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148_抑速ブレーキ

148_抑速ブレーキ

 加速した後、そのままでは、下り勾配では速度が増し続け、危険な速度になってしまいます。

 そこで169系電車では、抑速ブレーキが装備されています。車で言えば作用はエンジンブレーキに相当します。
マスコンを抑速側に入れると、弱い電気ブレーキが効き、一定の速度で下り勾配を走行することができます。必要に応じてノッチを操作し、効きを加減することができます。

車輪にブレーキシューが触れて作用する空制に比べて、
・車輪や制輪子の磨耗が少ない。
・したがって車輪の故障(偏磨耗など)が少ない。
・粉塵や騒音が少なく、旅客サービス上もよい。
などの利点があります。

ブレーキシリンダ圧力は0で、電気的作用のブレーキのみで坂を下っています。
なお、必要に応じて、空制を追加することもできる。

 しかし、電動機を発電機に切り替えて得た電力は、結局は抵抗器から熱として捨てられます。
弱い発電ブレーキというイメージからは、発熱はたいしたことはなさそうだが、実は、同じ勾配なら高速で降りていくほど電力、すなわち抵抗器での発熱は大きくなる。これは、単位時間あたりの位置エネルギーmgh[J]の変化が大きいことを考えても、明白。
長い勾配では30分ほども連続使用することもあるので、抵抗器容量は大きくなる。

 169系(をはじめ、この時代の電車はたいてい)比較的コンパクトな主抵抗器にするために、3kWの出力の電動送風機で強制空冷している。
俗に「スカートめくり」という風がクモハ床下から発生しているのは、このためである。