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2015年6月 8日 (月)

音楽で30年前にワープ

 松任谷由実のNO SIDEを聴いていたら、30年前にワープした。 
30年前、某機関区で東海道線の運転士見習いを命じられていた。昭和60年6月7日、第12行路。

Omohide6067

この頃はCDプレーヤーも第二世代になって、漸く庶民にも手が届くようになった。オーディオ雑誌で評判の良かったYAMAHAのを買った。それでも6万円台後半だった。Wikipediaによれば、このユーミンのNO SIDEのCD版もこの1985/6/1に発売になったばかりのようで、勤務明けには盛んに聴いていたんだろう。

 さて、行路。440Mとか、Mの付くのは電車。113系主体だったが、日中閑散時間帯には165系2M1Tもあった。電車はぼちぼちと運転席に座って、教導運転士からノッチも停車までのブレーキ操作もやらせてもらえてきた。

 Mのない列車は機関車牽引列車。ノッチアップとオフ、徐行の減速ブレーキはやらせてもらえたが、駅進入から停車までのブレーキは非常に難しい、とても短期間でマスターできるシロモノではない。

 荷38列車で静岡。
 今は死語となった荷物列車(貨物列車ではない)。宅配便隆昌前夜の話である。
 この牽引機は・・・なんとEF62!  信越線専用のはずじゃなかったのか。碓氷峠を行き来する貨物がエネルギー効率の関係で全廃になったこと、荷物列車(の車内で作業する人)に必要な電気暖房の電源装備をもっていたことから、平地の東海道に白羽の矢があたった。

 さて、乗務。豪快な主抵抗器送風機のうなり。信州人にはおなじみなのだ。そして、急勾配用の歯車比のままで平地を高速で走らされるものだから、甲高い主電動機の音が悲壮。
 ノッチをS(シリーズ)からSP(シリーズパラ)、そしてP(パラ)に投入すると、グオーーーとひときわ唸りが大きくなり、加速していく。脳内音楽はNO SIDEのなかのノーサイドと言う曲。この曲のサビの部分の高揚感が、Pに進段させたときの豪快な加速感、力強くリズムを刻む低音楽器が独特のC-C台車のジョイント音に重なる。
 そして、後日談であるが、このEF62の平地の活躍は長く続かなかった。高速回転を強いられる主電動機の故障が相次いだ・・・らしい。次のシーズンは活躍することは無かった。のも歌詞とある意味重なる・・・。

 おりたった、あまり馴染みのない土地、静岡。30年後、娘がこの街のどこかで生息することになるとは、その時点では知る由もない。3時間ばかりの休憩では・・・仮眠を取るのもままならず。

 折り返しの2001列車。
 これは、まさかのブルートレイン、「さくら」。こんなの乗務していいの?まあ、もちろん教導さんがいるからのことであるが。
今度はあのEF66。高速走行にも余裕がある・・・はずだが、教導の顔は厳しい。60.3のダイヤ改正で「走っても走っても定時運行がやっと」だそうだ。国鉄末期で、線路の徐行箇所がたくさんあったのも一因だろう。
 脳内音楽はNO SIDEのBIZZARD。規則正しくリズムを刻む低音楽器が、機関車の重厚なジョイント音を彷彿する。すっかり夜の帳がおりて、まだ線路を充分覚え切れていない・・・自分じゃなにもできない、お師匠の声を頼りにの心細さ、線路の保線状態で機関車が「軽いバウンド」するのも歌詞とかぶる。

 

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