本の境界があったようで、撮影地決めにだいぶうろつきました。
 
 まだ20代のころは、M27など、もっと勘でもすばやく導入できたように思いますが、最近はさっぱりだめです。眼鏡を調製しなおさなければ。また、星図と見比べるとき、ライトのまぶしさから網膜の感度がリカバリーするのにだいぶ時間が掛かるなぁ、というのが実感です。「老い来ぬと 気ではさほど思わぬが 目の衰えにぞ おどろかれぬる」・・・orz

 観音も使うようになりましたが、ペンタで星も同等以上に使えたらというのはいまだ希望であります。私もPENTAX SP育ちなので、PENTAXという文字列は、もう一種刷り込みともいえるものです。PENTAXにこの分野にももう一踏ん張りを期待したいところです。
 
 

投稿: keypon13^2 | 2010年5月14日 (金) 23:49

亜鈴星雲は、カラーで見るとツリガネムシにも似てますね。

今夜は、東南アジアでは金星食が見られたそうで、
広島の夕空にも金星を従えた細い月が赤く浮かんでいました。
500mmの反射望遠と*istDSで撮影してみましたが、
ピントがなかなか合わなくて、老眼が進んでるのか、*istDSが調子悪いのか。。。

さっそくPhotoレタッチ(トリミング&トーンカーブ&アンシャープ処理)して、
ブログにUpしました。

投稿: でぱいゆ | 2010年5月17日 (月) 00:13

>でばいゆ様

口径6cmの望遠鏡で眼視観測すると、銀行マークまたは食いかじりのりんごの芯のように見えますが、写真に撮ると、眼視では見えない部分まで出てきて、たしかにある種の生命体のような雰囲気も出ますね。

5/16の宵はこんな素敵な天体ショーがあったのですね。星見族としては不覚でしたorz
あらかじめわかっていれば、仕事の合間に見ることも不可能ではなかったのでしょう。が、合間は仕事で使うある図表を作成中・・・会社のPCが更新されてエクセルのバージョンがかわってしまい、操作が???と格闘中・・・でした。

私の場合、近視と老眼が同時進行の感じで、遠くも見えにくく、近くも見えにくいのですorz
それだけに、なおいっそう、目に見えないものまで写せる写真の魅力にはまりつつあります。

投稿: keypon13^2 | 2010年5月18日 (火) 07:28

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