にわかフルのレンズ事情(2)・・・EF35/2
銀塩のころから広角35mmF2をこよなく愛して(!?)きたので、EF35/2はどうしても欲しかった。
このレンズ、昔から変わらないし、数あるCanonの現行レンズの中でも、たしか唯一、技術的ウリを表すアイコンがない。AFはジージーうるさい。
中古も豊富で、似たようなタマがずらり、より取り見取り。
いまだにイチオシにする評論家もいるようだし、それなりに生き延びてきた理由はあるはずだ。
ここでは、星がどう写るかに限って、調べてみた。
共通:EOS 5D MarkⅡ、ISO800、RAWをSI6で現像、NR処理は無し。
SPACEBOYで追尾
↓F4、180sec、トーンカーブ修正による強調
↓F2開放、45sec
↓F2.8、90sec
↓F4、180sec
左下隅部の拡大:長さにして全体の1/10の部分
↓F2開放
↓F2.8
↓F4
開放では、四隅のコマ収差と周辺減光が著しい。絞るごとに良くなるが、F4でもごく隅にはコマ収差が残った。そのほかの大部分の面積では非常に良い星像なので惜しい。
フルサイズ全面をカバーするというのは、なかなか大変なことのようだ。
smc PENTAX-FA 1:2 35mmALは、あるいはもっといいかもしれない。だが、このレンズは虎の子、5D2用に改造して、PENTAXでの使用に不便をきたしてはならないので、迷うところである。
ここまで5D2を使用して、いくつか感じたことを。
・ファインダーで星がうれしいほどよく見える。同じ画角のレンズでも、APS-Cより口径が大きいことになるので、そのせいもある。17mmF4魚眼でも、明るい星が見える。
・静的ノイズは最近の機種のほうが少ない気はするが、画像データに粘りがある。強い処理をしても、自分で手にした、いままでのAPS-C機のどれよりも破綻しにくい感じがする。ここの天の川も、自宅の近所で撮影したもので、光害はあるし、元の画像は濁った、ミスボラシイものです。強調処理で、ある程度いい空で撮ったようになる。
・SI6では、そのままでは緑が勝ったような色になる。調整は自由だから、使いこなしは今後の課題。
・動画の品質がいい。トンネルから明るい場所に出たようなときでも、一瞬コマが止まったような現象がEOS 60Dより目立たない。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント