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2012年2月23日 (木)

惑星三昧

 2/20撮影。夕暮れの西空に一際明るく輝く金星、その上に木星しばらくすると東天に赤あかと輝く火星、夜半過ぎに東天におとめ座のスピカと並んで似たような明るさで姿を現す土星・・・今年の春の夜空はなかなかにぎやかであります。
 存在を眺めるだけなら、肉眼でもすぐ見つかるこれらの惑星ですが、小望遠鏡で映像に残すには、なかなか難物です。

まず金星。内惑星なので日没後からあまり長時間は見れません。したがって、セッティングの楽な機動性のある機材がうれしいのです。(天文ドームでも持っていれば別ですが)

Pv1576b

PENTAX Q/FC-60望遠鏡+smc PENTAX O-9mm引伸し法 高橋カメラアダプター使用
FullHD動画 SS=1/30sec  ISO200  19:56から33秒 
RegiStax6で990フレームから品質上位95フレームをスタック

 金星は、どうしても高度が低い場面での観測になるので、気流の揺らぎの影響が大きく、輪郭のおよその形がわかるのみ。
 ただし、光量は充分にあるので、ISO200でも楽勝。

続いて木星。

Pj1584wltb

PENTAX Q/FC-60望遠鏡+smc PENTAX O-9mm引伸し法 高橋カメラアダプター使用
FullHD動画 SS=1/30sec  ISO1250  20:04から29秒 
RegiStax6で870フレームから品質上位95フレームをスタック

木星はPENTAX Q+FC-60望遠鏡で相性のいい対象だ。ISOは動画モード上限近くまであげているが、ノイズも許容範囲。
思い切って露出を与えると、当然木星本体は露出オーバーになりますが、ガリレオ衛星が写った。
接眼鏡は、倍率の低いOr-25mmに替えてある。

Pjg41579

PENTAX Q/FC-60望遠鏡+高橋Or-25mm引伸し法 高橋カメラアダプター使用
静止画 SS=2sec  ISO400  20:11 

さて、接近中の火星。
まずFC-60で。

Pm1582wlt

PENTAX Q/FC-60望遠鏡+smc PENTAX O-9mm引伸し法 高橋カメラアダプター使用
FullHD動画 SS=1/30sec  ISO1250  20:21から34秒 
RegiStax6で1020フレームから品質上位95フレームをスタック

さすがに6cmという口径では、やや、光量が厳しいか。北極冠はなんとか判別できる。
それでは口径16cmのMT-160ならさぞかし、と試してみるのですが・・・

Pm1653wlt

PENTAX Q/MT-160望遠鏡+smc PENTAX O-9mm引伸し法 高橋カメラアダプター使用
FullHD動画 SS=1/30sec  ISO320  22:57から38秒 
RegiStax6で1380フレームから品質上位95フレームをスタック

光量があるので、ISO感度は下げられるけれども、細部はむしろFC-60のほうが良くわかるくらいだ。しかも、火星の高度が上がって気流の影響は受けにくくなっているはずなのに。
ピントのピーク前後で火星が丸くならない。光軸が狂っているのだろうorz


そして、土星。肉眼ではスピカと並ぶくらい明るいけれども、拡大撮影すると土星は暗い。
輝度が低いといったほうが正確かもしれない。ここはもうMT-160に任せるほかない。

Ps1651wlt

PENTAX Q/MT-160望遠鏡+smc PENTAX O-12mm引伸し法 高橋カメラアダプター使用
FullHD動画 SS=1/30sec  ISO1600  23:33から30秒 
RegiStax6で900フレームから品質上位95フレームをスタック

動画モードではmaxの、ISO1600にしても厳しい。ISO3200は欲しいところ。そこで、接眼鏡を倍率の低いOr-25mmに替えてみた。

Ps1652wlt

PENTAX Q/MT-160望遠鏡+高橋Or-25mm引伸し法 高橋カメラアダプター使用
FullHD動画 SS=1/30sec  ISO640  23:49から33秒 
RegiStax6で990フレームから品質上位95フレームをスタック

むしろ、こちらのほうが細部までわかる。このくらいの拡大率にとどめたほうがよいかもしれない。

土星の衛星はいくつかあるうち、小望遠鏡ではタイタンだけが見える。

Pst1599

PENTAX Q/MT-160望遠鏡+smc PENTAX O-12mm引伸し法 高橋カメラアダプター使用
静止画 SS=2sec  ISO6400 2/21 0:13

木星のガリレオ4大衛星よりずっと露出を掛けなければ写らないことがわかった。


 こと土星に関しては、ちょっとPENTAX Qは苦しいかな。高感度に優れたK-5のほうが好結果だった。K-5の動画はマニュアル設定できないのがネックだったが、土星は暗いので、感度がおのずとmaxになるので問題ないわけだ。
また、AVIファイルが直接得られるのも良い。(今から出る新製品がAVI形式では、なかなか市場が許さないけど)

 天体写真は、機材がよければ優れた結果がたやすく得られると思いがちだけれども、優れた性能を生かす技術、気象条件も優れた機材ほど問われるわけで、そのような機材を駆使してすばらしい作品を得ている人たちは、やはりすごいといわざるを得ない。
MT-160は、調整しなおしだな・・・。

 PENTAX Qは、FC-60+SPACEBOYのような軽量システムで思わぬ成果が得られた。
光量のある金星、木星、接近時の火星には有効だろう。

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