« 荒船山(艫岩まで) | トップページ | 10月17日の103P ハートレー第2彗星 »

2010年10月 8日 (金)

気ままなエンジン談義(16)

 3回しかガソリンを給油しなかったキューブは、年式のだいぶ嵩んだエスティマエミーナディーゼルターボ4WD ATの中古に追金なしでかわった。

Q_cxr20_1

ただでさえお蚕のようなデザインがいやだとか、コラムシフト的ATレバーが嫌だとか、許可が下りなかった車が、中古でやってきたわけで、当然、多少のいざこざはあっ・・・以下省略

 なんといってもスラントミッドシップというエンジンレイアウトと、それがもたらす走りは興味深々。これを経験できずして死ねるであろうか(笑)

 動力性能は、キューブに比べてさすがに重い。
しかしハンドリングは、やはり従来の1BOXとは確実に一線を画す。カーブが恐怖でない。
魚眼レンズのような運転席からの視界は、斬新なものを感じる。

Q_cxr_5

 室内はそれなりに(キューブに比べれば断然)広く子どもたちには好評であった。
サンルーフもついていて、夜は車の中で寝ながら七夕の彦星、織姫星を見たりもした。

 が、ウォークスルーがはやり始めていたのだけれど、コラムシフトATいやだとのたまう人若干一名。MTだと抵抗あるかもしれないが、ATならインジケーターみながらゆっくり操作すればいいのだし、いやだという意見が良くわからない。

 さて、やはり、この車の真骨頂は、トラック然とした走行フィーリングの1BOXカーのイメージを払拭し、乗用車ライクにしたエンジンレイアウト=フロントミッドシップにあるといえよう。

Q_cxr20_2

前列座席の下に斜めに寝かされた、窮屈そうなエンジンルーム。
↓油で汚れているように見えるが、実は燃料の軽油。燃料噴射ポンプの修理が必要との診断がついて。修理お勧めコースは補機駆動系まで含めて40万円orz
 なかなかおもしろい、使用勝手もよい車であったが、この修理見積もりでさよならした。

Q_cxr20_4

夏季など、お尻がじんわりと熱くなる。

Q_cxr20_3

補機駆動はエンジンから前方に伸びた専用シャフトで一括して行われた。従来の1BOX車に比べれば、補液・点検はやりやすく配慮されている。

Q_cxr20_6

 前後軸重を車検証で調べると、なんと!走りのイメージの同時期のスバルレガシィよりこのディーゼルのエスティマのほうが前後バランスがいい。(フロントヘビーの度合いが少ない)
 前軸荷重980kg、後軸荷重820kg (4WD、ディーゼル車) 
だから、前:後=54.4 : 45.6 となります。
 まあ、こんな数値では決められない、もっと大事な要素もあるのだが。

 音・振のトヨタとしては、車内騒音は五月蠅い部類の車種だった。防振のフェルトを自分で付け足したりもした。

 さて、3C-Tディーゼルエンジン。
2184ccで100PS、22kg-m程度だったと記憶している。可視的黒煙は、わりと目立たないように抑えられていたのが、まず評価できる。
Dレンジで停車しているときにも、嫌な振動は抑えられていた。この辺の処理のうまさはさすがトヨタだといえる。
ただ、このパワーで車両重量1800kgを動かすのは、実用上許せるミニマムっぽかった。
高速道路100km/h巡航も坂がきついと最上位のギヤを維持できなくなる。このときの音はかなり高まる。
 燃費:8km/L台前半。ディーゼルとして意味あるのか?という微妙なセン。ただし、ガソリン版はもっと悪く5km/L台という話もあるので。まあ、相応か。

 しかし、ショックだったのは、これほどこだわったレイアウトを2代目エスティマではかなぐりすててFFベースで出したことだ。しかも、それで走りも悪くなったという話は聞かない。

 

|

« 荒船山(艫岩まで) | トップページ | 10月17日の103P ハートレー第2彗星 »

コメント

所有の2代目エスティマ4気筒2.4Lですが、空気圧を高めにした効果もあり、ほぼ10km/Lに近い燃費を
安定して叩き出しています。先日は、立て続けに11km/L近くまで伸びました。
さて、当時職場に初代大エスティマ、スーパーチャージャー付を所有していた同僚が居ました。
仰るとおり、燃費は5km/L台と言ってました。

初代のデザインは大変斬新なもので(某御方には不評だったようですが)一般には好評だった筈です。
2代目も初代の面影を少し残しています。Aピラーは初代の方が断然格好良いですね。

ミッドシップレイアウトを諦めざるを得なかった理由は2つ、と聞いています。
1つは、V6エンジンを載せるだけのスペースが取れなかった>4気筒2.4Lを斜めに置いて目一杯。
パワー不足を補うためスーパーチャージャーをラインナップした、初代ではこれ以上大きいエンジンは
無理だった?と聞いています。
もう1つは、厳しさを増した衝突安全基準に適合できなくなったため。

現在は3代目が売られていますが、やはり斬新さでは初代が一番だと思います。

投稿: Ken28 | 2010年10月 9日 (土) 06:29

>Ken28様

 FFベースのレイアウトは、結局は、いろいろと合理的ですね。
やはり初代は、エンジンルームを広く出来なかったのが、一つのネックだったようです。
吸気、排気のレイアウトも窮屈で、最適の設計にはならないし。
結果、同じガソリン車でも、2代目は初代に比べて格段に燃費もいいのでしょう。
それにしても11km/Lは立派な数値ですね。

 初代の他社にもたらしたインパクトは相当のものでした。
N社のラルゴ、セレナ系などは、当時提携関係にあった富士重工の水平対向エンジンでエスティマに対抗しようと試作をしたようです。(が、結局のところポシャりました。)

 結局、前輪を前に配置し、相対的にミッドシップっぽくエンジンが位置したミニバンがはやりました。
アメリカで、牽引用には耐久性の面でFRベースが要求されたと聞きます。

 衝突安全性・・・安全といわれると、軽視は出来ないのですが、このために車の楽しさが失われてはいけないと思っています。変態的レイアウトは結局淘汰されてしまったのが残念です。

投稿: keypon13^2 | 2010年10月 9日 (土) 23:20

駆動源が無くては車は走りませんが、スペース効率が優先するこの種の車では、エンジンは邪魔物ですよね。
インホイールモーターが実用化すると、真っ先に採用されるのはこういう車なのでしょう。
ワンボックスはカミさんがスイフトの前に軽自動車ベースのエブリイ・ランディ1300に乗っていましたが、小人数の家族で使うには思ったより実用的でした。
燃費も13kmくらいはいけたと思います。
ただ通勤の足が主たる目的の自分的には、この種の車にはどうしても無駄を感じてしまい、魅力を感じません。f^_^;

投稿: ich | 2010年10月10日 (日) 03:13

>ich様

エンジンは脇役・・・初代エスティマはこんな思想が画期的だったと思います。
一方で、V6エンジンが欲しいなどという「煩悩」も出てくるわけで。。。
メーカーもなかなか大変だとは思います(笑)
スバルドミンゴも、RRベースのエンジンレイアウトではユニークで、スペース効率も優れたものした。

この手のワゴンでいつも感じるのは普段の無駄感と、いざというときの頼もしさです。

インホイールモーター・・・動力の革命があって、全体としてはコンパクトで、ドライバビリティ、燃費もスペース効率も優れたものが出れば、また乗ってみたい気もします。

投稿: keypon13^2 | 2010年10月12日 (火) 07:14

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36015/49349880

この記事へのトラックバック一覧です: 気ままなエンジン談義(16):

« 荒船山(艫岩まで) | トップページ | 10月17日の103P ハートレー第2彗星 »