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2013年1月14日 (月)

EOS M

 実は昨夏、5D2やら一式を背負って蝶ヶ岳に登山した際、機材の重さには相当挫けた。ことに下山時には、ずっと年配のかたの通行の邪魔になって、何度も道を譲ったほどだ。

 このとき心に強く刻まれたのは、コンデジ程度の大きさで、DSLRとそん色なく星空を写せたら、そんな機材があったらなぁ、というものであった。

Rc_comp

すでにEOS Mも発表になっていた時期だったし、いろいろなメーカーを見渡せばB(バルブ)時間8分、60分、特に無制限のミラーレス機種も出てはいた。

 だが、F、S、Oとも割高感が否めない。それに、ミラーレスでは星空の構図を決めるのにも一苦労、と思い込んでいた。
 

 無論、EOS Mにも注目はしていた。が、星撮りにはたとえKissX50でも、レリーズ端子、電池寿命などDSLRのほうが向いているという自分なりのループから抜け出せなかった。
その一方で、あまりキヤノンセンサーばかりのモノカルチャーよりは「生物多様性」のほうが良かろうとソニーセンサーの機種も、とか、画質ならフジも検討の余地ありとか、とかいろいろ渦巻く中、半年が過ぎた。 

 均衡が破れたのは、最近になってのEOS Mの価格の手ごろ感。
個人的に大好きな22mmF2(35mmF2相当)が、最初から用意されていたのも大きい。
それをつければプアマンズ(富士)X100になるし、そのほかにズームレンズも付いて、ストロボもマウントアダプターも付いてあの値段。去年Qを買い揃えたときより安いじゃないか。
「ボンベ」をいくつか整理して冷たい冬の海に飛び込むことにした(笑)

 感想・注文は別エントリでおいおい述べるとして、専用レンズの星的インプレッションを。
なお、光害のある近場なので、また、空の良いところで試したい。

↓22mmF2は、バックのボケ味が素直。だが、この長所は星ではわからない。
ポラリエの据付精度が甘く厳密な評価は未だできないが、F4に絞れば星にもとても良好に思えた。

Efm22_2exam1

EOS M/EF-M22mmF2 STM  F4/150sec ISO800

↓標準ズーム18mm域

Efm1855stm_exam1

EOS M/EF-M 18-55mm 1:3.5-5.6 IS STM F4/150sec ISO800

 両レンズとも、目障りなコマ収差がほとんど感じられず、コンパクトだから危惧していた周辺光量の落ちも、そんなに目立たず素直なのがよい。広角単の星像がやや大きいのは追尾エラーによるものと思われる。

レンズ設計上の、ミラーの稼動スペースをとらなくて良いミラーレスの優位だとしたら、これを生かさない手はない。レンズラインアップに希望があるとしたら・・・コンパクトでリーズナブルな超広角10mm、14mmの単の追加に期待したい。

 問題の構図決めのときの星の見えですが・・・
広角単のF2のレンズなら冬の大三角とオリオン座の2等星まではっきり見える。
一方、F3.5のズーム広角端では、一等星以上は楽だけど、2等星のオリオンのかたちはぎりぎり。

 一方、MFでライブビューを拡大してのピント合わせは、今までのEOSと同じく、拡大しても精細でピントが合わせやすく、スペックではわかりにくい利点の一つである。

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