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2022年2月28日 (月)

RF16mmF2.8 STMのイジワルテスト

16㎜という超広角それもF2.8と割と明るく、小型軽量で4諭吉でおつりがくる。
比較の対象として適切ではないが、レフカメラ用のEF14mmF2.8LⅡUSMだと337,700円!
広角で2mmの違いは大きいとはいえ。
もちろん、光学の力だけで性能をまとめたレフ時代のLレンズは土俵が違うだろうし。

この思い切った仕様のRF16F2.8、怖いもの見たさを感じた人民は大勢いるようで、12月時点で納期は3ヶ月と通告された。
実際には2ヶ月程度で来た。
果たして、このRF16、電子補正前提の薬漬け医療!?のボロレンズなのか??
Rf16_gaisou

電源を入れた状態。少し繰り出す。OFFの時はツライチぐらいまで引っ込む。RF50/1.8と寸分たがわぬコンパクトさ。
Rf1628_back

後玉は大きく存在感を示している。

さて、実写。
EOS RP  RF16mm F2.8 STM  F2.8/ 1/3200sec ISO100 カメラ補正ありきのJPEG
Rf16_col
幾分周辺光量落ちを感じるが、スカッとした感じで、思いのほか悪くない。
ここですかさずマウント取り外しボタンを押して緩め方向に少し回す。
→カメラにレンズ情報がいかなくなり、素の写りとなる。
Rf16_noncol
なるほどね。著しいタル型の歪曲収差と周辺減光。
カメラで歪曲収差のOFFは選べないが、周辺減光のON/OFFは選べる。
こういった仕様に是非の議論はあると思うが、わざわざOFFの画像を評価する必要もないと思う。
むしろミラーレスカメラだからできた思い切った仕様、そして手の届く値段を評価すべきであろう。

因みに、安いほうのRF24-105 (STMバージョン)も、電子補正前提。
24mm電子補正あり
Rf24105stm_col

同補正切
Rf24105stm_noncol
こちらは完全に四隅が蹴られている。


さて、RF16mm F2.8 STMに話題を戻す。
この画角、星景に好適だが、画質的に使えるのか・・・?
あまり期待はしてなかった。

いつもの夜景でテスト
EOS R6 RF16mm F2.8 STM /ISO400  補正はカメラにお任せ全項目ONの JPEG
全景
Rf1628_all

左上隅(面積で1/100)等倍切り出し
F2.8
Rf16_28mag

F4
Rf16_40mag

F5.6
Rf16_56mag

開放F2.8では鳥が羽を広げたようなサジタルコマがあるにはある。
でも、全画面の面積に比べたら、狭い所に収束していると思う。
F4ではサジタルコマが減り、タル型歪曲収差を補正したから?と思われる内方コマ状の流れと相まって手裏剣状になっている。個人的には嫌いでない。
F5.6ではサジタルコマは見えなくなり、内方コマ状の流れが残る。

星景なら開放でも行けるんじゃないか。
これは儲けもの。
一段絞ってもF4だからまだ星にも行ける。

星景
EOS R6 RF16 F2.8開放/30sec ISO400 ポタ赤で追尾
RAWをDPP4でトーンカーブ強調処理
Winter_hex

光害が酷くて露光を上げられなかったが、星像は小さくまとまり、思ったよりいい。
2000万画素のR6で使う限り、遠景では意外としっかりしたイメージを結ぶように思う。

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