妙高山(2)
下山の巻。
外輪山を見ながら、北方に下山。手元のガイドブックには、「距離が長いのでやや健脚向き」とある。距離が長ければ、勾配は緩和するはずだが・・・。
ガスは、待っていても良くなりそうもない。
この日、台風は遠ざかっていったが、大陸から寒気が南下してきていた。
こんな日は八ヶ岳とか、寒気から遠い山のほうがが良かったのかもしれない。
まあしかし、一期一会。いろんな天気も含めて山なのだ。
ついこの間まで火山活動していた、という雰囲気いっぱい。岩ゴロで、歩幅がうまく合わない。
下って、下って、もうどれくらい経つのだろう。
漸く長助池に到着。ウォッスの長介さんを思い出すが(笑)
似たような光景、黒姫山のカルデラ内にもあったなぁ。
さらに、長い距離を下りこみ、黄金清水。癒される。
そこからは、狭かったり、急だったり、草深くて躊躇しそうだったり同じような道を繰り返し繰り返し降りていく。
周遊の旅、角度を変えてみると、山の表情も随分と変わる。
そして、さっきからきづいているのだが、誰も通らない。孤独な登山道。
コケでこけたり、足元が悪くて下ばかり向いていた。
・・・とそのとき、地面を黒いヘビがにゅーっと。
逃げた。向こうも逃げた。そして向こうの枝に。
え、枝だって?それじゃあ、トリミング。
まあ、マムシではなさそうだ。向こうから逃げていくので、ハチより無害である。しかし、不意打ちを食らって、相当びびった。慌てふためいて現場を去るとき、腰を捻った。痛いが、仕方が無い。
これだけ山歩きしていればヘビの一匹や二匹は、当然出くわすだろう。しかし、びびった。
やや健脚向きというのは同意するが、その理由は距離が長いからじゃあない。道がイワゴロ、狭い、部分的に急、ヘビが出そうな孤独な道という理由だ。折れていても始まらない。下山は、その後も続けることにした(笑)。そして、ヘビで腰を痛めてはいけない。ヘビには責任はない。
立体的にぐるっと回った妙高山、そのスケールの大きさを感じ取ることに成功した。
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