小さな超広角ズームの実力は?
ミラーレスはミラーがない分、超広角が作りやすいのではないかと素人なりに考えていたのですが、EF-M 11-22mm 1:4-5.6 IS STMが現実の商品になりました。
EF S 10-22mmより(明るさは違いますが)ぐっと小型軽量だし、値段もリーズナブル、そしてISまで付いている。
リーズナブルとはいえ、底値に近いEOS Mズームキットがもうひとつ買えそうだし(買っても仕方ないのだが・・・(笑)、スリップサインの出たタイヤも交換時期を迎えているし、クラッチそろそろやばいかもとか、後期授業料納入があるしとか、その前にEOS Mの「2分割ボンベ」が残っているとか、いろいろ悩んだが、バリューフォーマネーが一定のスレッショルドに達し、スイッチが入ってしまった。
標準ズームと寸分たがわぬ長さ。」というか、収納状態ではむしろ短い。
広角端11mmでは、伸びるのだが、露防止ヒーターを巻くのにちょうど良いスペースが現れる。使用状態に伸ばしても自動で電源が入ったりしないのも、天体にはありがたい。
が、いくら小さくて使いやすいといっても、描写が良くなければ、魅力は低下する。その辺、どうなのか。
まず、歪曲収差。
広角端11mm
意地悪な撮影をすると、タル型収差は若干目立つ。が、画像処理による補正を前提にしたレンズよりは、レンズ単体としては頑張って補正されているように思う。
望遠端22mm
こちらは、ほぼ申し分ない。
次に周辺光量。
11mm F4開放、無補正
周辺減光補正ON
無補正では、さすがに目立つ。天体には好ましくない。ただ、、一般撮影には、劇的な、主題を強調する効果もあるので、うまく使い分けたい。
近接時のバックボケ11mm開放。
さすがにボケ量は大きくないが、渦を巻いたり、つれる様なクセはなく、均一なボケで良好。こういったところは、最近のレンズはすごいな、とうならされる。
作例 11mmF4開放。
最初、陣笠型の歪曲が出ているかと心配した(個人的に好きでない)が、お城の屋根って、反り返っていることに気づいた。
下の敷石を見ると、素直なタル型といえそうだ。
なかなか有用なレンズではないだろうか。
星にも試してみたい。
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