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2010年8月23日 (月)

気ままなエンジン談義(11)

 FFジェミニディーゼルHB(JT-600)に落ち着いたかと思われたカーライフだが・・・。

 某I都知事の発言も関係あると思うが、日に日にディーゼルバッシングが声高になってくる。たしかにディーゼルエンジンは燃費がいいというほかは、欠点だらけのエンジンである。しかし人類の叡智で乗用車にも搭載できるほどに進化してきた。生かすも殺すも人類なのだが・・・。
 職場同僚にもディーゼルエンジンに対して、科学的・客観的な評価を逸脱したヒステリックな論調の人間も出てくる。そういうやつに限ってDIYで交換したエンジンオイルを焼却炉で生半可に燃やしたり、非喫煙者に配慮せずに同室でプカプカとタバコをふかしているのだが。
 NHKでさえ、NOxの規制強化の話題をとりあげているときに、NOxとトレードオフにある黒煙を噴出すトラックの排気管を映像にして放映している。馬鹿じゃなかろうか、と思った。

 が、なんだか一度、ガソリン車というものにも乗ってみたくなった(笑)

Domingo

 ディーゼルというこだわりから解き放たれれば、心のふるさと、スバルにいくのもいい。そこで選んだのはコミコミ23万円の中古の初代スバルドミンゴ4WD・・・MTしか設定がなかった。

軽ワンボックスベースの7人乗り。RRベースなので2駆状態でもけっこう走破力はある、その4WD。
1tをきる車重。重量税の区切りにおさまる。
スバル伝統の、4輪独立懸架。
最低地上高もビッグホーン並にある。
シートバリエーションも豊かで、かなりかさばるものも積める。 
最小回転半径3.9m。この車でいけないところは歩いていくしかない、とカタログには謳われていた(笑)
自分的観点では、理想の車のはずだった。

 4WDには3気筒1.2Lのガソリンエンジン、EF12エンジンがリヤに載っている。
手動チョーク(当然にキャブレター式)はすでに中古としても、時代遅れであった。が、まだ新車の販売も続いていたのは驚きであった。

 さて、始動。
外気温、エンジンが冷間か否かをまず判断する。
それにしたがって、チョークの引きかた(4ノッチのきざみがあった)、アクセルペダルをあおる回数を決める。説明書に出ている。
これを正しく行う限りは、まあ問題ない。ただし、そこについていて暖機にしたがってチョークを歩調よく戻してやらなければならない。
ひとたび読みが外れると、とても掛かりにくくなる。同型の所有者で出勤遅延した人もいるそうだ。
ああ、一発始動、暖機もお任せのいすゞディーゼルがなつかしい。当然ながら「遠くから無線でピッ」などというエンスタは採用し得ない。

さて、アイドリング。
 ズガガガー。ガタタタター。軽ベースの箱バンを揺する、3気筒エンジン。1.2Lの3気筒は、バランサーシャフトも付いていたそうだが、振動的にはちょっと限界に近い。ディーゼルのほうがましだったなぁ。

ドライバビリティー
 黒煙を気にせずに、エンジンの能力いっぱいを使えるという点ではディーゼルより気楽。しかし、粘りはあるが、その吹き上がりはざわざわと荒っぽく、重い。それに7人乗りに1.2Lは非力。かなり引っ張ることが多く、燃費は伸びない。安定して11km/L。

トラブル
中央道走行中、大雨。と、突然エンジンが吹けなくなる。ボコンボコンとバックファイヤーか。ガクンガクンと前後に脈打つ。排気温警告灯点灯。いくらアクセルを踏んでもどんどん失速、やむなく偶然接近していたICで降りる。最寄のスバルに入庫。高圧点火系の漏電、デスビキャップ、イグニッションコイル交換9k円だったか。排気温センサー(使い捨て方式)交換6k円。ギクシャクした走行でかなりの距離走ったので、念のためタイミングベルトも交換20k円。orz

もらい事故
脇からバックで出てきた(皮肉にも)スバルサンバーに側突される。修理費23万円(購入価格と同じ・・・笑)まあ、10:0で全額相手持ちだったが。

 この修理中、別のスバルをあじわう。
・代車のレオーネ:まだOHVの水平対向。チャキチャキガサガサと五月蠅い(笑)でも、吹き上げると、爽快感あり。そのため、燃費は悪い。セミオートチョークだが、ドミンゴのような始動時の難しさはない。これが水平対向かぁ。うーん、面白そうではある。しかし日常ユースには五月蠅くて燃費はイマイチなだけにも思える。ここから一気にスバリストに、とはならなかった。

・新型ドミンゴECVT:試乗車に乗ってみた。クリープがないのを売りにしていたが、クリープあるほうが好きだなぁ。普通のトルコンATのほうがいいような。でも燃費がよければいいかもね。停止間際にぜんまいが解けるような音が奇妙だった。しかし、またしても3気筒だった。やはり特有の振動は気になる。横目で眺めるヴィヴィオのリヤガラスにはCLOVER FOURの文字が。軽でさえ4気筒なのに、の思いは募る。買い替えの参考にと試乗を終えた別の初代ドミンゴユーザーからも、ドミンゴも4気筒にしてよ、とためいきがもれた(笑)。

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コメント

自分の車歴でディーゼル車は三菱デリカスペースギヤのみです。
後期車両は黒煙対策されたようですが、自分のは前期型だったので黒煙モクモク。
で、約7年乗って止めました。黒煙だけでなく、燃費が思ったほど伸びなかったこと、
車高高過ぎでいかにもコケ易そうだったこと、ハンドリングというか走行系統に何か
不安を感じたこと、などが引き金になりました。そして現車江洲手間になりました。

現車にしたとき、それまでもっていたAT車両への印象が払拭されました。それは、
走行開始~巡航速度走行までの段つき感が殆どなくなったことです。
(CVT車両は試乗したこともないのですが、それに近い?印象です)

余談ですが、愛車故障修理中の代車として現行車両の試乗車をサービスしてくれました。
おじさんが乗るにはちょっと気恥ずかしいグレード(遭柄羅素)でした。
試乗車の耐久性は分かりませんが、「やっぱ新しいモノはいいなあ」と思いました。
(今後、新車には宝くじでも当たらぬ限りぜったいに乗ることはあり得ませんので)
富○カローラ○波営業所様には、この場を借りて深く謝辞を申し上げます。

投稿: Ken28 | 2010年8月24日 (火) 19:28

うちのクルマはT社の3.0L Dターボです。
登り坂で余力があるので重宝しております。
3.0L Dターボに6速ATあたりの組み合わせって
どこかで製品化しないのかな?

投稿: らすあるはげ | 2010年8月24日 (火) 21:40

>Ken28様

 ここまで自分史を記してきて、いいかげんアホな自分が嫌になりました(笑)
こう何回も車を入れ替えていると、もう、ディーゼルで経済的に乗ろうという当初の目的は薄れ、エンジンに対する好奇心で車を買っているようなものです。
 狭江洲手間にもディーゼルが設定され、その後それにも乗るのですが、トヨタのうまいところは、目に見える印象の悪い黒煙はあまり目立たないように仕上げられていたことです。(だからといって有害成分が少ないとはいえないのですが)
ハンドリングも良かったように思います。ただトヨタ車としては五月蠅い車でした。自分でも防音に手を入れました。

 ATに使われるトルクコンバーターは、内燃機関の弱点を補う優れたものだと思います。ただ、小排気量エンジンにはそのパワーロスを考えるとMTもいまだ向いているのかなと思います。あと、操作に介入する楽しみもあるかな。
実は、本シリーズはまだ続編があって、やがてCVT車も登場します(笑)

 遭柄羅素・・・ちょっと難解かなと思いましたが、もと江洲手間ユーザーなのであえなくわかりました(笑)修理中の代車にも、積極的に新しい車を体験させる機会と捕らえているふしもありますね。
 今度ヴィヴィオもクラッチペダルまわりで入庫しますが、代車の手配も・・・という話でしたので、何を用意してくれるのか、ちょっとだけ関心を持っています(笑)
 
 

投稿: keypon13^2 | 2010年8月24日 (火) 22:28

日本のディーゼル規制は、現状で世界一(?)厳しいようで、輸入車で適合しているのはメルセデスのブルーテックだけじゃありませんでしたっけ。
>らすあるはげ様
メルセデスのブルーテックは5段ATまで(ガソリンは7速ATがありますが)ですね。トルクが十分あるので、それほどの段数は必要ないのだとは思いますが。

国産勢も、今までは日産のエクストレイルのみでしたが、ようやくパジェロが適合車種を出してきました。
ただ、メルセデスも含めて残念ながら(排気量の関係もあって)絶対燃費は良くありません。
どうも日本市場はディーゼル人気が無いとみて、あまり本気で売る気が無いようです。最近は小排気量+過給機がトレンドで、
VWポロのBlueMotion仕様・1.2TDIあたりだと5MTで郊外なら、3.1L/100kmと30km/Lを超えてくるのですが・・・。

まあそのうちガソリンでも、これに近い燃費の車が出てくるはずだとは思いますが。

投稿: ich | 2010年8月24日 (火) 22:38

>らすあるはげ様

 エスティマエミーナのディーゼルが修理費用40万円と見積もられたとき、グランビア3Lディーゼルターボ(中古)は候補に最後のほうまで残り、試乗しました。トルクに余裕のある車はいいな、と羨望を抱きました。あまり長距離は乗らなくなったことで、ディーゼルに乗るほどではないかな、と1.5Lガソリン7人乗りのシエンタにした経緯があります。
 現行の排ガス規制でAT+ディーゼルはなかなかむずかしいらしく、それでもN社エクストレイルに出た模様です。注意深く注目していきます(笑)

投稿: keypon13^2 | 2010年8月24日 (火) 22:43

>ich様

 私は、興味があったはずのこの分野でも、ちょっと情報弱者のようです。
メルセデスがあったとは、迂闊でした。経済性が身の上のディーゼルにメルセデス・・・どうも日本では直結しにくいイメージが。
本国ではけっこうディーゼルのシェアあるみたいですね。
 パジェロのFAQでは、まだポスト新長期規制はクリヤしてないと表記されていますが、9/1以降も発売するのであればクリヤしないとですから、何らかの発表があったのでしょうか?

 うーん、メルセデス式だと、尿素(アンモニア)でNOxを還元するから、本格的にNOxを低減できそうです。火力発電所では以前から、光化学スモッグ注意報が出るとアンモニアを利用してNOxを抑制していましたし。しかし、実際問題、燃料のほかに尿素も用意してそれでもディーゼルに乗るのは、燃料代が相対的に大きくなるトラック採用例がすでに国産でもありますが、乗用車ではよほどの見識者か、ディーゼルマニアに限られるのではないでしょうか。それでも、厳しい規制をクリヤしてきたのは賞賛ものです。

投稿: keypon13^2 | 2010年8月24日 (火) 23:29

(;゜∇゜)ドミンゴでしかスバル乗りですら手を出さん代物を・・・
そんな私は初代レガシィを160000km使ったバカ〆てエンジン二基ミッション3個町乗り兼用の競技車両としては上出来。因みに全て事故車両から剥がして再生ディーラーメカの知人たちでせら、(・・?)?ちう車。国内で売るモノ無いから輸出仕様を急遽投入した代物のようです。ドミンゴさんピッチングが酷くて運転してて酔いません?スバルもサッサと国内に水平対向デーゼルを投入して売ればいいのにホンに間抜けな会社だわf(^^; お邪魔いたしたm(._.)m

投稿: 避難放浪民 | 2015年9月30日 (水) 16:19

>>避難放浪民様

 ドミンゴは、スバルのもう一つの伝統RRレイアウトの産物でしたが・・・。
確かに、ピッチングがひどかったですね。不整地には結構走破性がありましたが、乗員はグロ(ゲロ)ッキー気味(笑)

 初代レガシィは当時の職場で若いのが乗っていまして、ずいぶんうらやましく思ったものです。
欧州向けには水平対向ディーゼルあるんですよね。どっかでプロモーションビデオ見ました。振動面ではディーゼルと相性いいかもしれませんね。

上の方でichさんの5年前のコメントでVWのディーゼルの話題が出てましたが、まさに今そのVWがディーゼル排ガス不正操作でやり玉に挙がっていますね・・・。
日本でディーゼルやるには、相当排ガス技術確立しないとメーカーが痛い目にあるかもしれません。

投稿: keypon13^2 | 2015年10月 1日 (木) 20:33

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