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2014年9月 4日 (木)

御巣鷹の尾根

 9/2登山記。
1985.8.12の日航機123便のことは今も鮮明に覚えている。この山にはどんな心構えで登るのか。なかなか答えが出ないまま29年経ってしまった。

 思い返せば・・・社会人1年の自分は、どちらかというとライバル業種で名古屋で暑い夏を過ごしていた。盆で信州に帰省しようかという日であった。その前年にははじめて飛行機、それも747旅客機というものに乗って、空の旅というものを経験したばかりだった。

 それだけに、ニュースの内容が具体的になるに従って衝撃が走った。詳細の内容は各所に詳しいのでここでは述べないが、「安全は輸送業務の最大の使命である」というところは共通である。

Osutakaone

 124号は小海上野線、左側が長野県。124の県境はぶどう峠と呼ばれる。舗装はされているが幅員は狭く、急なカーブが続く。
 墜落地点は、一般的には御巣鷹山として知られるが、実際には高天原山の山域らしい。御巣鷹の尾根と命名されたのだから、それで良いわけだが、地図で検索するとわかっていないと少々面食らう。

ぶどう峠。

Budou_pass

そこから少し群馬側へ進むと、見通しが開ける。

Osutakaenbo1

 山深い。正面方向に「御巣鷹山」と案内板が出ているが、判然としない。右側をズームアップしてみる。

Osutakaenbo2

 結果からいうと、御巣鷹の尾根は、多分、下の赤く囲った辺りの方面(他の山の陰になって見えない)ではないかと思われる。

Osu_hougaku

 ぶどう峠を下って、上野村の集落が始まる辺りで「浜平温泉しおじの湯」を目印に右に入る。
すると、ダム建設保守用に掘られたのか、トンネルがいくつも続く道になる。

Osutaka_dou1

が、やがて狭隘な道に変わり、

Osutaka_dou2

斜面が崩れていたり、落石のあるところもあるので、慎重に進む。

Osutaka_dou3

道路終端部には、数台駐車できるスペースが設けられている。

Osutaka_p

入り口。

Osutaka_dou4

 駐車場から墜落地点、昇魂の碑までは距離800m、その間の標高差は180mとある。
今でこそ登山道は整備されているが、それでもなかなか斜度はきつい。あの事故が起きなければ、登山の対象になるような山ではなかったはずだ。

Osutaka_dou5

そして、案内図とその説明板がある。

Osutakacorr_2

日航123便B-747機は、相模湾上空で起こった尾翼部分の破壊の結果操縦能力を失い、32分間の迷走の末この地にたどりつき、御巣鷹の尾根にほぼ直角に走る尾根(地図U地点)に接触して樹木をなぎ倒し、地図H地点に激突した。機体の後部胴体は激突により分離し、最後部を先頭にして地図Aに示す斜面を斜めに滑り下り「すげの沢」の谷間S地点に突っ込んだ。その他の機体は激突で分解飛散し、主に地図Bに示す帯状の地域の樹木をなぎ倒した。搭乗者の遺体は主に御巣鷹の尾根北側の斜面全体に散らばった。搭乗者の非常に多くは「頭」と「腹」に受けた傷が致命傷となって死亡した。「すげの沢」S地点では約150の遺体が機体残骸の間から発見されたが、それらに混じり4名の生存者が発見され救助された。生存者の証言によれば、4人の生存者以外にも救助隊が到着するまでの間、話しをしたり、声を出したり、荒い息をしていた複数の人達がいたという。・・・

Osutaka_gen1

座席の区分であろうか・・・

Osutaka_gen2

多くの命の無念が伝わってくる。

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昇魂の碑。この辺りが激突地点。

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29年経っても、悲しみが癒えることはない。

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亡くなった520名全員の氏名が刻んである。

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子を亡くした親の思い、親を亡くした子の思いを見るにつけ、目頭が熱くなった。

Osutaka_u

 昇魂の碑付近から、上記地図のU地点を眺める。墜落前に接触した部分がU字状にえぐれている。

 実際行ってみて人が人を思うことの深さ、1人の人を取り巻く家族・関係者の深い絆を実感した。時間を巻きもどせるなら、このような大きな事故を防ぐために・・・多くの「たら、れば」があるだろう。鉄道の運転士になるにも、航空機の事故例をいくつか学んだ。空と車輪、運ぶ原理は違うが、多くの命を預かること、いったん事故になると、多くの人命が失われる可能性があることなど、共通点があるからだ。

 各分野で「安全は輸送業務の最大の使命である」を今一度胸に刻みたい。今日(9/3)は図らずも、そんな日でもある。

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