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2012年10月24日 (水)

フルレンジスピーカーBOXの設計・製作(6)・・・カットアンドトライ

 基本的なミスで箱が1リットルもでかかった。
中にビールをお供えして、その日の気分で内容積を替えるのもオツですが、いずれ箱としてクローズしたいわけで。

 ここまでの視聴結果から、箱を当初の計画通り4.5リットルにサイズダウンすることにした。

Ff85k_cut

サイズダウンbefore after

Ff85k_cut2

ここまでカットしてから・・・
視聴上で好結果だったビール内蔵バージョン:
元の箱5.5リットル-0.7リットル=4.8リットル
だったことに気づいた。

もとのように箱を組み、ダクト径2.8cm一本、ダクト長さ5cmで視聴すると・・・なんだか音が窮屈だ。(ほんとおいらの耳は我儘)

やや方針を翻して、「ダクトから低音が出るのを嫌うなら、そもそもバスレフ型など作るべきではない。」ちょっとぐらい欠点があっても、その長所をのびのび発揮させるべきだ。
塩ビパイプVP25でダクトを新調。それを2本出しすることにした。やや肉厚なので、バッフルの穴はほぼ同じ口径だが、ダクトの口径は1本あたり2.5cmになる。これを2本出しすると、ダクトの面積は3.54cm1本と等価。

Ff85k_duct

ビール内蔵時代に良好に感じたダクト共振周波数75Hz付近を保ったまま2本出しにすると、ダクト長さは計算上9.5cmとなった。

Ff85k_finish


結果は・・・
 ダクトからの音は同じfd=75Hzでも1本出しより豊満な低音になった。→ある意味想像通り。
しかし、大きい箱に短ダクトのダクトの低音だけが遊離した感じとは違って、「スピーカユニットの支配下にコントロールされた低音」だ。

 だが、それより驚いたのは、中高音が清涼につややかになったことだ。
どういうことだろう。
そう、ダクトは単なる空気抜きの穴ではない。そこで気柱振動が起こるのだ→充分な強度を必要とする。
強度がないと、びびったり音が歪っぽくなったりにごったりする。

 紙の筒が悪いとは言わない。実際に市販品でも、紙のダクトを見たことがある。しかし、充分な厚みと強度を持たせる必要がある。その点、リケンラップの巻き芯では、充分ではなかった。塩ビダクトを試行してみなければ気づかずに終わっていたところだ。

 あと、この手の視聴に大きな影響をもたらすのはアンプ。
スピーカーの制動には、電磁的な電気ブレーキが大きなファクターを占める。
電気ブレーキの閉回路はパワーアンプの出力抵抗が関与する。大雑把に言えば、アンプとスピーカーの力関係がある。
 大きなスピーカーに小さなアンプでは、制動能力が不足しがち。逆では、スピーカーがのびのび鳴らない。
 当スピーカーの視聴に際しては、出力段を安定化電源で供給しているDCアンプ(だけども、とてもとても小さな出力3.5W+3.5Wのもの)で行っている。

経過覚書
・大箱5.5L ダクト径2.8cm2本、ダクト長3cm  fd=108Hz
→ボンボンチューニング、ベース軽ぃー。地に足が着かない低音。

・大箱5.5L ダクト径2.8cm2本、ダクト長5cm  fd=93.3Hz
→ボンボン傾向はいまだあるが、馬力感は向上。

・大箱5.5L ダクト径2.8cm2本、ダクト長8cm  fd=79.5Hz
→低音凄みはあるが、重苦しい。没。

・大箱5.5L ダクト径2.8cm1本、ダクト長5cm  fd=69.3Hz
→締まりはあるが、共振のツボに嵌ったときだけダクトから低音が吹き出るような・・・

・ビール内蔵箱4.8L ダクト径2.8cm1本、ダクト長5cm  fd=73.8Hz
→スケール感、力感のバランス良好。これで決定か。

ここで、間違ってビール内蔵箱より小さくカットorz
・小箱4.5L ダクト径2.8cm1本、ダクト長5cm  fd=76.3Hz
→ユニットに制御されたダクトの低音は小気味良いが、やや窮屈感あり。

・小箱4.5L ダクト径2.5cm2本、ダクト長9.5cm  fd=73.7Hz
→ひとつ上より低音のゆったり感付け加わる。現状ベストか     ←いまココ(笑)

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コメント

なるほど。アンプ工作というカテゴリができるのですね(^^)

投稿: 極楽蜻蛉 | 2012年10月24日 (水) 23:21

>極楽蜻蛉様

 自作アンプも奥が深いというか、足をつっこむと恐ろしい。
宗教のような教祖と信者も。
間違って「金田式アンプ」なんて検索したらもう・・・
いえ、現在ではアンプからは足を洗っています。再燃の危険性はありますけど・・・。

投稿: keypon13^2 | 2012年10月25日 (木) 08:03

アンプのダンピングファクターとか、中学の頃に買えもしないのにクラスメートとカタログを見ながら延々と話したのを思い出します。(^^)
今、オーディオでそういう話をする中高校生なんて、居るのでしょうか?(^^;

投稿: ich | 2012年10月25日 (木) 17:35

>ich様

そうでした。ダンピングファクターという用語がありましたね。
そういうアナログ的な興味をもった中高生は、めったにいないんじゃないかな。
こだわりはオーディオなんかとは違うもので発揮されるのでしょうね(苦笑)

投稿: keypon13^2 | 2012年10月25日 (木) 23:39

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