« なんちゃって魚眼の再検証 | トップページ | EOS Mと1年 »

2014年1月 6日 (月)

K-5のダークノイズは、実は光漏れだった!?

 再びK-5ユーザーになるに当たって、星屋としてはどうしてもダークノイズをチェックしないわけには行かなかった。店頭でISO1600、1min、もちろんレンズキャップは装着して、こんなだった。良くこんな状態ので購入に踏み切ったものだ(汗)

Dark1600_1mim_mise

K-5/DAL50-200mm(50mm)/ISO1600 1min 長秒時NR無し

3台試したが大同小異、昼間の撮影専用でもいいか、と言い聞かせて買った。
しかし、自宅に帰ってから自分の部屋でダークを試すと、だいぶ改善されていた。
ラッキーと思って3minに延長すると、やはりかぶってくる。
ところが若干の後悔を残しながらも、恐る恐る星空撮影に実戦投入すると、意外といい。

いくつか疑問があった。
・店頭でのダークテストの際、長秒時NR ONにしてもほとんど良くならない。
それにカブリがひどすぎる。まるで光漏れのようだ、と感じたこともあった。前からの光、レンズキャップを密着の良いものに替えたりしたが、改善しない。→光漏れの線はこの時点では消えた。
・自宅で行うと、だいぶマシになる。(部屋の電気が店より暗いから?)
・気温も関係するとは思うが、なんだか変化がありすぎる。(自宅のほうが確かに寒いけど)
・センサー起因の縞ノイズなら横または縦にもっと平行にきちっと出るのでは?
・似たようなセンサーを搭載したK-01は完璧なダークであった。(常にLVでセンサー温度的には不利なはずだが)

そこで、何を思ったか、遮光できるバッグのなかでダークを取ると

K5dark1600_5min

K-5/Super-Multi-Coated TAKUMAR  1:3.5 24mm/5min ISO1600 長秒時NR OFF
室温12℃

5倍も長い時間かけたのにほぼ完璧!ヤッホー。
再び、光漏れを疑うことになる。同じ状態でファインダー接眼部を蛍光スタンドで近くから照らすと・・・

K5darkleak

K-5/smc PENTAX-FA1:3.5-4.7 28-80mm(50mm付近)/1min ISO1600 長秒時NR OFF

これは、まるでアートじゃないか(笑)
どうやらファインダー接眼部からの光漏れかも・・・もっとはっきり立証せねば

BulbでミラーアップしたK-5

K5_mup

この状態で部屋の電気を消して、接眼部から赤色LEDで照らすと

K5_leak_lite

EOS M/EF-M 18-55mm 1:3.5-5.6 IS STM(55mm) F5.6/30sec ISO800で撮影

ありゃりゃりゃ、モルトの切り欠きの部分から明確に光が漏れている。
これがレンズや内部のミラーボックス壁面に投影して、不思議な模様が映るわけだ。

同じレンズをズームしたりレンズを換えると、色彩の異なったいろいろなアートが楽しめた(笑)
しかし、これでいいのか!カメラって言葉の語源は、そもそも暗箱じゃなかったのか。
だが許す。センサーノイズ的にはシロだったのだから。これで安心して天体に投入できるのだから。
しかし、過去、ペンタのカメラ(K-xとか)のダークノイズを不当評価していた感は否めない。実は光漏れだったと。

じゃあ、EOS Kiss系はどうなのか。EOSだって、特に気にせずに部屋の照明の中でダークを取っていて問題なかったじゃないか。

Kissx2_mup

K-5とちがって、ミラーを受けるモルトは分断されていない。スクリーン交換できないからそうなったわけだが。
正面からは光漏れを確認できなかった。しかし角度を変えて眺めるとやっぱり・・・。

Kissx2_leak

漏れるじゃないか。じゃあ、なぜかぶらないのか。

Efs_ring

  EF-Sレンズには、フルサイズ機に誤装着を防止するため、マウント後方が出っ張っていて、ボディのくぼみにはまり込む。これでたまたま遮光性が上がっていたためと考えられる。

  ためしにアダプターでペンタの28-80mmズームをつけてみたら、Kissx50でもかぶり画像はでました(^^;

Leak_x50_smcp2880

Kiss X50/smc PENTAX-FA1:3.5-4.7 28-80mm(50mm付近)/1min ISO1600 長秒時NR OFF PK-EOSアダプター使用


 光漏れはあっていいのか、という議論は置いておいて・・・センサーノイズに関係するダークの試験は、暗いところで行う必要があります。光漏れとは切り分けて、評価する必要があります。
 ああ、こんなことだったのか。もっと早くK-5に信頼を置くことが出来れば、キヤノンに逃げなくても良かったのかも(苦笑)
 でもね、この光漏れはちょっと看過出来ないような気もする。承知の上で使えば問題ないけど。

|

« なんちゃって魚眼の再検証 | トップページ | EOS Mと1年 »

コメント

おはようございます。
私も、先日同じような経験をしました。
明け方にカメラのダークフレームを撮ったのですが、空が明るくなるにつれて部分的に少し明るくなっていました。
カメラは60Daで、レンズは外してボディキャップを付けていました。
後日にファインダー部を覆ってやったら、OKでした。
キヤノンのカメラはストラップにアイピースカバーが付いているのですが、こういう時に使うものだと思いました。
星空写真では、今まで何も考えないで撮影していましたが、どうなんでしょうね?

投稿: やまねももんが | 2014年1月 6日 (月) 07:47

さすが細かく検証されてますね。私のblogでもコメントをいただいて、疑問が氷解しました。
その後、再現実験で間違いないことも確認できました。アイピースシャッターの搭載されている機種は少ないと思いますが、天文的には有用ですね。そのために高いカメラは買えませんけど。(^^;

投稿: ich | 2014年1月 6日 (月) 12:53

自分は、ダークは撤収時に撮影することが多く、殆ど暗闇で撮っているので当初、あまり気にせずに居ま
した。アイピースシャッタ付のD700を手にしてから、接眼部側からの漏光を気にするようになり、今は、
どの機種も、ダークに限らず接眼部に光が入らないようにして撮影しています。昼間あまり気にならない
のはおそらくファインダーに眼を付けて眼で遮光しているからかな?
なお、ミラーレス機の場合は、全く気にしていません。

仰るように、自分も接眼部からの漏光はあってはならぬと思いますが、、、

投稿: 龍吉 | 2014年1月 7日 (火) 04:12

> やまねももんが様

 EOS60Daでも生じるのですか。EOSって、夜明けの女神でも、ダークまで夜明けになってはいけませんよね(苦笑)
まあ、対策はバックに入れてダークとか割りと簡単なので実用上は問題ないと思っています。
キヤノンの場合は、アイピースカバーも活用出来ますね。
星景写真では、もともと暗い空で撮るので、これも問題は少ないと思っていますが、念のためアイピースカバーも使用してみて無しと比較実験すればいいとは思います。

>ich様

 アイピースシャッター装備となると、かなり機種が限定的になりますが、撮影時は普通、手元の照明は切るでしょうから、実用上大した問題ではないと思います。
 今回のヒントとなったのは、ファインダーの交換できるペンタ67の取説には、ファインダーを外したままや折りたたみピントフード使用時は直射日光を当てるとフィルムがかぶる恐れがある、というような表記があり、実際注意していましたから、もしやと思ったのです。

>龍吉様

 私も、実際のダーク取得時には、バックのなかで行うとか、自然と配慮して行っていました。
アイピースシャッターはあれば有効だと思いますが、機種が限られてしまいますし。
昼間は、撮影対象の光量が充分ありシャッター速度も速いので相対的な漏れの影響は充分に小さいと思います。顔で遮光しているのも効いていると思います。
 原理上ミラーレスなら今回のような光漏れは起こりえないと思いますが、こんなことで光学ファインダーが衰退してしまうことは望んでいません。
 フィルムカメラ時代にこのような光漏れがあったら、フィルムは装てんされている間中感光しますから、アサヒカメラ誌のようなテストレポートでは「認められた光漏れ」・・・こんな製品が決して出ないように検査を厳重にして欲しい、などと厳しく追求され、「メーカーは答える」ではメーカーの言い訳がましい答弁が記載されるのですが・・・
 デジタルでは撮影時のみセンサーが感度を持ちますから、甘いのでしょうかね。

投稿: keypon13^2 | 2014年1月 8日 (水) 22:44

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36015/58892673

この記事へのトラックバック一覧です: K-5のダークノイズは、実は光漏れだった!?:

« なんちゃって魚眼の再検証 | トップページ | EOS Mと1年 »