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2013年10月24日 (木)

フルサイズEOS Mを妄想する

 デジカメWatchのインタビュー記事から、キヤノン中の人の見解として、EF-Mマウントのフルサイズは・・・
”それはできないと思います。相当おかしなことをやれば物理的に入らないとは言いきれませんが……。周辺光量が相当落ちるとか、像がどうなるかわからないといったレベルですね。”

 しかし、口径もフランジバックもほぼ同じソニーのEマウントでは、現実の製品として出てきてしまった。

Sony_e_ff

EF-Mマウントで無理やりフルサイズを埋め込むと・・・

Eosm_sensor_ff

 まあ、有限距離でパースがついていますので、寸法関係は厳密に正確ではないですが、SONY E-mountとほぼ同じような状況になりそう。一応、電気接点はなんとかかわせそうではあります。EF-Mマウントの爪の内径はフルサイズの対角線長43mmをわずかに欠ける感じ。もっとも、M42マウントなどは実寸内径41mmであったわけで。ただし、フランジバックも長いのでフィルム機では問題なかったわけだし。
 それでもやっちゃうのがSONYでCanonはこのマウントではフルはやらないだろうな、との予感がする。

 オリンパスもペンタックスもソニーも新製品ラッシュで元気です。そしてパナソニックやニコンも話題を振りまいていますが、キヤノン、どうしたんだろう。冬のボーナス商戦に向けての目玉は出てこないのか。あのT-80の悪夢の後EOSを立ち上げたわけだけど、当初は意外にもレンズのラインアップは緩やかな展開だった。あまり欲しいものが次から次へ出てしまうと、経済的にもつらくなるので、しばらくはこういう期間もあったほうが良いかも知れぬ。

 

 確かに今年のキヤノン、Kiss X7やEOS 70Dは、それぞれ新規性に富んだ製品でしたし、EF-M 11-22mm 1:4-5.6 IS STMは少ない新製品ながらも、見事に欲しいツボを突かれたわけで、じっくり次のmake it possible with canonを蓄えているのかもしれない。

 しかしキヤノン、現状では、フルサイズではライバルに対してISO6400-12800あたりの高感度の画質等で優位(少なくとも劣っていない)のに、APS-Cでは、どうもかすんでしまう気がする。
 天体(直焦点系)ではISO1600あたりのRAWの裸の画質が重要で、その辺はもう数年前に技術的に飽和してしまった感じもある。(画像エンジンの能力が巧みになっただけ?)さらに、長秒時繰り返し撮影の長秒時ノイズは、ボディの小型化に伴い、むしろ劣化してしまったような感じもある。

 
 いっそSONYに(汗)でもねえ、ミラーがなくてもフルってだけで高いし、ツァイスとか銘打ったレンズは高いし・・・現実に買える範囲でのワクワクも欲しいですね。
  現実のEOS M2に個人的に(星見人的に)お願いしたいのは、レリーズスイッチ端子と液晶モニタバックライトの任意消灯。画質も更にブラッシュアップを続けてもらいたい。

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コメント

ノンフレックス・カメラ、報道によると日本国内では賑やかですが、欧米市場ではもう一つ盛り上がりに欠けるようで、各社とも苦労しているようですね。
キャノンも一眼レフとノンフレックスを合わせたレンズ交換式カメラの売上が前年を下回るということで、EOS-Mにも一段のテコ入れをしてくると思います。
とはいえ、フルサイズに関してはニコンにしろキャノンにしろDSLRでの製品展開の方が望む形でしょうし、海外市場も含めて考えれば、中級機以下への展開というのが順当でしょうね。
個人的にはKissX7を見ていると、あのサイズでフル、なんてのは面白いと思いますがw。

投稿: ich | 2013年10月26日 (土) 07:33

>ich様

 国・地域によってミラーがあるほうが好まれたりミラーない方が急に伸びてきたり、興味深いですね。
私の場合、普段のお供は断然ミラーレス、でも撮影目的で気持ちをこめるときはEOS 5D MarkII でやっぱりDSLRはいいね、と認識しなおしたりの連続です。
 銀塩のときは、一眼レフのメカニズムにあこがれて、他の形式のカメラなどほとんど興味がありませんでした。
しかし、今ではかさばるものを持ち運ぶのはしんどい、その一点でミラーレスに興味が傾きつつあります(苦笑)
こんな私みたいなじじいが増えてくると、ミラーレスは比率を高めていかざるを得ないのでは???(笑)
そのときC社N社みたいにミラーレスに及び腰のメーカーはどうするのか、面白くなって?きました。

 でも、EF-Mマウントでのフルサイズはあまり期待していません。物理的に有利な条件を構築してから攻める印象のあるキヤノンにとって、フル搭載にはEF-Mは口径の余裕がなさ過ぎる。ソニーは前衛的な技術でそれを可能にしたとしても、同じ土俵には上らないでしょう。
フルにして周辺画質も良好にする方法もなくはない、きっとものすごく贅沢なレンズ設計をすれば出来るとは思うけど、レンズトータルで携行性とは矛盾するのではないかと。
 
 閑話休題
 K-3で盛り上がってき始めたこのタイミングでペンタックスにもフルの登場を示唆する噂も出ましたし、逆にK-3に刺激されたのか7D2の登場時期が早まる噂も出てきて、俄然面白くなってきました。
 

投稿: keypon13^2 | 2013年10月27日 (日) 22:21

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