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2012年9月19日 (水)

新作フルサイズ機を断片的に考察する

 ここ数日のうちに若干身近なフルサイズ機D600とEOS 6Dが相次いで発表になった。
少し前に縁あってフルサイズ機を使うようになった自分としては、やはり興味がないふりをしていても、やっぱり気になる(笑)

まずは、画素ピッチを比較してみた。
単純化するため、長辺の長さを長辺のピクセル数で割っただけのものである。

Gaso_full_comp

 画素面積は、この間まで自分の主力機だったEOS 60Dを1とした場合の相対値で算出してみた。

・Nikonは16M、24M、36Mと用途・狙いによって画素数をうまく役割分担しているのに対して、Canonは・・・。
 プロ機のEOS 1DXはともかく、6D、 5D MarkⅡ、5D MarkⅢが20M付近でごく近いスペックで並んでいる。
 また、6Dは5D系よりわずかに素子サイズが小さい。画素数が少ないのはそのせいかと思いきや、画素ピッチも微妙に異なる、別物を採用しているようだ。どうせなら6Dも5D3と共用すればいいのにと思うけど、兄の立場を立てるとか?それなりの理由があるのだろう。

・さすがにAPS-Cの18M機と比べると、フルサイズの撮像素子の画素面積には余裕がある。
高画素を謳うD800でも、まだEOS 60DやPENTAX K-5よりも画素面積は大きく取れる。
圧倒的な高解像を示しながら、その割りに意外と低ノイズなのも頷ける。
一方、フルで20M程度なら、APS-Cの18Mより2倍の画素面積がとれて、余裕である。ノイズ、高感度で優位に立ちたい、またバランスを取るならこの辺の素性がCanon的にはいいのだろう。

・しかし、役割分担的には、20M、21M、22Mと並ぶCanonの3機種は?が付く。更なる高画素機を検討していないはずがない。Canon、どうするのかな(笑)

・D600も6DもSS1/4000のシャッターというのがショボさを感じる。
1/8000シャッターのEOS 5D MarkⅡの実勢価格を考えると、6Dにイマイチ食指が動かない。
 確かに、1/4000シャッターのほうがシャッターチャージのバネ力が小さくてすむ→チャージモーターやショックの吸収機構、電力供給などすべてにライトにすむ→小型軽量ボディとなり、高速シャッターが必要なければ、いいことも多い。
 でも、おいしいレンズを開放近くで描写を楽しむという場面で、制約が出る。

・視野率
100%のD600:普及版フルでも譲れない一線を守ったのはいいなと思う。
D800との価格差も思ったほどないのが悩みといえば悩みか。

97%の6D:ここは妥協して欲しくなかったと思う反面、コストダウンや小型軽量にはやむをえないとも言える。実勢価格がこなれてくれば評価も変わるかな。

 個人的にここまでEOSの資産がそろってきた現在、D600に対しては軽い嫉妬は抱きながらも、手にすることは現実的でないので論評はしないこととしたいが、6Dに対しては、少なくとも小型軽量は評価できる。PENTAX K10Dより軽いとなれば、フルに対する印象もずいぶん変わる。それにパンケーキEF40/2.8でもつけて遊んでみたい。
GPSやWi-Fiはいらないのでその分低価格に、というのもある。(この辺は古い考えになっていくのかもしれない。)
 まあぶちゃけた話、5D2があるので、圧倒的な新しさが無ければ、当面必要ないというのが正直なところである。

 だが、フルが普及することによって、次の展開があればまた楽しい。

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コメント

写真家の相原正明さんのBlogによると、D600はなかなか良さそうですね。(^^)
この機種によらず、写真は機材(システム)と撮影対象、そして撮り方(表現?)のバランスが取れていなければなりませんので、自分の場合フルサイズは時期尚早と思っています。

K-5ⅡはSも含めて、殆ど自分で思っていた通りの形で登場してくれたのですが、センサーの画素数だけはちょっと意外というか、物足りない印象でした。
ローパスなしなら、もう少し上げてやったほうが色々と有利かなと思っていたのですが、こうして並べてみると妥当な判断だったのかな。>PENTAX

投稿: ich | 2012年9月23日 (日) 19:40

>ich様

 このタイミングでD600と6Dが出てくるのは、予想できることでした。
 メカ的なスペックはD600に軍配が上がります。
D600に関しては、撮像素子はたぶんソニー?新24Mのフルセンサーがどのくらい天文的適性を持つかは興味のあるところです。
以前、同じような集計をしたことがあって、「高画素化!でも更に低ノイズ!」と技術の進歩に驚いたのですが、一応の技術的限界に近づくと、天文屋的な高感度性能、ノイズは、やはり画素面積が大きなファクターになるといえるのではないでしょうか。
 6Dに関しても、あえて画素ピッチをやや広げてきているので、使える高感度域が拡大しているといいな、そうならば・・・将来的に乗り換える動機になり得るかも(笑)

 フルも、漫然とした憧れだけでは、かえって持ち歩きもレンズの用意も資金も大変です(大汗)
 撮ってみたい分野が山を入れた星景と意志が固まってきましたので、超広角で比較的大口径のあるフルにしてみようと思いました。
(同じ画角、口径比でもフルのほうが有効口径が大きいので星が良く見え、構図決定とかに有利かと)
それが正解だったのかどうかは、トキナーのゲンコツを山に連れて行ったときに出ると思います。が、悪天候続きで・・・。

 K-5ⅡSは、2年というスパンの割には小規模な変更でした。(少なくとも天文分野には)APS-Cでこれ以上の高画素化がいいのかどうか、疑問ですので、画素数の選択という意味ではむしろ安堵しています。個人的にはローパスレスにするほどの高解像な写真撮っていないので、sの選択は微妙ですね。

投稿: keypon13^2 | 2012年9月24日 (月) 11:29

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