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2012年11月15日 (木)

霜切

星が夜明け前の薄明に溶けていく。

Asa_cas2

地表には、霜が降りている。
今年も、霜切列車での169系の影の活躍が始まる。

架線に霜→アーク発生。
遠くから、稲光のように空を照らす。(以下2画像は、動画から静止画に切り出し)

M8692_2

パンタグラフからは湯気がたなびく。

M8692_1115

うん、今日は、やや手強いアークだな。

こういったものは、動画のほうが一目瞭然なんだろうな。
1/30secでも星が写るくらいに感度が上がっているので、ノイジーです。
音のレベルも飽和を恐れ、下げすぎたので、ノイジーです。

↓接近の予兆を含めて、長めに収録してあります。
ハイライトは1:15位からですので、その辺まで送ってしまってもいいかと思います。

EOS 5D MarkII
星景:EF35mm 1:2 F4/25sec ISO400  9こま比較明合成
動画:EF40mm 1:2.8 STM

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コメント

霜切列車なる名前を初めて聞いたのは、信州5号の頃。

当地のような暖かい地方では観られない風物詩です。

台風の多い九州では電力線のメンテと同じですね。脚光をあびる仕事ではないけど無くてはならない裏方作業。

近頃、マスコミは電力会社を叩くけど、巨大なシステム維持がいかに大変で地味な作業に支えられているか、全く検証しないことに呆れを通りこして怒りでいっぱいです。

なんにしろ、日本は広いなーと写真をみて感じました。

投稿: 極楽蜻蛉 | 2012年11月16日 (金) 21:09

S52編成の行路表に「回送」と書かれているのがこの霜切列車ですね。9月に戸倉でお話を伺った際に、169にカッターパンを装着して運転すると聞きました。9両時代の方が霜切はし易かったそうですね。

投稿: touhenboku | 2012年11月16日 (金) 22:55

当地はこれから紅葉の盛りを迎えるところで、まだ初霜も見ていませんがそういう季節になりましたね。
動画を拝見していて、遠くから列車がスパークを輝かせながら近づいて来て来るところは、はやぶさの帰還シーンを思い出しました。
実現性はともかく、いすみ鉄道の社長さんならイベント列車にしちゃうかも、とも。(笑)

投稿: ich | 2012年11月17日 (土) 06:04

>極楽蜻蛉様

 収録の場所は、架線から集電する鉄道としては、日本でもっとも高地です。勾配もあります。
普段なら勾配も意識することなく走行してますが、いざ通電を邪魔するものがあると、「そのエネルギーはパンタグラフを通じて供給されます。」ということを、まざまざと見せ付けられることになります。
 後の営業列車の安定運行を確保するよう、誰も乗客の乗っていない6両もの列車を(営業収益的には)無駄に走らせています。
ダイヤ通り列車が動くという、当たり前のことを当たり前に行うことの重要性も、いざそうでなくなったときに実感することになりますorz

>touhenboku様

 カッターパンは、霜切の使命が終了したあとの通常の走行時は、架線に対してはダメージをより大きく与えます。
運用が限定されている169系に取り付けることが、都合がいいのです。
9両ならパンタグラフ3基で、霜切の効果も大きく、また、アークがひどいときは先頭のパンタグラフの通電をカットしても動力が足ります。
1編成廃車してしまったので、6両で行くしかありませんね。

>ich様

 はやぶさの帰還は、感動的でしたね。

この日のアークは激しい部類に属しますが、その中では良性です。
さらにひどくなると、通電の邪魔者(霜)が厚くなり、アークが黄色くなったりさらにひどいと赤くなったりします。
通電が途切れて動力が確保できず大きな遅れが出たり、電灯が消えたりします。電流を抑えるため暖房を切ったりもします。
登れなくなれば、運行を断念し退行しダイヤが大幅に乱れたりもします。
逆にアークがほとんど出ず、普通の回送電車みたいにむなしく走るときもあります。
イベント列車の特性上、以上の場合でも運賃はお返しいたしません。
以上のことをすべてご承知の上、暖かい格好でご乗車ください(案)

みたいになるんですかねぇ(笑)

投稿: keypon13^2 | 2012年11月20日 (火) 08:30

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