RF50mm F1.8 STM その1
ミラーレスのフルサイズにしても、ミラーありに比べて圧倒的に小さくなった感じがしない。
レフ時代のレンズをマウントアダプタ―で運用しているせいもある。
元のレンズが小さいほど、アダプターの長さ、重さが効いてくる。
ボディも小型軽量が売り物のEOS RPだからなおさら。
それに、高性能を打ち出すあまり、レンズが大きく重くまた入手絶望的に高価。
レフ機時代みたいに撒き餌レンズの一つや二つは出ないものか。
と思っていたらミラーレスにも出ました。その名もRF50mm F1.8
さすがCanonわかってらっしゃる。
これなら買える、と注文に走るのだが、納期約1ヶ月だそうだ。
EF50mm F1.8Ⅱはあるし、不要不急なので、じっくり待つか。
と、入荷連絡。思っていたよりは早く、二週間位で来た。
さて、このレンズ、光学系が一新されている。
レンズ構成5群6枚というざっくりとした表現では同一に思えるが、非常に長きに渡って製造の続いたEF50mm F1.8の系譜とも、素人が見ても似て非なるものであることがわかる。
レンズ単体では後玉がマウント面より前に引っ込んでおり、ミラーレスのショートバックフォーカスを充分生かしていない感じに思える。
しかし、レフ用のものはマウントアダプター(厚み24mm)を挟まなくてはならないから、話が変わってくる。
下図の赤はセンサー(対角43.3mm)の大きさと位置を表す。
厳密に正確ではないものの可能な範囲で寸法関係に配慮して、並べてみる。
(構成図はメーカーHPより拝借)
レフ機時代の光学系を流用して鏡筒だけを再設計しても、S社の50mmF1.8のように袴が長くなり、今回のRF撒き餌ほどはコンパクトにならないことがわかる。
絞りの前後のパワー配分が違う。
同じ絞りF5.6にして両者を前後から覗き込むと、RFのほうは後ろから見たとき絞り径が比較的小さく見える。従来に比較して後群の負のパワーが相対的に強く(極端に言うと凹レンズっぽい)従来と比較すればテレフォト型っぽくなっているといえる。バックフォーカスの制限が緩くなった中でレンズをいくらかでも後退させ、レンズの全長を抑えるためであろう。
まあ、ユーザーとしてはコンパクトになり、より近接が効いて、画質は今までと同等(かできれば改善があれば尚よくて)なら、メーカーの苦労など知る由もないが。
近接性能は目に見える進歩。
RF50mm F1.8 30cm
EF50mm F1.8Ⅱ 45cm
もっとも、EF50mm F1.8 STMでは35cmまでは行けるわけで。。。
とはいえ、近接になればなるほど急に繰り出し量は大きくなるので、5cmの差も偉いのです。
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