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2013年1月14日 (月)

EOS M用リモート装置

 承知の上とはいえ、EOS Mにはリモート端子がない。
比較明で多数コマ連続撮影をどうするか。

・EOS UtilityとPCでインターバル・・・せっかくコンパクトなEOS MにPC持ち歩いてなんて本末転倒ではあるが、それ以前に、そもそもMはできないことが判明。ガーン!orz

・ならば、マスキングテープと血圧の薬(適度な突起物なら何でも可)でシャッターボタンを押し込むまでよ・・・さいわいシャッターボタン周りは他の操作部材が無く、やりやすい。
→が、ドライブを連続モードにすると、背面液晶にシャッターが切れた瞬間の画像を、次の撮影までずっと光らせて保持しているのだ。つまり、連続撮影中ずっと何らかの画像がバックライトともにディスプレイされている。これは1コマ30secなどという長秒時撮影には、電池寿命の点で困る。個体の異常かと思い「お客様相談センター」に聞いてみたが、仕様なのだそうだ。設定によって消灯することもできない。(消灯できるのは、撮影の確認画面)

 案の定、電池の減りは急速だ。Qが同様の撮影を寒い条件にもかかわらず200コマ以上いけたのに対し、いいとこ90コマ。

バルブ採時も自動化できると便利だ。

 同じくレリーズ端子のないK-01のとき作ったタイマーコントローラーTC-80N3を使って制御できるリモート装置が転用できないか、作ってみた。

まず、キヤノンのリモコンRC-6を実験の煮えになってもらう。

Rc_6_be

表面が粘性のテープで止まっているので、静かに剥がす。

Rc_6_bun

すると、基板が取り出せる。↑基板円内の右と左を導通させれば、リモコンを押したことになる。

Rc_pentaxf

以前作ったK-01用リモート装置には、ペンタックス用リモートコントロールFの基板が入っているので、それを外して、

Rc_canonrc6

かわりにキヤノンRC-6の基板を装着して、電源3V(太い赤黒)、ボタン操作の代わりにゲーブルスイッチ操作で短絡される端子から(細い赤黒)接続し、外にIR LEDを引き出し(極性あるので注意)、EOS Mのリモコン受光窓に届くようにする。

Rc_irled

完成。

Rc_comp

さて、運用。

・比較明連続撮影、1コマ30secの場合。
カメラのドライブは「セルフ10秒/リモコン」とする。
タイマーリモコンTC-80N3のINTを33秒、LONGは1秒にする。FLAMES(繰り返し)は最大99回までしか設定できないので、それ以上の場合は、終わるや否やSTARTボタンを再度押してやる必要がある。ただし、そこまで電池が持つかはやってみないとわからない。
 注意すべき点は、公称30secは、実際には2の倍数系列で32secあるので、31秒ではうまくいかない。32秒も不安定だった。デッドタイムは2秒ほど生じるが、まあ仕方が無いだろう。
この場合は、撮影画面がずっと表示される、というような不合理は無かった。(再生画面の確認を無しにしておけばすぐ消灯する)

・バルブ撮影の場合
 一回押して開き、もう一度押して閉じしかできないので、タイマーリモコンでの操作は不便。
 タイマーリモコンのINTに設定した時間がバルブ開きに相当し、LONGに1秒(でも何でも短い時間を)セットし、FLAMESは一回のバルブ撮影につき2とする。次の撮影はINTの間だけ休みが付いてしまうので、FLAMESは2で打ち止めとし、そこにいて都度STARTボタンを押すほうが無駄時間を生じない。
 なおバルブ時は、シャッター開き時間を背面液晶にずっと表示しっぱなしになる。電池寿命の点ではありがた迷惑なのだが、仕様なので仕方ない。せめてバックライトを一番暗くして電池の消耗を抑えるしかない。

 ともあれ、いちおう機能した。曲がりなりにもリモコン操作できる。しかし、せっかくの小型はこの無粋な装置でだいぶスポイルされる。EOSというからには、レリーズスイッチ端子は省略しないでくれ~。

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