パンスターズ彗星317
夕暮れの観測では光度は日に日に落ちていくのに高度が上がらないから、観測条件は悪くなる。でも、見れる限りは見ておこう、と同じ観測現場に向かった。
EOS 5D MarkII /EF 70-200mm F4L USM(98mm)F4/4sec ISO400 RAW
EM-200で追尾 時刻18:43:40
とんがり屋根を基準にするとわかるけど、3/14のときより、北側に移動している。
下縁のオレンジ色の光芒は、上信越自動車道のトンネル照明。
最初の画像と同じ機材。200mm/8sec ISO400 時刻18:44:42
200mmなら、なんとか彗星であることはわかる(--;)
撮影画像上での発見は18:30と、前回よりも遅くなっている。
空も靄がかかっていたし、彗星の光度自体も落ちているかもしれない。
確認できたのが遅く、しかも雲が迫っていて、観察できた時間が短かった。
双眼鏡では確認できなかった。
f.l.=500mmのPENTAX 75SDHF望遠鏡にEOS Mをつけて直焦点で狙った画像。
極軸をあわせられたので10枚コンポジットしてみた。
が、前回の一枚ものより、スッキリ行かない。
EOS M/PENTAX 75SDHF望遠鏡 直焦点/4sec ISO400 RAW
EM-200で追尾
18:43:27から4secを10コマTiff段階でSI6により加算平均、強調処理
↑同上画像を、強調処理弱めで拡大したもの。
EOS Mもステライメージ7のアップデータではRAWから扱えるようになったので、いずれ再処理してみたい。
が、フルサイズのEOS 5D MarkII の画像を見慣れてしまったせいか、EOS Mの天文的画質は「こんなもんなの?」の感が無きにしも非ず。コンポジットすれば、滑らかさはもちろん増すが、ムリに強調すると縦横の筋状のムラが目立ってしまうのと、ISO400-800あたりでの中庸感度で今一息、透明感に物足りなさがあるように思う。
もっとも、空の水蒸気のほうが影響しているかもしれない。この辺はもう少し使い込んで見極めたい。
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コメント
此方では、15日以来、晴れの日もありますが、薄雲や黄砂の影響で彗星観察ができないでいます。
3枚目の画像は、微かにイオンテイルが見える(写っている)ような?気がします。4枚目の画像も
↑画面スクロールを上下に揺らしながら注意深くダストテイル右側を...↑
>EOS M
でも、某4:3ミラーレス機よりは、ずっと上質です。
(各社旧マウントよりもフランジバック短かければ、という条件は付きますが)
天文適正ベストなミラーレス機が一台欲しくなりました。
でも、当分投資は無理なので、じっくり機種選定を楽しみたいと思います。(泣笑)
投稿: 龍吉 | 2013年3月20日 (水) 22:54
>龍吉様
実は、貴ブログで拝見したような明確なイオンテールが表現できないかと、コンポジットおよび強調処理でがんばってみました。
が、判別困難な、こんな程度です。
この日は明らかに透明度が悪く、まだ比較的高度があるうちから彗星が夕日のように色づいていました。
3/14の画像のほうが見込みがありそうなので、そちらも画像処理を試みてみたいと思います。
EOS Mもステライメージ7に更新してからアップデータを入れれば対応するのだけれどSI6.5のままでは対応できません。
そこまでする価値があるのかな~、と導入見合わせ中です。
某4:3ミラーレス機も世代交代を経て、ソニーセンサー採用の某機はずいぶん天文適正が向上したように思います。
実は、昨日息子たちが某ドーム球場で試合観戦(のお供)のついでに、各社カメラを某量販店で触ってまいりました。
懐に余裕があれば、天文的には富士のX-E1だったかな、としきりに思いました。不治の病。
・高感度のノイズレベルが低い。EOS Mに比べればISO感度で2段違うようなテストデータもある。
・長秒時ノイズもEOS Mほどひどくない。
・ケーブルレリーズやレリーズスイッチが使える。
・Hα星雲が無改造で比較的良く写る。
・主要操作部材が直感的にわかりやすいダイヤル操作で、私のようなオジンに向く(笑)
それでも、実売価格が2倍(マウントアダプタを新調したりすれば)以上するんですよねぇ~。
さらに専用のおいしそうなレンズをそろえるとなると・・・
ミラーありでも、レンズがでかくなるのさえいとわなければ、描写に関しては超広角でもすばらしいレンズはありますので・・・
フルサイズのDSLRにも手が届く値段となると、気合入れてEOS 5D MarkII を使いこなすほうが私的にはコスパがいいのかなと、
解けないループに陥っています(笑)
投稿: keypon13^2 | 2013年3月21日 (木) 09:29