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2011年8月19日 (金)

ペトリV6

 このところ、大して写真も撮らずに、すぐ機材に飽きてしまう。EOS 60DもPENTAX K-5も本当に高性能なカメラだ。その性能で出来なかったことが出来ることには感謝せねばなるまい。
でも、すぐ次の機材・・・何が欲しいでもないけど・・・ふらふらと考えがまとまらない。

 そんなとき、ジャンクコーナーに315円のペトリを見つけた。( ^ω^ )
 カメラメーカーとしては、思い出のメーカーになってしまったペトリ。ペトリV6は、’70年代に青春を過ごした世代には、(一部には)印象的なカメラであろう。

Petriv6_sp

 個人的には、このカメラには思い入れがある。そう、ヤングの味方、標準レンズつきで21,600円。(←資料によって、年代によって幅がある)

 アサヒペンタックスSPが55mm1.8標準レンズ付で42,000円していた時代であるから、驚異的な低価格である。もっとも、SPはTTL露出計を内蔵していたから、SPも非常にリーズナブルなカメラであったことは、間違いない。

 結局、当時信頼性でいまひとつ評判の良くなかったペトリV6はやめてSPにした。それでペンタックスファンへとつながっていくのであったが、いまジャンクコーナーからペトリV6を手にして、タイムマシンに乗ったような気分になった。

Petriv6_sp2

大きさはSPと同じくらい。デザインは、けっこうハッタリが効いている。デコッパチで大きなプリズムが入っていそうだが、視野率はペンタックスと同じくらいで小さめ。

Petriv6_sp3

シャッター速度はB、1/2~1/500、X=1/45と、最高の性能ではなかったが、実用的には充分である。ちゃんと動作すれば・・・。(整備前は、後幕が走りきらず、あいたままだった。)
じっとみていればSPの仕上げのよさ、デザインの品のよさをあらためて感じるのだけど。

内部機構は独創的。

V6bottom

カメラ底面を一本のカムシャフトが通っていて、ミラーやシャッターやフラッシュの接点のタイミングを決めている。動作順序を、いわば将棋倒しで決めていく他のカメラに比べて独創的である。職業柄、こんなものを連想したりする。
その整備は、動作をよく理解しないと、突っ込んだ分解修理はかえって壊すことになる。ので、表面的に行き届く範囲の清掃、給脂にとどめた。
うーん1/125までは合格だが、それより高速は露光ムラが出てダメだな。

さて、レンズ。

Petri_takumar

左よりpetri 1:2 f=55mm  petri 1:3.5 f=28mm  SMC TAKUMAR 1:3.5/28
ピントリングの回転方向はペンタックスと同じで親しみやすい。絞りも同じ方向・・・といいたいところだが、なぜだか55mmと28mmで逆なのだ。同じメーカーなのに。
いささか設計時の統一性に欠くといわざるを得ない。

さて、整備後。シャッター音はなかなかいい。音は小さくは無いが、ミラーの昇降のショックがうまくいなされている・・・「パシャコン」という感じで、個人的にはペンタックスの「パカカーン」より好きだったりする。
しかし、真夏のどピーカンにmax1/125はきつい(笑)
おまけに露出計も無い。露出どうしようかな、と感性を研ぎ澄ます。シャッターは1/125で選びようが無い。よし、絞り11と16の間だ。このアナログな感じ(笑)
昼間は勘で何とかなったりするのだが、内緒でPENTAX K-5に露出を教えてもらったりした。
ファインダーを覗き、中央のマイクロプリズムがちらつかなくなるように、息を殺して(別に殺さなくてもいい)慎重にピントリングを回す。
シャッターを押す。露光後、カウンターが増える。
でも、シャッタームラでだめだろうなぁ。

現像からあがって・・・おお、全コマ写っている。なんだか凄くうれしかった。

V6_55test1u

ペトリV6 petri55/2 F13くらい、1/125   DNP CENTURIA200
レンズは曇っていないのに、フレヤーっぽくなった。多分ボディミラーボックス辺りの内面反射だろう。
でも、夏の暑苦しさの表現には、むしろいい味を出しているといえないだろうか。

夕闇迫った花壇。

V6_55test2

55/2開放近く、1/60
このレンズは、夢のような、なかなかいいボケ味を持っている。

V6_28test

広角28/3.5開放 1/30

このレンズは、トイレンズのようにかなり周辺光量落ちが見られる。多分、タクマーの同スペックのレンズのほうが性能はいいんだろうな。
でも、逆に個性として面白い。ときどきペトリで遊ぶのもいいリハビリになるかも。
現代の機材は便利すぎて、いろいろ麻痺しているのかもしれない。

あの時、ペトリを買っていたら、どんなカメラ人生だっただろうか。
あと・・・ミランダにも行き会ってみたい(笑)

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コメント

きれいになりましたね。最近はリサイクルショップに行っても、銀塩カメラには手を出しませんが、魅力的なタマなら話は別。これはお値打ち品でしたね。レンズの方は、一緒に入手ですか?

投稿: ich | 2011年8月21日 (日) 07:19

>ich様

 私も銀塩カメラは整理してしまいたいブツが沢山ありますが、整理するにも売値が安すぎて困ってしまいます。
まあ、このペトリは自分の写真(というよりカメラ)史に大きな影響を与えたというか、懐かしいブツでしたし、標準レンズ付きで315円ならプラモデルより安いし、動かないとしても躊躇なくゲットでした(笑)それが、部分的とはいえ、動作してくれたのだから申し分ありません。
 広角28mmは、同時に、もう315円出して買いました(笑)

投稿: keypon13^2 | 2011年8月22日 (月) 17:59

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