6/1のマックノート彗星C/2009K5
月末から来月初頭に、ひょっとしたら肉眼彗星になるのではと期待されているマックノート彗星C/2009R1にもそろそろ関心を払わねば、と思っていたら、Ken28さんのブログに表題の彗星が尾を伴って写っているではないか。これは捕らえるしかない、と6/1は久々に出動。
EOS KissX3/smc PENTAX-DA 1:3.2 21mm AL Limited、開放/181sec ISO400
SPACEBOYで追尾
北極星からおおぐまの頭部方向へ・・・と、位置については、大雑把にしか予習してこなかった。普通、標準レンズで3分も露光すれば、緑色のイメージから大抵すぐわかるはず、とタカをくくっていた。しかし、空の透明度は最悪に近いし、ちょっと位置を勘違いしていた。また、思いのほか暗くて小さい。結果的には1時間半も探す羽目になった。ようやく捕らえたときには、真っ赤な月が東の空に昇ってしまった。
_ノ乙(、ン、) ..
645用の150mm3.5でねらうのがせいぜい。主砲MT-160には結局導入できずに終わったorz
EOS KissX3/smc PENTAX-A 645 1:3.5 150mm→ F4.7/181sec ISO400
22:42-、22:45-、22:49-、22:52-の4ショットを加算平均、ダーク処理
SPACEBOYで追尾
↑中央やや右上、緑色のイメージがそれ。。。
同上トリミング↓
コンポジット処理間違えたのでは、と思うほどノイズが多い・・・それだけ強調処理しないとでてこない・・・ので、ステライメージ6のバックグラウンドスムーズをかけた。やはりややぼやける。が”気のせいのように”見えている尾が一番見やすいように設定をしてみた(笑)。
帰宅してから天文ガイドを見てみると、位置も明るさもちゃんと載っていた。9.0等か・・・。導入難しいわけだ。標準レンズの画像からはM81、82のほうがはるかに見つけやすかった。メシエは彗星発見の邪魔にならないようにM天体をいわば”夜空の固定パターンノイズ”として記録していた気持ちがわかるような気がする。
いままでなら、自分的には観測対象外だなぁ。だって、Ken28さんの作品にはちゃんと尾がある。から、期待は妄想をともなって膨れる(笑)
でも、この程度の彗星にも興味を持って観測を続けることは、大事かもしれない。
Ken28さんの観測を拝借して、およその位置を書き込んでみた。一日強の動きがわかる。
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コメント
ご紹介有り難うございました。実は、自分も同彗星の導入に手こずりました。
天文雑誌も持たず、当日晩は夕方晴れてきたので慌ててネットで予報位置の略図を見つけて印刷したものだけ持って出ました。
#つまり、自分もタカをくくってました。(汗)
20時過ぎ現地(富山・石川県境)に到着し、望遠鏡組み立て後すぐに試写捜索を始めたのですが、約20日間隔の予報略図から当日位置の割り出しを若干誤り、135ミリ望遠の写野にすら入らない状態でした。これに気づくのに時間がかかりました。
結局、21時半近くになってやっと主砲写野の中に入ってくれました。
主砲と言っても当方は400ミリですから貴殿主砲の半分、写野は4倍の広さ。MT-160級の長焦点だと、自分は端から諦めたと思います。
彗星観察は、夕方や明け方の時間との戦いになることが多く、気が焦ります。
ところが今回のように北極星付近を通る彗星は、
・一晩中見える。 ・日周運動の動き(影響)も小さい。
と、どこかに油断があったと反省しています。
投稿: Ken28 | 2010年6月 2日 (水) 23:26
私も昨晩、撮影を試みましたが同様に手こずりました・・・。
といいますか、80-200mmの80mm側で撮影しながら見つけようとしたのですが、どうしても確認できず、撤収後に撮影画像を再確認したら「写っていた」というレベル。(^^;
この明るさだと広角レンズでは小さすぎで確認できず、焦点距離が長ければ導入に苦労する、難しいですね。
面倒がらずにスカイセンサーに軌道情報を入れて、自動導入すればよかったのですが・・後悔先に立たず。(苦笑)
投稿: ich | 2010年6月 3日 (木) 06:13
>Ken28様
最近は、比較的導入が容易なはずのM天体も「あれれどこだっけ」とうろたえるようになりました。場所もうろ覚え、変に先入観だけ強くて、悟るまでに時間がかかるようになりましたorz
一度家に引き返して資料を用意してから導入したほうが、きっと早かったに違いありません。
昨夜6/2、再び挑戦しました。透明度悪く、晴れているのに時折稲光が閃光する悪条件もあいまって、位置は把握しているはずなのに、眼視的には全く導入できませんでした。観念して目盛環で導入してみたら、KissX3の画面内には収まっていました。
撮影後、視野にたしかに捕らえているはずのMT-160で眼視観測を試みましたが、気のせいか??というかすかなものでした。導入するだけでもなかなかの難物です。
>ich様
150mmのレンズでそれこそ彗星探索するようにあてずっぽうに何コマも撮り、かすかに視野端すれすれに見つけた緑のイメージを、大事に大事に真ん中近くに持ってくるまでに時間を食いました。DA21のような短焦点では確かに視野に入っていてもそれと認識するのは不可能なレベルでした。
翌日6/2、目盛環でどうにかこうにかMT-160に導入しましたが、導入できていても眼視観測では認識困難でした。この視野の真ん中に確かにあるはずだぞ、と何分も覗いていいきかせて「うーん、なんとなく見えるような気がするなぁ」程度のかすかなものでした。
投稿: keypon13^2 | 2010年6月 3日 (木) 19:20