フルサイズでM31
いままでEOS 60Dでは、M31に対しては300mmF4望遠レンズで狙っていた。これをフルサイズでやるには、500mmレンズが必要になる。
手持ちの資産では、PENTAX 75SDHF望遠鏡が相当する。しかし、口径比は1:6.7・・・露出は2.8倍ほどかかることになる。感度も上げて、露出時間も長くし、コンポジット枚数も増やす必要がある。果たしてフルサイズで狙う価値があるか、微妙なところ。
オートガイドは必須。PHD Guidingを久しぶりに持ち出した。標高1700mの高原に着いた当初は抜群の天気に思えた。が、何枚もコマ数を稼いでいるうちに、星に煌きがなくなっている感じがする。薄い雲が通っている感じだorz
EM-200赤道儀に対し、PENTAX 75SDHF望遠鏡は重量的に余裕があるらしく、オートガイドそのものは安定して動作した。
論より証拠(?)
EOS 5D MarkⅡ/PENTAX 75SDHF望遠鏡 直焦点/ ISO1600
3分×4、7分×4、12分×4をSI6で加算平均、ダークノイズ処理、
デジタル現像、トーンカーブ調整
同トリミング
フルサイズなのにトリミングしたら意味ないだろう(笑)
EOS 60Dのときもトリミングしていたので、まあいいか。
天気のせいか、なんとなく締りがないが、PENTAX 75SDHF望遠鏡の性能に助けられている面が大きい。
望遠レンズよりシャープなピントで、クランプできるからピントの安定性が良く、周辺光量も充分で、周辺光量の補正は必要がない。
過去の作品に比べれば周辺のディテールは出ているが、トーンカーブ次第のところもあり、フルサイズの優位点かどうかは判定が難しい。
視直径の大きいM31でこれなのだから、直焦点でフルサイズを生かすにはイメージサークルが大きくてなおかつ更に大きな光学系が必要となり、経済的には難しい。
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コメント
連投です。先のコメントに付け加えです。
フルサイズ機で35ミリ画角は自分も好きです。標準に近い広角(35mm)~広角に近い標準(45mm)
辺りの画角が好きです。
このM31画像を拝見し(自分はSDHFを持たずEDHF止まりなので)両者の違いをまざまざと
見せつけられた思いがしました。原板を拝見したいものです。
ともあれ、今夏は御地を始め標高の高い地へあまり出かけないままで終わりそうです。
投稿: 龍吉 | 2012年8月26日 (日) 22:23
>龍吉様
まあ、1には機材よりも良い空なのかなぁ、とは思います。
5D2買っちゃったので、もう後には下がれないというようなある種の強迫観念的なモチベーションはあります(笑)
正直言いますと、ダーク画像だけで見るとK-01のほうがいい?などと思います。
ところが、高感度で撮影しますと、この種のテストは掲載を見送りましたが、高感度NRによる画像のつぶれのなさがAPS-Cの比ではありません。
総合的な画質は、やはりフルサイズというだけあると思っています。
PENTAX 75SDHF望遠鏡は、色収差も少ないし645にも使えるイメージサークルがあるので、フルサイズには余裕です。
周辺減光に対する処理がないだけでも、手間が省け、画質にも好結果です。
持ちうる性能を引き出してあげないといけないな、と思いました。
昼間は35mmF2つけっぱなしです(笑)
投稿: keypon13^2 | 2012年8月27日 (月) 06:56
私も、原版など大きなデータ量の画像をしまっておけるクラウドサービスを利用しようかな、と検討を始めました。
投稿: keypon13^2 | 2012年8月27日 (月) 07:20
ここのところ、天の川を撮影しているとM31が良く写るので、一度まじめに撮影しようと思っているのですが果たせないでいます。
フルサイズの画質は魅力ですが、総合的にハードルが上がるので(笑)、まずはやれる範囲内で…。(^^;
投稿: ich | 2012年8月27日 (月) 12:59
>ich様
M31も易しいようでいて輝度差のある、表現上奥の深い対象です。
APS-C機のほうが手ごろな明るい光学系である程度のスケールが得られるので、有利かもしれません。
と思いつつも…機材を変えた時の好奇心がモチベーションとなりうるので、この際やってみました。
いつもそうですが、天気と月齢と休日とやる気が重なる日がなかなかなくて(苦笑)
投稿: keypon13_2 | 2012年8月28日 (火) 00:20