皆既月食2014/10/8
天気予報を見ると、地元より若干でも新潟県境妙高市辺りのほうが勝算が高い。約150km走って、収穫の終わった田んぼの一角に機材をすえ始めた。
すると、地元の役場の職員と思われる巡回の人から、「そこで何始めるの?」「月食観測です・・・。」「この辺に昨日熊出たから注意して!!」と。
「え!」ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ
「しかもでっかい熊だったから・・・。」「まあ、いざとなったらすぐ車に逃げ込めるようにして。」
でも、いまさら設営場所を変えたくないし・・・。ラジオ音量全開とした。なぜかFM長野が良く入るので、遠くに来たのに、気分はなんとなく地元。
そして、EM-200の元の電源コードを忘れたことに気づいた。こうなると、ただの金属の塊・・・。
予備に持ってきたスペースボーイを本務機とせざるを得なかったorz
さて、出だしはちょっと雲がかかったが、月食が始まってからはうまいことに月のある部分は雲が引いた。だが、薄明かりが残る中北極星がなかなか見えてこず、極軸をあわせることに手間取り、月食が始まってからちょっと食い込んでしまった。
固定法で約4分ごとに広角レンズで撮影した図。
SONY NEX-3N/EF-S 18-55mm 1:3.5-5.6 IS (18mm) f5.6・・・アダプタ使用/
18:22~21:46まで約4分おきに53枚比較明合成 少しトリミング
マヌケ:2分ごとに手動でシャッターを切ったはずだが、何回か忘れた。1コマおきに選んでもどうしても一か所だけ4分の等間隔にならない・・・残念。NEX-3Nでの撮影で、リモコンで半押ししてもスリープから復帰しないことに、撮影開始してから気づいたorz
今度は、恒星基準で赤道儀追尾し、皆既最大を中心に35分おきに5枚合成したもの。上辺がおよそ西側になります。恒星に対して月は東側へ遅れてくるので、下ほど時間が経過した状態になります。出たばかりの月は大気に吸収で黄色っぽくなっていることがわかります。
共通:EOS 6D/EF300mm 1:4L+×1.4エクステンダー II(420mmF5.6) /WB 太陽に固定/SPACEBOYで追尾、トリミング
18:18 1/100sec F8.0 ISO100
18:51 1/100sec F8.0 ISO100
19:55 1.3sec F7.1 IS0640
21:01 1/100sec F8.0 ISO100相当
21:35 1/100sec F8.0 ISO100
同様に、18:21-21:47まで2分おきに105枚を加算平均合成
今回は、地球の影の北側縁近くを通過したことになります。
皆既最大のときにたっぷり露出をかけてみた図
EOS 6D/EF300mm 1:4L+×1.4エクステンダー II(420mmF5.6→F7.1) /30sec ISO 640 /19:55- SPACEBOYで追尾 ノートリミング
今回、天王星が近くにいるということで、生まれて初めて見ることにした。
EOS M/EF 70-200mm F4L USM(100mm)F4/15sec ISO3200
20:09頃、固定法、トリミングあり
6cm 55倍の望遠鏡でも、存在は確認できた。ただし、双眼鏡は曇っていて使い物にならなかった。よく整備しておきましょうorz
皆既中の星野
EOS M/EF-M 11-22mm 1:4-5.6 IS STM(11mm)F4開放/30sec ISO1600
固定法 20:18頃
満月の明るさでは、こうは行かないだろうね。
熊は怖かったが、夢中になれば忘れてしまう。高速代はかかったが、いい映画を見てうまいものを食べたと思えば納得の範囲。良かった。
反省点としては、
・忘れ物・・・コード1本でEM-200が無用の長物に。
・NEX-3Nのケーブルレリーズ半押しではスリープ状態から復帰しない。シャッターボタンを半押ししなければならなかった。仕様なのか、それともなんらかの不具合も考えられるが、いずれにしても予行演習ができていなかった。
・カメラの時計を整斉してなかった。あとの読み替えが面倒。
・最後の最後にSPACEBOYのギヤクラッチが緩んで追尾しなくなった。閉めるところは締めましょうorz
・POLARIEの電池が、モードダイヤルが回っていて消耗しきっていた。
・熊よけスプレーも、最後の手段として持参すること。
今回はミラーレスもだいぶ活躍したが、今回のような観測では、使い慣れたDSLRがいいと逆に思った。間歇撮影で待機中でも電力なして視野をモニターできるし、従って熱ノイズも少ないわけだ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント