”犬小屋”スピーカーの改造2
星空がきれいな日が続くが、2/14-2/15の記録的な大雪のせいで空の暗いところに全くアクセスできない。
こんなときは、スピーカーボックスを構うことにする。
開発コード「柴犬」は、実効内容積121ℓとした。
ダクトは、
内径8.3cmのパイプ2本出しで、断面積は108c㎡、ダクト長さ9cm
→ダクト共振周波数fd=39Hzとした。
「セントバーナード」時代より、低音が弾むことは弾む。
しかし・・・
スピッツの空も飛べるはずとか中川翔子のsnow tearsのような特定の楽曲では、ちょうどダクト共振周波数あたりにファンダメンタルな低音楽器のエネルギーが集中し、ブワンブワンとすごい・・・醜悪ともいうべき・・・低音になる。
一方、クラシックでの風のような超低音は、ほとんど出なくなってしまった。
これは、1年ちょい前に作った8cmフルレンジのボックスでダクトが短すぎたときと現象は良く似ている。ダクト長さLp=15.2cmのダクトも作ってみることにした。
before: Lp= 9cm→fd=39Hz
after: Lp=15.2cm→fd=33.5Hz
セントバーナード時代のfdとほぼ同じダクト共振周波数としてみた。すると・・・
弾むし、締まりもあるし、帯域もbefore柴犬より伸びやか。
なんというか、とても陽気な音に変わった。
低音の元気が出ると、中音、高音のアッテネーターも、より鳴らす方向に回すべき。
いままで、ホーンツイーターの能率は一般的に高めなので、カタログデータから計算しておよそ妥当と思われるアッテネーターを入れてあったが、どうもキンキンうるさかった。絞り気味になってしまう。低音もしょぼくれ、中高音も減衰した、枯野のような音楽を聴いていたわけだ。
ところが、開発コード「柴犬」のこの工事を最初は遠巻きに見ていた息子が、自分の留守のときにアッテネーターを好きなところに回した、という事象が発生した。
一目見て、自分の今までの先入観からはありえない中高音を大きく鳴らす位置だ。
きっと毎日イヤホンで音楽を聴いているから難聴になったのだろうと思って、それでもその状態で聞いてみると・・・
陽気になった低音と釣り合って中高音がフラットにつながり、しかも活気付いて鳴っているではないか。
バランス的には、1980年代に秋葉原のオーディオショップで鳴ってる市販のちょっと高級目のオーディオのようなまとまりの音が漸く出た(笑)
それと、金田式がとてもクリーンな音で鳴っている。
バッテリー式まね田アンプも、低音が筋肉質を保ったまま、まあ一応まともといえる範囲で鳴る事は鳴る。でも、金田式のほうが、バランス、ダイナミクスが圧倒的に良い。
一時は、この金田式アンプをオークションで売却してしまおうかとまで思った(笑)が、間違っても手放せなくなった。
(唯一、女性コーラスだけは、バッテリー式まね田アンプのほうが声が優しくて好みだ。)
思い切って箱を小さくする勇気。ついつい大きい箱のほうが良質な低音が出るような錯覚に陥るが、適量というものがある。
今まで先入観で抜け出せなかったいろいろが、一気に氷解したような気分だ。
面白くなってきた。
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