黒姫山(1)
6/15登山記。
北信五岳シリーズその2、黒姫山標高2053m。
梅雨は、星も山も自転車のどの趣味にも適さない、鬱な季節だ。
しかし、梅雨の中休みには、抜群な透明感を持って晴れることがある。
6/15はそんな日だった。ただし、午後からはにわか雨もありうるとの予報だったので、早めに登りたい。
朝は4時台に起き、高速を走って、黒姫高原の登山口に着いたのは6:50。
脇には、妙高山。
小泉登山道を選んだ。スキーリフトに絡みながら登攀開始。
標高700mを少し切るところからのスタートなので、2053mへの獲得すべき標高差は案外ある。 最初は林道を歩く。そこから登山道への標識がはっきりしない。冬はゲレンデになるので、あまり地上に障害物がないほうがいいのかもしれないが。上を見上げると、木立の高いほうに標識が付いている。そこからゲレンデをジグザグに登る。
真夏を思わせる日差しが照りつける。ひぐらしのような鳴き声が絶え間ない。それが気動車のエンジン音を想起させた。子どもの頃の夏休み、いとこの家に循環急行のべやま号で諏訪に行ったことが脈絡無く思い出されたりした。
今日は脳内音楽が出てこない。余裕が乏しいのかもしれない。天気のいいうちに頂上をというなにか追われた気持ちがあった。汗がにじみ、渇きも強く、しばしば立ち止まった。
標高を上げるにつれて、野尻湖が下に見えてくる。その背後に斑尾山。
ずいぶん登ったような気がした。9:00姫見台、標高は1500m半ば。
しかし、特に展望が利くわけではなかった。
ここから越見尾根に取り付くまでは、地図上では等高線にほとんど平行にトラバース。
標高を稼がず、損をした気分。しかし、少しパワーの消耗をリカバリーできていいかも。
この辺からは、生い立ちが火山であることを示すごろ岩が多くなってくる。
途中、倒木が何箇所かにあり、雪国の厳しさと生命の寿命の有限性を感じた。さらに、笹の根元が道の谷側に足を滑らせるように倒れこんでいて、ちょっといやらしい。
で、9:32、越見尾根。
ここからは再び急登になり、標高を稼ぎ出す。かっこーが間近で鳴く。
眺望は思ったほど拓けないが、緑一色の森林浴もいい。気分的には、登って登って10:10黒姫乗越
・・・外輪山の縁に達する。雲が少しずつ湧き始めるが、急速な天候悪化はなさそうだ。
森林限界には達していないので、眺望は抜群とはいかない。
ここからは、外輪山の縁沿いに、ピークを目指す。
その途中、樹木の間から覗く妙高山は憧れ。
足元には、こんな花も咲いていた。高山植物にも関心を持つ余裕が欲しい。(花の名前もわからないが緑一色の視界に、色彩を添えていた)
中央火口丘の小黒姫2046m、そのふもと奥に乙見湖。
ようやく11:11、黒姫山頂上に到達。
中央火口丘の小黒姫2046mより、外輪山のピーク黒姫山2053mのほうが標高が少し高い。
東に野尻湖、斑尾山。
南に飯縄山。
西方に戸隠山、その背後に北アルプス。
いつものマヌケ姿。
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